自分がある人とは

自分の中の直感に従って行動する、、、イコール「自分がある」だと思っていらっしゃる方も多いですが、そういう訳ではありません。

私たち人間は動物ですから、誰でも普通に直感はあります。

ですが、それを感じることができる、それに従って行動するからといって「自分がある」ということにはなりません。

「自分がある」とは、

健全な自我がしっかりと育まれているということ。

何かを決めるとき、選ぶとき、相手や他者がどうこうではなく、「自分がどうしたいか」を軸に決めたり選んだりして行動できる人。

その責任を自分で負える人のことです。

逆に「自分がない人」は自我が脆弱で、「これが自分」というものがありません。

この記事では「自分がある」人とはどういうことを指すのか、解説していきたいと思います。

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自分がある人とは

  1. 自分の価値観、哲学を持ち
  2. 自分にとって大切なこと、これだけは譲れないこと、好き嫌い、やりたいこと・やりたくないことに従って行動し
  3. その結果をすべて自分で引き受けながら生きている人

自分と他者(親兄弟や家族を含め)の境界線が明確で、自分以外の誰かが言うことは、参考にはしても鵜呑みにせず、違和感がある部分は掘り下げて精査し、自分で考え、自分で答えを出すことを習慣にしています。

歳を重ねるにつれ、人生のあらゆる事柄に対して「自分なりの結論」が増えて行く。

それが「自分がある」人の在り方です。

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境界線テスト

あなたがどれくらい境界線が引けているかを測ってみましょう。

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あなたのパートナーは見栄っ張りで、すぐにカードを切って奢ってしまいます。こんなときあなたは:

2 / 20

あなたの10代の子供はスマホが大好きです。料金を支払っているのはあなたです。子供はあなたが使用量をチェックすることに抗議してきました。こんなときあなたは:

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あなたはレストランで食事をしています。 近くのテーブルの人たちがお酒を飲んで大騒ぎし始めました。あなたは食事や会話を楽しむことが出来ません。こんなときあなたは:

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家族や親せきの中には、あなたの私生活 について詮索し、聞いてもいない余計なアドバイスをしたがる人たちがいます。お盆や正月が憂鬱です。こんなときあなたは:

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友人の一人が、人が大勢集まる場所であなたに関する不適切発言を連発し、あなたは気分を害しました。こんなときあなたは:

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家族の一人が「今月は財布が厳しい」と 言ってきました。もうすでに何度かお金を貸しています。今回は「子供に自転車を買ってやりたいから1万円貸して欲しい」と言っています。あなたは:

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友人があなたの家へ子連れで遊びに来ました。目を離したすきに、子供があなたの家具に落書きしました。友人を見ると、悪びれた様子もなく笑っています。こんなときあなたは:

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あるセミナーを受講中に、講師がクラス全員の前であなたの短所を批判し、あなたは居たたまれない気持ちになりました。こんなときあなたは:

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同僚の仕事の納期が間に合いそうもありません。あなたに「手伝ってくれ」と頼んで来ました。あなたには同じく納期が迫った仕事があります。こんなときあなたは:

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数人で旅行へ行きました。あなた以外の全員は、博物館へ行きたいと言いますが、あなたは行きたくありません。こんなときあなたは:

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上司があなたの仕事の成果を自分のものとしてプレゼンしていることを知りました。こんなときあなたは:

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あなたのアパートで飲み会をすることになりました。会がお開きになってみんなが帰る頃には、家の中はひどいありさまになっていました。こんなときあなたは:

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海外旅行へ出かけてヒッチハイクにチャレンジしました。たまたま乗せてもらったのは若者たちの車で、スピード違反や危険運転を繰り返し、あなたは生きた心地がしません。あなたは:

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何か月も会っていない兄弟姉妹が、ランチの約束をドタキャンしてきました。「近いうちに埋め合わせする」と言っていますが、ドタキャンされたお陰でスケジュールが空いてしまいました。あなたは:

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子供の学校のPTAで代表者を選出しなくてはなりません。立候補する人は誰もいません。あなたも忙しくて余裕がありません。こんなときあなたは:

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親しい友人から連絡が来て、「仕事で嫌な ことがあったので、今夜飲みに付き合って欲しい」と言われました。あなたにはすでに予定があります。こんなときあなたは:

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ようやくプロジェクトが片付き、待ちに待った休暇へ出かけるところです。ところが、こんなときに限ってクライアントから急ぎの仕事の依頼が入りました。あなたは:

