男は女を通して、女は男を通して「進化」する その2

男は女を通して、女は男を通して「進化」する その1

男性が「本物の男」になるとき

ここからは、男性性の問題を抱えた現代男性が自分の中に「聖なる男性性」を開き、「本物の男」になるプロセスについて書いていきます。

男は女を通して男性性を解放して男となると書きましたが、男が男になるためには二つの条件が必要です:

  1. 本当に好きな女性に出会っていること
  2. 女性が女性性の傷をある程度までしっかり癒していること

「本当に好きな女性」とは、男性が「彼女のために自分が変わりたい」と思えるほど好きになった女性という意味です。

一方、女性性の痛みがしっかりと癒えていないと、女性は男性に対してどうしても恨み、責め、悲しみといった攻撃的で重い感情を向けてしまいます。

思わず口から男性を責める言葉が出てしまうこともありますし、言葉に出して言わなくても心の奥底に「自分は被害者」という意識があるときに、それは「責め」のエネルギーとして男性側の潜在意識に伝わってしまいます。

どうして〇〇してくれないの

無意識のうちにこういう波動を発している女性を前にすると、男性はまるで自分が「役立たずの能無しだ」と責められている気分になり、「なんかこの子といると気分が重くなる」と感じるようになっていきます。

そうなると意識的にせよ無意識的にせよ、男性はこの女性に対して心のシャッターを下ろしてしまうのです。自分を責める相手に心を開ける人はいないからです。

男性の中の「聖なる男性性」が目覚めるためには女性側の痛みが癒えている必要があるのはそのためです。

ある程度癒しが進んでいる女性であれば、自分の痛みは自分で受け止めて処理できるだけの強さを持っています。こういう女性の前へ出ると、男性は安心して「自分自身でいられる」と感じるのです。

そういう女性に出会うまで、男性は基本的にとても利己的に生きています。自分の時間は自分のために使いたいと思っていますし、自分の都合を優先させてすべてを決めている部分が大きいです。

たとえ好きな彼女であっても、自分の都合を合わせてまでは逢いたくない、自分の都合が合うときに逢えればそれでよいと内心考えていたりします。

この ①自己中心性と、②自分の中にある最奥の痛みを乗り越えて、目の前の女性に「与える」ことで自分の存在を感じ、彼女を満たすことが自分の役割と歓びであることを発見することが、男性が本物の男として目覚めていくプロセスです。

男性の試練

本物の男らしさが目覚める際には、男性の中に眠る最奥の痛みが炙り出されてきます。その痛みを乗り越えられなければ、本物の力を目覚めさせることができません。

「アセンション」とは、恋愛をきっかけとしてハートチャクラが開こうとしたときに、それまでの魂の遍歴の中でつもり積もってきたありとあらゆる人間的な重苦しい感情が解き放たれ、波動がどんどんと軽くなり、自分を縛り付けていた制限が次々と解除されて意識レベルが上昇していく現象のことを指す言葉です。

彼の中に眠る最奥の痛みとは、無力感

「自分は力不足で、この相手には相応しくないのではないか」という怖れです。

彼は心の奥底では、自分に自信がありません。

それを克服するために、資格を取ったり、仕事で成果を出したり、セックスのスキルを磨いたり、スポーツやゲームで競ったりします。

こうしたことはある程度時間と労力を注げば成し遂げられるので、男性はそこに自分の自信を見出していきます。

しかしなぜか本当に好きになった女性の前へ出ると、否応なく「自信のなさ」が刺激されるのを感じざるを得ません。いくらかっこつけようとしても、最奥に眠る「情けない自分」がひょっこりと顔を出してくるのです。

彼女のことを大切に思えば思うほど、喜ばせてあげたいと思えば思うほど、彼は自分に自信を感じられなくなっていきます。

男性が最も恐れているのはコレです↓

「自分は彼女を幸せにできない無能ではないのか」

この心理的急所を直撃されるような出来事があったとき、その痛みに耐えられない男性は女性の前から立ち去ります。なぜなら、失敗して「無能」を晒してしまったらもう生きてはいけないからです。

心のシャッターを下ろして「オレには関係ない」と無関心を装うことで自分の痛みから逃げようとします。

しかし言うまでもなく、この戦略はうまく行きません。

最初のうち男性は、自分の胸の痛みの原因は目の前の女性だと思い込み、彼女に怒りを向けることで自分の痛みに蓋をしようと試みます。もちろん無意識に行われている自己防衛で、自覚はありません。

しかしどれほど時間が経っても、自分の胸の痛みが消えることはありません。彼女に逢わなくなって随分経つし、仕事や趣味に没頭してもみた。けれども、自分自身からは逃れられないとようやく気づくときが来るのです。

