「自分と向き合う」ことが大事だとわかっていても、なかなかできないと仰る方は多いです。「向き合うって何?」とか「向き合い方がわからない」というケースも多いように感じています。
そこで提案ですが、「なかなか自分と向き合えない」と感じている方は、まずはワードローブを徹底的に見直してみましょう。
ワードローブがゴチャゴチャしている人は内面に相当問題がありますし、人生にも問題が多いはずです。自分自身のことがよくわからず曖昧で、人生に納得していないエリアが多いと思います。
逆にワードローブに真剣に向き合い整理していくことは、ダイレクトに自分の内面の整理につながります。
なぜなら、ワードローブはその人の潜在意識に入っている「セルフイメージ」が丸ごと具現化したものだからです。
この記事では、私流のワードローブとの向き合い方と、断捨離のやり方やその際の内観方法について書いていきたいと思います。
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参考記事:
目次
セルフイメージとは

セルフイメージとは、「私はこういう人」と、自分で設定しているイメージのことです。
自分が「私ってこう」と意識できている部分は全体のほんの3%で、残り97%は無意識(潜在意識)です。
自分が自分のことを「本当は」どう思っているのか、私たちはなかなか自覚できないものです。その無意識がマルっと具現化しているのがその人のワードローブや持ち物や部屋の中身なので、まずはそこを見て行けば自分の潜在意識に入っているものの中味を把握することができるんです。
生き方の軸が自分にある人は、ワードローブの中身も「自分軸」で出来上がっています。逆に、生き方の軸が「自分以外のもの」にある人は、ワードローブの内容も支離滅裂で他人軸で出来上がっています。
私は自分のワードローブがスッキリしているせいか、パートナーもワードローブがスッキリしている人です。ワードローブがスッキリしている人は、「自分のことをよく知っている」人なんですよね。
逆に、「適当に」服や小物を買っている人、自分のワードローブをよく把握していない人とは付き合いたいと思いません。無意識の部分(自分で把握できていない自分の領域)が多いからです。
今の私は、自分のワードローブや住んでいる家がかなり好きです。ラブラブ♡という感じ。
それってどういう意味かというと、私の潜在意識と顕在意識のセルフイメージがほぼ一致していて、自分のことをとても肯定的に捉えているということ。自分が好きだし、自分と仲良くできているということです。
私の断捨離暦と今のワードローブ

私が初めて自分とワードローブと真剣に向き合ったのは、たしか36歳の時だったと思います。それまで何気なく着ていた服や小物が似合わなくなったと感じていた頃で、当時所有していた服のほとんどを手放したことを覚えています。
つまり、自分の中の「セルフイメージ」が刷新されたのです。
当時はそういう自覚はありませんでしたが、それ以来今まで何度となくワードローブと向き合ってきました。
で、今日(2022年7月)現在のワードローブ状況は以下の写真の通りです。


夏(7月)のワードローブはこれがすべてです(笑)。
- レインジャケット 1着
- カーディガン 1着
- ノースリーブシャツ 1着
- 長袖シャツ 3着
- サマーセーター 1着
- Tシャツ 3着
- パンツ 3着
- スカート 1着
- ワンピース 2着
- 靴 3足
- バッグ 3個
- ベルト 2本
合計24アイテム
ワードローブを通して自分を知る
ワードローブと向き合う中で気づいたことは沢山あります。
私は以前アイロンを買うのが面倒で、アイロンを持たない生活をしたいと考えていました。なので、一時期は「アイロン不要」の服ばかりを買っていました。
ですがしばらくして気づいたことは、私はシャツが一番好きで、しかも似合うということ。テロテロしたトロミ素材は似合わず、ハリ感のあるコットン素材か、柔らかめのコットンミックス素材が似合う。
そこで、またアイロンを買って、シャツの枚数を増やしていったのでした。
それから、私には明るい色が似合うということ。
目鼻立ちがハッキリしているので、ハッキリした色の方が私の良さが引き立つんです。今購入を検討しているのも、明るいオレンジ色のシャツです。
服を買うときの判断基準
私が服を買うときの判断基準は概ね以下の通りです。
- その服が自分らしい
- 着心地がいい(痛い・緩い・キツイがない)
- 自分の体型や顔の粗が目立たず、良さを引き立ててくれる(体型に合っている)
- その服を着るとテンションが上がる
- その服を着ている自分が好き
ネットで買うことも多いですが、買うと決めるまでには相当時間をかけて考えます。本当に欲しい服かどうか、しばらく時間を置くと分かったりします。衝動買いはせず、時間をたっぷりと取ってから買うようにしています。
ちなみに、私は自分のワードローブの内容は写真でエクセルに落として「可視化(見える化)して管理しています。

