怒り(感情)を解放するステージを進みながら、私たちは自分自身を深く癒す作業に取り掛かります。
私たち人間は誰しも、20代の半ば頃から「親との問題」が表面化することを経験します。
あなただけが特別そうなのではなく、人間であれば多かれ少なかれ誰しも経験することです。
「親との感情的な問題や軋轢」が表面化してきたときに、それと真正面から向き合って癒しに取り組める人は、自分を癒して前進していくことができます。
ですが、ここでしっかりと自分の傷や痛みと向き合わず、見て見ぬフリをしたり、無かったことにしたりすると、いつまで経っても人間として成長することができません。
自分の痛みを感じるくらいなら、気づかなかったフリをして、「騙しだまし」生きていった方がマシと感じる人は多いのです。
ですが、その結果としてもたらされるダメージは、自分のパートナーと子供たちへと引き継がれていくのです。
自分が責任を負うことを拒否した痛みは、世代連鎖するのです。
それに気づいた人たちから、自分の癒しに取り組み始めます。
過去を癒すステージ
「癒しのステージ」では、インナーチャイルドと過去生人格を癒していきます。
日常生活の中で経験するトリガーを手掛かりにして、まだ癒せていない自分の中の痛みをダイレクトに感じて抱擁することで自分自身を癒していきます。
自分を大切にすることを学び、他者へばかり向けていた優しさや思いやりを自分自身へと向け始めます。
自己犠牲を手放し、他者や世間に受け入れられるために押さえ込んできた自分のニーズを満たすことを学んでいきます。
このステージは通常は10年ほどを要します。
中には5~6年で通過なさる方もいらっしゃることにはいらっしゃいますが、私の経験からすると、大方のケースでは10年以上を費やしています。
また、以前も書いたことですが、「ここまでやったら終わり」という目印があるものではなく、ある意味人生を通して断続的に取り組んでいくものです。
そうは言っても、ある程度まで癒しのステージを進んでくると、「人生をしっかりと生きたい」という欲求が次第に強くなってきます。
今までのように、恐れや不安に根差した承認欲求によってではなく、「本当の自分」として生きるフェイズへと次第に自分の意識が移行していくのです。
ここまで書いてきた各ステージ(認知のステージ、怒り(感情)解放のステージ、癒しのステージ)は、直線的にまっすぐに進むプロセスではなく、長い歳月をかけて、各ステージの間を行きつ戻りつしながら少しずつ少しずつ進んでいく過程です。
中には、集中的に数か月~半年ほど癒しに取り組んで、それですべてを終わらせてしまいたいという方もいらっしゃいますが、それはとても非現現実的な期待と言わざるを得ません。
何千年にも渡る転生をかけて抱えてきたものを、そんな短期間でどうにかできると思うこと自体に無理があるのです。
そうした性急さを手放して、ありのままの現実を受け入れて流れに身を任せることをサレンダーと呼びます。
癒しのステージと次のステージである理解を深めることによって、少しずつ魂は前進していきます。
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