いずれかの時点で、彼は自分に向き合うことを促されます

「彼女のことが好きでどうやっても忘れられない。だけど、今の自分ではダメだということはなんとなくわかる。一緒にいられるためには、僕が変わるしかないんだ」。

女性が男性に頼み込んだり説得したりするわけではないのです。自分の胸にうずく痛みを鎮めるためには、彼自身が「望んで」「変わりたい」と自分で気づき、思える必要があるのです。

これが彼の中に眠る「本物の男性性」の目覚めとなります。

聖なる男性性の目覚め

今まで自己中心的に生きて来て「自分」が最優先だった男性が、一人の女性のために「自分を変えたい」と思う瞬間

それが「聖なる男性性の目覚め」の瞬間です。

本物の男性性が目覚めた男性は、意欲的に成長したいと願い始めます。

そしてしばらく経つと、「俺が俺が」という気持ちを押さえて愛する女性のために「何か」をしてあげられることが、本当はとても満足感と充足感をもたらす行為であると感じ始めるのです。

今までは自分のために使っていたエネルギー(時間・労力・お金)を、どうしたら彼女を幸せにできるかのために使うようになります。今までは自分優先で動いてきたのが、彼女の幸せ優先に変わります。

自分以外の誰かの人生の中に、自分の役割を見つけてそれを全うできることが、すなわち男性にとっての目的と幸せであること。彼はそれに気づき始めるのです。

この時点で、男性にとって一つ目の課題であった「自己中心性を乗り越える」も成し遂げられます。

二つの課題に取り組む男性の人生には歓びが宿り始め、方向性が生まれます。今まで「生きててなんか意味とかあるの?」と感じていた自分とはまるで別人になったように感じます。

そして、自分の人生にここまで深い変容と成長をもたらすきっかけとなった女性を心から敬い、大切に扱うようになるのです。

私は個人的に、俳優の仲村トオルさんにこのプロセスを見ています。「彼女のすべてが好き」と公言して結婚された奥様が病気になられて以来、お一人で看病と二人の娘さんの子育てをなさってきたそうです。

「俳優の替えはいくらでもいる、でも妻と娘たちにとって、僕は一人しかいない」

インタビューでそう答えていらっしゃったのがとても印象的でした。

以前から男らしくてカッコいい人だなぁと思っていましたが、内面から滲み出る本物の男らしさがあったからなんだなと、妙に納得したことを覚えています。

次の記事では女性が「本物の女」になるときについて解説していきます。

男は女を通して、女は男を通して「進化」する その3 へつづく


百瀬 章子 

1973年長野県生まれ。20年以上に渡り海外5か国に暮し働きながら、心理学、宗教学、人智学、形而上学(メタフィジカル)などを学び実践してきた経験を持つ。現在は国内外のアセンションのプロセスにある人たちの覚醒の支援・サポートを行っている。​


© 当サイトの文章およびロゴや商標の著作権は百瀬章子が所有しています。許可なく無断転載することを固く禁じます。

関連記事

1973年長野県生まれ。約20年に渡り5か国に暮らしながら心理学、形而上学、精神世界を学び実践してきた。2018年に自身の経験をシェアしたブログを開設。現在は国内外のアセンションのプロセスにある人たち、自分らしく生きたいオールドソウルたちの個性化のプロセスをサポートしている。

お薦めの本

自分らしい人生を創りたい方向け、創造プロセスの手順・姿勢・精神についてわかりやすく解説された良書。

自分をしっかり受け入れて折り合いをつけたい人におススメ。

2022年8月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

最近の記事

  1. 境界線を引くことを覚え「上下意識」を手放す

  2. 「家族」に関する誤解と思い込みを手放す

  3. 共依存は女性性の傷 ナルシシズムは男性性の傷

  4. あげまん v.s. さげまん

  5. 男と女はまるで別の生き物

特集記事

  1. オールドソウルが自信を身に着ける方法

  2. 不安・心配・恐れを解消する方法

  3. お金との付き合い方を見直して問題や課題を克服する

  4. 自分らしく収入を得て生きられるようになる方法

  5. 日本人の集合意識に残るジェンダー差別意識

保存版記事

  1. 【保存版】アセンション・スピリチュアルな用語集

  2. 【保存版】「ありのままを受け入れること」と「甘え」の違い

  3. 【保存版】癒しの原理

  4. 【保存版】下位チャクラと上位チャクラの統合

  5. 【保存版】オールドソウルが取り組む個性化とは その2

アーカイブ

TOP