「自分が認識している世界=事実」ではない

私たち人間は、全員「幻想の世界」に生きています。

人それぞれ「自分だけの認識世界」というものを持っていて、自分「だけ」のフィルターを通したホログラムの中で暮らしています。

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んー、そんなことを言われてもイマイチ「ピン」と来ない、という方のために、最近私が経験した例を挙げてみます。

ひょんなことから関わることとなった保護猫活動で、ブリーチを多用する場面がありました。他の人は黒い服を着ていて、ブリーチが飛んでところどころ脱色されて変な模様になっていました。

それを見た私は、せめて服を守れるようにと、ブリーチが飛んでも服をカバーできるエプロンを2着用意したんです。数百円の安物です。

それをつけて作業をした次の日に、現場のある人からこんなことを言われました。

「百瀬さん、残念なお知らせです。ブリーチが飛んで、きっとその素敵なエプロン、脱色してしまいますよ。そんな「良いエプロン」をするよりも、量販店で安い服を買った方がいいですよ」

それを聞いて私は内心「はぁ?」と思ったわけです。

ブリーチが飛んで服が脱色されるのを承知の上で、わざわざこのエプロンを用意したんだよ。そして「知ってますよ、服を守るためにこのエプロンをしてるんです」と答えました。

すると、その人はさらにこう言いました。「するならもっと安物のエプロンの方がいいよ」。

ここに至って、私はもはや何も言いませんでした

この人と私はまったく別世界の住人で、「話が通じない」ことがわかったからです。

ブリーチが飛んでもいいようにそれ用のエプロンを用意した私と、「そんな良いエプロンして、ブリーチが飛んだら大変」と助言したいその人では、所詮、認識世界が違いすぎる

私にしてみれば、エプロンにブリーチが飛んで脱色されれば、「やった、エプロンを買って良かった!」という成功ストーリーですが、この人の目には、「あぁ、だからいわんこっちゃない、私の言うことに従っておけばエプロンをダメにせずにすんだのに」という失敗ストーリーに映るわけです。

この二つの認識世界の隔たりはあまりにも大きすぎ、交わることがありません。別の認識世界に住む人同士を「相性が悪い」と表現したりします。

この人は、無意識のうちに私という人間を見くびっていることに自覚がありません。

私はあと数か月で49歳になろうという、一人で世界5か国での生活を生き抜いてきた力のある人間なので、自分で物事を考えて判断するくらいの分別は当然あるわけです。

立派な大人です

私を一人の大人として尊重していれば、こんな頓珍漢でお節介な助言はしてこないでしょう。

でもこの人の中では、「百瀬さんはきっと知らないし、よくわからないだろうから、私が教えてあげなくちゃ」な訳です。

私からしてみれば失礼極まりない決めつけですが、それをしてしまうのは、この人が自分の内面の動きに対して無意識で生きているからです。

こんな些細な会話の内容からも、この人が共依存傾向が強い人であることはわかってしまう訳です。

私は何も言わずにその場を立ち去りました。

もちろん、新しい服なんか買いませんし、エプロンは脱色されてボロボロになるまで使います。自分で何をする・しないは、自分で決めますそれが大人だからです。

今回は、人それぞれ認識世界が違うことの例として、私の経験を上げてみました。

※ ちなみに、着ていたTシャツは守れたものの、履いていたオフホワイトのカーゴパンツにはブリーチが飛んでところどころ脱色されていました。しかしそれも良い味が出ていて「まさしくカーゴパンツ」という風合いに仕上がっているので、気に入ってそのまま着ています。北海道では「手袋を履く」「上着を履く」っ言うんですよね。服や小物は何でも「履く」らしいです。方言です。

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