男は女を通して、女は男を通して「進化」する その3

ここからは、女性性の問題を抱えた現代女性が自分の中に「聖なる女性性」を開き、「本物の女」になるプロセスについて書いていきます。

女性が本物の女になるとき

「聖なる男性性」が自分以外の誰かや何かのための自分を捧げ生きられるようになることであるように、「聖なる女性性」とは、「相手の愛を受け取り(相手に愛させ)、自分を犠牲にすることなく、自分や相手を無条件に受け入れ愛すること」です。

参考記事:

女が本物の女になるためには以下の条件が必要です:

  1. 抑圧している感情エネルギーを解放し癒すこと
  2. 「見捨てられ不安」を癒しそれに根差した共依存を克服していること

別記事でも書きましたが、女性性の痛みがしっかりと癒えていないと、女性は男性に対してどうしても恨み、責め、悲しみといった攻撃的で重い感情を向けてしまいます。

太古の昔、まだ男と女がそれぞれ協力し合って役割を分担しながら暮らしていた時代には、男女は完全に平等でした。男の方が優れていて、それに比べて女は劣るという歪んだ価値観は、文化が発達し出してから、とくに「貨幣経済」が発達し出してから生じたものです。

近代文明の中で男性性から虐げられてきた女性性の集合意識には、悲しみ、絶望、恨みといった重苦しい感情エネルギーが溜まっています。

まずはその抑圧されている感情エネルギーを解放し痛みを癒すプロセスをしっかりと経ることが急務です。

女が女に戻れるために、それは避けては通れない必須課程なのです。

女性の試練

「聖なる女性性」を開く際に女性が通過する試練は、

  • 「どうせ自分は愛されない」という歪んだ思考を手放して
  • 「見捨てられ不安」を乗り越えること

男性は自分の中の無力感が刺激されたとき、「心のシャッターを下ろして無関心を装うことで自分を守ろうとする」と別記事で書きました。

好きな男がこういう態度に出てきたとき、女性側は拒絶されたと感じて「見捨てられ不安」が発動し、パニックに陥ります。

女性が抱える思考の歪みとは、

ありのままの自分では愛されない

この思考癖が彼女の最奥に眠る「見捨てられ不安」を刺激し続けるのです。そして相手に追いすがるか、もしくは自分から別れを切り出すことで痛みを最小限に抑えようとします。

男性が無関心を装うことで自分を守ろうとするように、女性もまた自ら身を引くことで、これ以上「心の傷」が刺激されないように自分を守ろうとするのです。

もちろん無意識のうちに行っていることで自覚はありません。

ですが、実を言えばこういうときに一番必要なのは男性に対する「理解」と「思いやり」なんです。

何かあったときに他者と繋がって気持ちをシェアすることで立ち直ろうとする女性と違い、男性は「自分の気持ちの折り合いがつくまで一人になる必要がある」生き物です。「孤独の中で自分に向き合い、どうしたいのかを決めたい」。

それが男です。

「今彼は自分の痛みと向き合い乗り越えようとしている、一人になる時間が必要なのだ」と、相手が陥っている状況を適切に把握できる洞察力を持ち、十分時間を与えるだけの「心の余裕」を自分の中に持てていることが女性側に必要なのです。

そうできるようになるために、女性は自分の中にある「どうせ私は愛されない」と泣き続けるインナーチャイルドを癒し、思考の歪みを正し、見捨てられ不安を克服しなくてはなりません。

そのプロセスを経ることで、男性が自分の殻に閉じこもったときに自爆してしまうことなく見守ることができるようになることが、女性が取り組むべき課題と言えるでしょう。

聖なる女性性の目覚め

女性の中のインナーチャイルドが癒えてくると、他者から差し出される優しさや愛を自然と受け取れるようになります。

愛されるために相手に尽くしたり合わせたりするのをやめ、自分を大切にすることで、相手に「愛させる」ことを学ぶのです。

本来の役割は:

  1. 男性性は愛し与える
  2. 女性性は愛され受け入れる

その役割を発揮できるために、女性は相手の男性に自分を「正しく」愛させる術を学んでいかなくてはなりません。これについては別記事で後述します。

自分を優先し自分のニーズを相手にしっかり伝える。相手に迎合せず、自分を愛し大切にする。

その状態になれたとき、女性は初めて目の前の男性のありのままを受け止め、受け入れ、無条件に愛せる準備が整います。

誤解が多い部分を説明しておきたいのですが、ありのままを受け止め、受け入れ、無条件に愛せるとは、何をされても許して受け入れるという意味ではまったくありません。

相手を無条件に愛するとは、相手に欠点や問題があることを優しく受け止め、けれどもその被害を自分が被ることは毅然とした態度で断り、相手の力を信頼して何もせずに成長を見守るということです。

「あなたのことは愛してる。でも、それは容認できない

相手の欠点や問題の被害が自分に及ばないように距離をとって自分を守りながら、かつ相手を無条件に愛することは可能なのです。

女性が自分を大切にして男性に迎合するのをやめるとき、男性は初めて「けじめ」や「節度」というものがあることを知ります。

そして、自分の中の男性性が力強く目覚め始めるのを感じるのです。

男性性の負の側面を克服した男性は、やがて立ち居振る舞いや存在そのものに、「聖なる男性性」のエネルギーを帯び始めます。本当の意味で「男らしい男」に生まれ変わります。

こういう男性の前へ出たときに女性は、本当の自分を開花させていくことが可能となります。

  • 寂しがり屋の自分
  • 甘えたがりの自分
  • そそっかしい自分
  • ネガティブな感情がある自分
  • ときどき不安定になる自分

ありのままの自分をジャッジしたり否定したりすることなく受け入れて統合することが、ひいては自分の中の「聖なる女性性を解放する」ことにつながっていきます

女性が女性性を解放すると、何もしなくてもただ存在しているだけですべてが素晴らしいことを実感として味わえるようになります。

勉強ができなくても、結果を出さなくても、お金を稼がなくても、社会的地位や出世がなくても、持ち家が無くても、とにかく「ここに居る」だけで「いい」。

道端の花の美しさに気づいたり、鳥のさえずりに耳を傾けたり、空気の中に雨の匂いを感知したり、日が昇り沈むリズムに合わせて生活したり、宇宙や地球と繋がって常に流れながら変化しながら「ただ在る」のが女性性です。

女性性が解放されて開花してくると、生活全般に豊かさと美しさがもたらされます。

昨今流行りの「ミニマリスト」のような生き方は、言ってしまえば機能や効率重視に傾いた男性的な在り方なんです。

生活全般が味気なくなり、楽しみが減る。

窓にカーテンをかけたり、花や植物を飾ったり、家の中を安心感とリラックス感で満たし、自分や家族が快適に過ごせるように工夫するのが本来の女性性です。

男は女を通して、女は男を通して「進化」する その4 へつづく


百瀬 章子 

1973年長野県生まれ。20年以上に渡り海外5か国に暮し働きながら、心理学、宗教学、人智学、形而上学(メタフィジカル)などを学び実践してきた経験を持つ。現在は国内外のアセンションのプロセスにある人たちの覚醒の支援・サポートを行っている。​


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1973年長野県生まれ。約20年に渡り5か国に暮らしながら心理学、形而上学、精神世界を学び実践してきた。2018年に自身の経験をシェアしたブログを開設。現在は国内外のアセンションのプロセスにある人たち、自分らしく生きたいオールドソウルたちの個性化のプロセスをサポートしている。

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