男は女を通して、女は男を通して「進化」する その1

二元性の世界である3次元の世界に生きている以上、私たち人間は一人では完結しないという事実があります。

右がないところに左は存在できず、下がないときに上は存在できない理屈と同じです。

男が男として存在し得るには女を、女が女として存在し得るには男を必要としています(便宜的に肉体の性で書いています)。

男性性と女性性とは言葉を代えて言えば「男らしさ」と「女らしさ」ですが、そういうもの抜きにしてただ「人間として物質的に存在しているだけ」なら相方は必要ないのです。

ですが男として生まれた以上、女として生まれた以上、内面の男性性と女性性を解放し、二つの性質の異なるエネルギーを統合していくことは、ある意味今の時代必須の成長課題であると私は捉えています。

男は女を通して(聖なる)男性性を解放して男となり、女は男を通して(聖なる)女性性を解放して女となる

男も女も自分の中の男性性と女性性のバランスをとり、自分にとってちょうどいいバランスで男らしさと女らしさを体現していけるようになる(男性性と女性性の統合)。

それが今の時代に私たちが取り組むべき成長課題の一つです。

その話に進む前に、少しだけ男性性と女性性の基本に触れておきます。

男性性と女性性の負の側面

本来の(聖なる)男性性と女性性の要素についてはこちらで詳しく解説していますの参照してください。

今まで男性も女性も沢山傷ついてきて、男性性も女性性も「負の側面」が強く出ていました。

【男性性の負の側面】

暴力、支配・コントロール、他責・批判、完璧主義、過度な成果・能力主義、男尊女卑、劣等感など

【女性性の負の側面】

犠牲者・被害者意識、自己犠牲、共依存、自責、甘やかし・過保護、執着心、癒着、過干渉など

現代に至るまで女性は男性から不遇されてきた経緯があるので、男性一般に対して強い「恨み」の感情を抱えているのも、女性性の集合意識に根差している女性性の傷の一つです。

現代女性の女性性の問題

近代ではフェミニズム運動の影響で女性の社会進出と平等化が進みましたが、それは本来の意味での「女性解放」とは程遠いものでした。

なぜそうなってしまったのかという理由は、女性が女性性の傷と痛みを癒さないまま権利を主張していたから。

つまり、フェミニズム運動は今まで虐げられてきた女性たちの「反動」と「反発」を原動力とした活動だからです。

そこには本来女性が持っているたおやかさや柔らかさとは全く異なる、恨みや責めや批判のエネルギーが沢山まざりこんでいました。

フェミニズム運動がもたらした「女性の男性化」問題

私が考えるフェミニズム運動の問題点とは、「女性を男性と同様に」扱おうとしたことです。

男性と女性では存在そのものが大きく違うのに、「男性と肩を並べて同様(同等ではなく)に」生きようとした結果、生理不順や不妊、優しさや思いやりの欠如、感情や気持ちの抑圧といった、様々な不具合が生じてきました。

今までの男性社会の中で活躍しようとすれば、男も女も自分の中の女性性を抑圧せざるを得ません(男性ももちろん女性性を持ち合わせています)。

ここでいう女性性とは、感覚のままに動いたり、何もせずにボーっと時間を過ごしたり、悲しければ泣き、嬉しければ歓びと喜怒哀楽を素直に表現し、自分や相手の失敗を優しく受け止めて許してあげる包容力などです。

外で働く女性が家に帰ったときに、抑え込んでいた女性性を解放できれば良いのですが、家でも家事や育児に追われて自分に戻る時間を持てない女性は、もう長い間自分の中の「女」とつながらないままに生きてしまっています。

女性がせかせかと時間や仕事に追われたりしているうちに、髭が生えたり薄毛になったりするのは、ホルモンのバランスが崩れているからです。

本来の女性性は生命のフロー(流れ)

女性性はもともとスケジュールがきっちりと決まったような生き方には向いていません。朝何時に起きて何時に出勤するというようなルーチン的な生活の仕方は、本来すごく男性的なことなんですよね。

これは私自身の経験から気づいたことですが、自分の中の女性性を開いていけば行くほど、世間一般では当たり前とされている生活はできなくなっていきます。

今年に入ってからの気づきですが、私は朝日が昇り始める時間帯に目覚めて、陽が沈むと眠くなるんです。

北海道は北にあるので、5月6月辺りは午前3時半くらいから空が明るくなり始めます。その頃になると自然と目が開いて、意識が冴えてくる。逆に冬になると5時半くらいまでぐっすりと眠っています。

女性性は地球や宇宙といった大自然と繋がっていますから、女性性が解放されればされるほど、身体のリズムは自然界と一致してくるんだなと思ったのです。

私が女性には9時-5時の仕事は合わないと考えるのはこの辺りが理由です。

女性性は言い換えれば「フロー」なんです。「流れ」。川の水のように常に一定しないエネルギーの流れを体感し体現しながら生きるのが性(さが)なので、感情や気分も一定ではいられないのが自然です。

現代男性の男性性の問題

現代における男性の男性性の問題は大きく分けると二つあります。

  1. 負の側面の傑出
  2. 負の側面を抑圧したため生じた「草食化」

40代以上の男性の問題

私が見た限り、40代以上の世代の男性は負の男性性が強く出ている方が多いです。

支配的、暴力的、オレさま、横暴、女性蔑視(女性を見下す)、ハラスメントを含む暴力、モラハラ、攻撃的・破壊的

時代背景ももちろんありますが、日本の社会全体が未成熟だったという理由が大きいと思います。

20~30代の男性の男らしさの抑圧による「女性化」問題

負の男性性が表れているのを目撃してそれを恥じた若い世代の男性は、幼少期より男性性そのものを抑圧してしまった人が多いです。

一見「優しそう」に見える穏やかな性格の人が多いですが、それは自分の中の「男らしさ」を抑圧しているために女性性が過多になって出ている現象です。

チャレンジせずにリスクを避け、現状維持に走る安定志向が多いのも、男性性の抑圧が原因です。

本来であれば男性性とは道なき道を手斧で切り開き、木を切り倒してジャングルに小屋を建てて妻子を守るような力強さのことです。

しかし男らしさの負の側面を嫌って抑圧してしまったので、「健全な男らしさ」を育む機会を持たずに大人になったのが今の若い世代の男性たちです。


まとめると、現代社会においては、様々な要因で「男勝りの女」「女々しい男」大量生産され、社会の中枢は負の男性性を体現した政治家や役人たち溢れかえっているということになります。

次の記事では、「男性が「本物の男」になるとき」について解説していきます。

男は女を通して、女は男を通して「進化」する その2 へつづく


百瀬 章子 

1973年長野県生まれ。20年以上に渡り海外5か国に暮し働きながら、心理学、宗教学、人智学、形而上学(メタフィジカル)などを学び実践してきた経験を持つ。現在は国内外のアセンションのプロセスにある人たちの覚醒の支援・サポートを行っている。​


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1973年長野県生まれ。約20年に渡り5か国に暮らしながら心理学、形而上学、精神世界を学び実践してきた。2018年に自身の経験をシェアしたブログを開設。現在は国内外のアセンションのプロセスにある人たち、自分らしく生きたいオールドソウルたちの個性化のプロセスをサポートしている。

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