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上司から、あなたのミスではないことに関して「謝罪するように」と言われました。あなたは自分が悪いとは思いません。こんなときあなたは:

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「自分がない」人とは

一方、「自分がない」人とは、

  1. 自分の価値観や生き方が不明瞭で
  2. 自分がどうしたいのか、何が欲しくて何は欲しくないのかが曖昧で
  3. 他人の意見に従って行動した結果を誰かのせい、何かのせいにして生きている人

自分がない人の特徴は、とにかく白黒ハッキリさせたがらないグレーゾーンを好む曖昧さ玉虫色が好きでハッキリとしないことです。

自分と他者との境界線がなく、他者に自分の領域まで踏み込ませていたり、また自分も他者の領域を侵すことに違和感を覚えません。

自分の以外の何かや誰かに「正解」を教えてもらおうとし、「自分のやりたいこと」に従って生きることは「わがまま」だと考えていて、親や師や上司や世間の言う事に従って生きた方が楽だと感じています。

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自分で人生の責任を負う覚悟があるかないか

自分の結婚相手を親に認めてもらいたいと思う人は多いでしょう。

そう感じること自体はまったく自然なことで、特に問題ではありません。

問題は、親が結婚相手を認めなかった時。

自分がしっかりとある人は、「親は認めてくれなかったけど、自分が選んだ人だ。

この決断の責任はすべて自分が負うのだから、やりたいようにしよう」と、親と自分は別の人間であることをしかと認識し、自分の責任において人生を決断することができます。

けれども「自分がない」人は、親が許してくれなかったとなれば自分の気持ちが揺らぎ、あまつさえ自分が選んだ結婚相手に不信の目を向けるようにすらなってしまうものです。

そもそも論から言うと、「親が結婚相手を認めなかった」という状況そのものが、自分の内面に分裂(葛藤)がある状態を示す大きなサインです。

自分の中にある葛藤が、「親の反対」という形で具現化したに過ぎません。

その状況が出てきたときに、改めて自分の内面と向き合い、自分は一体何を不安に思っているのか、何が引っかかっているのかと自問自答し答えと解決策を見つけることが、すなわち自分を乗り越えて前進するのが「成長」(内面の統合)です。

しかし「自分がない」人は思考力(自分で考える力)がありませんから、「親が反対した」という大義名分を持って「自分と向き合うことを放棄」して、自分以外の誰かや何かのいいなりに人生を進むことに甘んじてしまいます。

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自立する瞬間

私たち人間が真に自立する瞬間は、親や他者とは違う決断を下し、別の道を歩むと決める時です。

いくら親子と言えども別の人格、ましてや別の時代を生きている人間ですから、親の思い通りにばかりは生きられない。

そんな当たり前のことを当たり前に受け入れて、実行できるかどうか。

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自分がある人は失敗を恐れない

だからといって、「自分がある人は人生に失敗がない」ということではありません。

自分がある人も、様々な失敗を経験します。

だからこそ人生は生きる価値があるわけです。

失敗しないと人間は何も学ばないのだから。

学びが何もない人生など、そもそも生きる価値はないでしょう。

成長も前進もなく、ただ同じことを繰り返す人生に、前向きな意味を見出すことは、私には難しいです。

  1. 自分で考え
  2. 自分で決め
  3. その通り実行し
  4. 失敗し
  5. 失敗から学び
  6. 次へ活かす

その繰り返しと積み重ねで人は成長していきます。

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  1. どんな結果が欲しかったのか?
  2. 実際の結果はどうだったのか?
  3. そうなってしまった原因は何?
  4. その原因は解消可能か?
  5. 次はどこを変えれば望み通りの結果が得られそうか?
  6. 変えるだけの意志と勇気はあるか?

この一連の内観プロセスがいわゆる「反省」であって、自分がある人は健全な反省はしても、自分を責めたり自己批判したり自分に対してダメだししたりなど、自己否定的な姿勢は持っていません。

失敗を反省して次へ活かす。

このシンプルなことを積み重ねることにより、自分で考える力が養われ、自信が育まれていくのです。

お気づきのこととは思いますが、「自分がある人になる」には、長い時間がかかります。

ここを理解していないと、半年やそこら何かをしたくらいで「まだ自分がない」と、自分にダメ出しする負のループから抜けられません。

何事も「手軽に」「簡単に」やりたいと思っている人に歩める道ではありません。

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