2015年9月に配信された、アメリカのチャネラー マット・カーンの記事の和訳をシェアします。現在マットのサイトで原文のページが見つけられず、原文をリンクできないのですが、和訳は2015年に私が行いました。
アセンションとは
ハートを軸とした統合意識 (ユニティ・コンシャスネス) である5次元世界へのシフトが進んでいる今、アセンションに関する誤解や迷信を解いておきたいと思います。
アセンションは肉体を持つ生命すべてにとって、もっとも神聖な宿め(さだめ)です。
アセンションとは、古(いにしえ)より多くの預言者やマスターたちが予見してきたような「ひとつの文明全体が精神的な進化を遂げ、あるとき別次元に移行する歴史的瞬間のこと」を指しているのではありません。このような解釈はアセンションという言葉の真意を理解していないときに生じる誤解の一つです。
実際にはアセンションのプロセスは壮大で、とりわけ待ち望んでいた5次元パラダイムへ移行していく際には、卒業したいと望んでいた3次元世界と同じような激動や困難を感じ、混乱したり苛立しくすら感じることがあります。思考、感情、行動の波動を引き上げるための新たなエネルギーとしてアセンションを捉えるとき、物事を思い通りにコントロールしたい執着や、引き寄せの法則にまつわる数々の誤解をも手放すことができます。
「何とかしよう」「うまく行かせよう」という執着を手放した時、私たちは宇宙の流れと同調します。目の前にある状況は、魂の成長と進化に必要な最善かつ最高のカタリシスとして現れてきます。その状況を自分の力で何とかうまく行かせようとすることを手放し、委ねるのです。これが自分を明け渡すということです。
個人的な望みなどどうでもよいということではありません。むしろ、自分の一番高い波動へアンカリングすることにより、ベストな人生が自ずと展開し始めるのです。ハイヤーセルフと同調していくと、運命を追いかける必要がなくなり、自分の元に引き寄せるようになります。ひいてはそのことが、他者の覚醒を助けることに繋がっていくのです。
ヴォイド
5次元世界では、新しい仕事、豊かさ、新天地での生活、溢れるばかりの健康、新たなパートナーとの出会いなどが実現するかもしれません。ですが、こうした事柄が起こったからといって、5次元意識に移行したのだと混同してはなりません。
5次元移行へ移行していく間のステージを、ここでは「大いなる不在」(Void)と呼びたいと思います。高いところと低いところ、あるいは浮き沈みといったものに振り回される3次元と違い、5次元は両極(二極)のバランスが均衡します。
3次元意識の世界では高みを目指す傍ら、波動の低い要素を忌み嫌う傾向があります。悲しみが嫌だから幸せを求めたり、恐れや不安から逃れるために実態のない安全や安定を求めたりします。こうした傾向が私たちの人生を通して両極性を強化してきました。そしてある時点で内面世界へ向き合うことに誘(いざな)われるのです。