意識の覚醒が促される「言葉の定義」の精査

私はよく「言葉をしっかり定義してちゃんと使いましょう!」と書きますが、それにはちゃんとした理由があります。

言葉をしっかり精査することで、意識の覚醒は飛躍的に進むから。

あれは確か2017年くらいのことだったと思います。

当時の私はアセンションのプロセスの真っ最中で、人生のどん底にいました。

レイキを伝授してお金を貯めては、オーストラリア人のスピリチュアル・ティーチャーのプライベート・セッションを時折受けていました。

彼のセッションは1回約3万円くらい料金がかかります。

ある時私はこんな相談を彼にしました。

とにかく、この場所が嫌で嫌でたまらない、もう二度と生まれ変わりたくないと思ってます

「この場所」っていうのは、地上世界のことです。

英語では「I hate this place!」と言いました。

私はこの思考にそれまでかなり長い間苦しんでいたのです。

するとティーチャーはこんな質問をしてきました。

彼:君、窓の外見える?

私:はい、見えます

彼:何が見える?教えて?

私:山が見えます、湖も少し

彼:木や花や空は?

私:見えます

彼:君は、山や湖や、木や花や空が嫌いなの?

私:別に嫌いじゃないです

彼:でもさっき、「I hate this place!」って言ったのよね?あれはどういう意味なの?

私:・・・・・(絶句)

彼:君は this place が嫌いだけど、そこにある山や湖や、木や花や空は嫌いじゃないんだね?

私:そういうことです

彼:動物はどう?動物も嫌い?

私:嫌いじゃないです。大好きです

彼:じゃぁ、いったいこの場所の何がそんなに嫌いなの?どうしてもう二度と来たくないって思うの?

私:人が嫌いです。人間が嫌いなんです

彼:あぁ!そっか。じゃぁ、君は「この場所」が嫌いなんじゃなくて、人間が嫌いなんだね?

私:そうです、人間が嫌いです

彼:じゃぁ、僕のことも嫌いだね?

私:あなたのことは嫌いじゃないです

彼:でも僕も人間だよ?嫌いなんでしょ?

私:・・・・・、あなたは、無意識じゃない、覚醒してる、だから、嫌いじゃないです

彼:あぁ!そっか。じゃぁ、君が嫌いなのは、人間の中でも無意識の人間だけが嫌いなんだね?

私:そうです、無意識なのが嫌なんです

彼:無意識の人間の、何がそんなに嫌なの?

私:機能不全な言動や、問題行動や・・・私に害を与えたりすることを平気でするところ

彼:あぁ!じゃぁ君は、無意識の人間の機能不全な問題行動が嫌いなんだね?害があるから

私:そうです

彼:まぁ、そうだよね、それが好きな人っていうのは、あまりいないだろうね

私:はい

彼:じゃぁ、最初に君が僕に話してくれた、「I hate this place!」ていうフレーズ、もう一度言ってみて?

私:I hate this place.

彼:なんかさっきより心がこもってないみたいだけど?

私:さっきより、このフレーズに「真実味」が感じられません

彼:さっきとは気持ちが変わったってこと

私:まぁそうです。この場所は嫌いじゃない。ただ、無意識な人間が多すぎて、機能不全の問題行動で傷つけあうのが嫌なだけです

彼:そうだね、君が嫌っているモノの正体は、それだ


このセッションが終わったとき、私の中から「この場所が嫌で嫌でたまらない、もう二度と生まれ変わりたくない」という思考は消えていました

エゴを持たない植物や山や湖や動物たちのことは大好きです。

もしこの世がそれだけで埋め尽くされていたら、そこは地上のパラダイスだろうと私は思いました。

その時から今まで、この思考が出て来て悩まされたことはただの一度もありません。

言葉をしっかりと精査したことによって、私が苦手意識を持っているのはエゴを持った人間の機能不全行動だということがハッキリと認識できたからです。

それは工夫次第では避けられるし、「この場所(地上世界)は嫌い!」という思考に比べれば、まだずっと小さな悩みだと感じられるからです。

私たち人間が持っている多くの悩みは、思い込み、刷り込み、制限、思考の偏り、言葉の勝手な変換、翻訳間違い、などなど、単なる勘違いによるところが9割方です。

だからこそ「言葉を精査してちゃんと言い直す」ことが意識の拡大と覚醒につながるし、悩みや苦しみから一瞬にして解放されるカラクリでもあるわけです。

参考になりましたら幸いです。

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