私は、日本の人たちが「日本は平和だから・・・」と枕言葉のように唱えることに大きな違和感と危機感を抱いています。
同じように「平和ボケ」という言葉にも違和感を覚えます。
そういう言い方をされると、まるで他の国は「危険で平和ではない」という風に聞こえますが、そんなことはないです。
他の国だって、いたって平和な場所が多い。
「平和」とは、戦争や紛争等がなく、身の安全を脅かすような脅威が日常になく、最低限の自由と平等が確保されているという意味です。
北欧はじめヨーロッパや北米、オセアニア、東南アジア、そういう国は普通に多いです。
どの国だってある程度大なり小なりの問題はあるし、それらの解決に向けて取り組んでいるわけです。しかし日本の人たちのように、問題意識が希薄で、自国の状況に危機感を持たずにいる人たちは少ないと感じる。
北欧諸国などと比べると、日本は問題が山積みのとても厳しい状況にある国という風に、私には思えます。
少子化や政府の財政難、日本の屋台骨だった半導体事業が傾き、アナログ時代に売れて外貨を稼いでいた日本製品はもう売れず、世界経済の中で日本の力がどんどんと衰退していくことに歯止めがかかりません。
未だに日本の車が売れていると思っている人たちもいるようですが、時代はアメリカのテスラ社に移行して久しいです。
今この時点で、世界に通用している日本発のものが何かあるでしょうか?
商品においてもサービスにおいても、日本は世界で影がほとんどない国(平凡な国)となっているのです。
これらの問題が解決できそうな案や対策は今のところ見つかっていないにも関わらず、日本の多くの方はこういうことはあまり考えていないように私には思えます。
洗脳されていることに気づくことが第一歩

「日本は平和」というのは、私は意識的に行われた「洗脳の一種」だと考えています。
つまり、
「日本は平和だからね」と子供の頃から言い聞かされることによって、実際には問題が山積みで「平和」ではないのだけれど「日本は平和なんだ(だから心配しなくていい)」と思い込まされ、危機感や問題意識を持つ姿勢を育まなかったということ。
言いたいことがお判りでしょうか。
私は香港に16年暮らしましたが、香港の人たちが日本の人たちに比べて優れているとは思いません。そんなことはないし、むしろ香港の人たちはあまりものを考えないのでは?と思ったことすらあります。
でも、こと自分たちの生活や人生について考えたり、政府の在り方や方針に反対・反発したり、自分たちの将来を自分たちが守るという姿勢や意識においては、香港の人たちの方が圧倒的に強いものを持っていると思います。
自分をハッキリと持つと洗脳されずに済む

日本人と香港人の違いは何かな?と考えたときに、その答えは「自我の強さ」ではないかと思うのです。
日本の人たちは従順で承認欲求が強く、日本では自我をハッキリ持つことは「我が強い」と言って敬遠され、「自己主張しない人」が好まれる傾向にあります。
それに比べて香港の人たちは、「他人からどう思われようと気にしない」という人が多く、自我がハッキリしている人が多いです。
「我が強い」という日本語表現は、私たちを思い通りに操作したい人たちが私たちを従順な子羊として扱えるように心理操作するために使っている言葉だと気づいた方がいいです。
以前も少し書いたように、私たち人間には「社会的好ましさのバイアス」があり、日本文化全体で「我が強いのは好ましくない」という価値観が設定されていれば、「我を強くしないよう」「自己主張しないよう」「従順であるよう」という無意識の心理が働くわけです。
社会から受け入れてもらえるように、です。
自我をハッキリ持つことは良いことであるばかりか、自分の人生の主導権を自分が握るためには絶対に必要なことです。
誰かや何かの言いなりになっていたり、自分以外の人の好みに沿った生き方なんて、「自分の人生」とは言えません。自分以外の誰かや何かに洗脳されないために、「自分をハッキリと持つこと」を、私はお勧めしています。
- 何事も自分の頭で考えること
- 自分にしっくりくるかどうかで判断すること
- 自分の好みに沿った生き方をすること
これらを徹底し、自分にしっくりこないものは拒絶・排除していくこと。
これが自分の安全を守りながら、健やかに、自分らしき生きていく秘訣のすべてです。
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