コーディネートを考えやすいし、新しいアイテムを投入するときも他の服との着回しを考えられるので便利ですよ(笑)。
服を手放す基準
服や小物を手放すときの基準は以下の通りです。
- サイズが合わなくなった
- 着倒してボロボロになった
- 何となく着る気がしなくなった(波動が合わなくなった)
- 買ったけど思ったほど着ていない
- 「その服を着ている自分」が好きになれない
- 着るとテンションが下がる
判断に迷うときは、一度その服を着て鏡の前に立って見て、「今の自がどう感じるか」を感じてみます。しっくりくる感覚やテンションが上がる感覚があればこれからも着ますが、あまりしっくりこない、むしろテンションが下がるという服なら手放します。
ちなみに、私は着なくなった服はだいたい古着回収に出しています。店によってはクーポンと交換してくれるところもあるので、そういうものを上手に利用しています。
着ないとわかっていても手放せない服

私の場合、あまり着ないとわかっていてもなかなか手放せない服がありました。
- 値段が高かったもの
- 誰かからもらったもの
- 何かの機会に必要になるかもしれない服
ここからは、そういう服を通して自分の内面にじっくりと向き合っていくプロセスです。
値段が高かったもの
もともと「どうしてその服を買ったのか?」の部分を見ていくと、「私らしくない理由」があるものばかりでした。
- 流行の服だから
- 人から似合うと言われたから
- 誰かが着ているのを見て私もと思ったから
- 彼好みの服だから
つまり、「本当の自分からズレている服」だったんですね。外側の世界の誰かや何かに惑わされて買ってしまった服なので、結局自分に合わずに着ていないのです。
けれど、値段は高かったしまだ着れる状態で残っているのでもったいなくて捨てられない。
私の場合はこういう場合、「自分らしくない買い物をしてしまった」と反省し、あと何回か工夫してその服を着るようにして、その後手放すようにしています。
そして、今度からは「自分とズレた服は買わない」と決意を新たにします。それでこそ、この服が自分の手元へ来た意味が全うされるというものですから。
誰かからもらった服
まぁ、私の場合はぶっちゃけ前のパートナーからもらったものは、なんでも捨てられません。
前のパートナーとは今でも親友関係を続けていて、悪い感情はないです。それで、彼が着ていた服を自分がもらった物や、彼が買ってくれた服を手放すことができずに持ち続けていたりしました。
それらを手放すと考えたら、なんだか自分の大切なものを失ってしまうような気がしていたんですね。
物と人に対する感情を結び付けてしまっていた。
自分の中でその繋がりを解消できるまでに相当の時間がかかりましたが、最近、少しずつそういう物も手放し始めています。
何かの機会に必要になるかもしれない服
これが一番やっかいです(笑)。
昔は、喪服やブラックフォーマルなんかも用意して所有していたものですが、一回着ただけでそれ以来一度も着ないまま20年以上経過したりしていました。
今の私は冠婚葬祭には出ませんし、そういう服が必要な生き方を手放してしまったので、二度と所有するつもりがありません。
仕事の面接用にとっておいたスーツも、何年も前に手放しました。そして、「二度と自分らしくない服を着なくてはならない仕事はしない」と決めて、生き方を変えたんです。
すると、必要な服っていうのは、それほど多くないことに気づかされます。
札幌の冬を凌ぐために防寒具と防雪の靴は必要ですが、それ以外なら自分の好きな服を好きなように着ればいいだけ。
そういう生き方にシフトしている最中なんです。
ワードローブを見直すのは時間がかかります。今まで持っていた服を処分して新しい服に買い替える際も、うっかりすると無意識に落ち込んで、また同じ失敗をしてしまう(本当の自分からズレた服を買ってしまう)ことが何度もあります。
パートナーが好きそうな服、一般受けしそうな服、無難な服など、買うときの判断基準が「自分の中」になく、外の世界の誰かや何かになっている時。
そういう服は自分の中にトキメキをもたらさないし、着ていても気分がよくなったりはしないと、経験的にすでにわかっています。
自分の好きな服だけで固めたワードローブは、丸ごと「自分」そのものです。ワードローブを整理することで、自分の価値観や哲学、生き方までが炙り出され、整理され、変化していきます。
何年かかかるかもしれませんが、自分と向き合えないと感じている方は、やってみる価値はあると思います。


1973年長野県生まれ。20年以上に渡り海外5か国に暮し働きながら、心理学、宗教学、人智学、形而上学(メタフィジカル)などを学び実践してきた経験を持つ。現在は国内外のアセンションのプロセスにある人たちの覚醒の支援・サポートを行っている。
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