札幌に引っ越してから丸2年。札幌市は「食べ物」でも魅力的な街だと思います。
引っ越して以来色々な「札幌名物」を食べてきましたが、今のところ私の一番の好物は「豚丼」です。
あぁ、世の中にこんなに美味しい食べ物が、あったんだなぁ。
巷には牛丼も親子丼もあるけれど、豚丼の美味しさの比ではない。豚丼の美味しさはもはや異次元。
札幌で初めて「豚丼」を食した私には、衝撃的な味として記憶に焼き付いてしまったのです。
厳密に言えば「豚丼」は札幌名物ではなくて十勝名物なんですが、道外から来た私のような人間にとってはどっちも同じ。
私は普段肉をほとんど食べない生活をしています。その私が「豚丼」好物になるなんて、自分では予想していませんでした。今まで食べた中でダントツ一番美味しいのは、〇〇のスープカレー!と、ずっと思っていました。
「豚丼」のことは以前から知っていましたが、有名店で予約が取れなかったり、色々あって、数週間前にようやく初めて食べることができたという代物でした。
私がネットでたまたま見つけてきた小さなお店へ、札幌市で生まれ育った友人と二人で行って食べましたが、これが凄かった。

運ばれてきた豚丼を一目見て、「わぁ、何コレ、美味しそう!」と目が♡状態になり、ワクワク・ドキドキしながら一口食べて「何コレ、激うま!」。
後はもう夢中で食べたことだけ記憶にあります。
それ以来、「今度はいつあの店へ行こうか」と考えていたものです。
味が忘れられなかった。
数日前に、「よし、11月3日のランチに行って食べよう」と決めていました。が、今日になって、直前の用事が一時間も押してしまってランチの時間に間に合いませんでした。
しかし、私の中に「今日は豚丼を諦める」という選択肢はなかったので、ディナーの時間に店が再開するまで、ウィンドーショッピングをして時間を潰しながら待っていたものです。
そして、待ちに待ったディナー時。
小さな店内に入ると、開店からまだ10分しかたっていないというのに、すでに二人先客がいました。二人とも女性の一人客。
私で三人目。
小さな店の中の席は私たち三人でほとんど埋まり、女三人が黙々と豚丼を食べるという不思議な光景が繰り広げられていました。
私は目の前にある「あり得ないほど旨い豚丼」に意識を支配され、ごはん一粒一粒を口に入れる度に至福を味わっていました。
美味しい~~~~~(涙目)
しばらくすると、客の一人が食事を終えて席を立ちました。
「すごく、美味しいです」
彼女は店の人にそう伝えると、勘定を済ませて店を出ていきました。
私は無言で豚丼を食べながら激しく頭を上下に振って、「本当に美味しい!」と、心の中で同意しました。
次いで、私の前に来ていたもう一人の女性も席を立ちました。
「美味しかったですー」
この店に来る客は、きっと私のように、いつか来て食べた豚丼の味を忘れられず、また食べたくなって一人で来てしまった人たちに違いない。
最後に私が席を立ち勘定を済ませ、「ご馳走様」と言って店を出るときに、新しく入ってきた女性客とすれ違いました。
店の外は気温5度。
明日は北海道では雪が降るところもありそう。
この記事では店の紹介はしませんが、気になる方は「狸小路」の豚丼で探してみてください。
いつも私が食べているのはロース豚丼1,030円。自分が至福を味わうためにお金を使う。
私にとって一番価値のある1,030円の使い方です。
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