私たちが暮らす3次元世界は別名「二元性の場所」と呼ばれます。どういう意味かと言うと、「ここはすべての物が「1対」で存在している世界である」ということ。
3次元世界における二元性を受け入れる
私たち人間がある程度幸せに人生を生きていけるために、「3次元世界における二元性を受け入れること」が必要です。
それは具体的にはどういうことか、わかりやすいように例を出していきます。
私は猫が大好きですが、猫と一緒に暮らすためには「諦めなくてはならないこと」や「受け入れなくてはならないこと」が沢山あります。
- アロマやお香は猫に毒なので使えない
- 観葉植物を飾れない
- 長期に渡り家を空けることができない
- 高い家具や服を買えない
- 高額の獣医代
- 猫の食費
- 猫が自分より先に亡くなること(見送ること)
- 猫アレルギーがある人とは一緒に暮らせない
これらは私が猫と一緒に暮らす上で「受け入れなくてはならない」ことです。
動物の介護費用や獣医代はバカ高く、一時期は腎不全の猫の介護のために月に数万円を費やしていました。
自分のウェディングに着たドレスに猫が爪を立ててよじ登ったこともありますし、イタリアの美術館で買ってきたアールヌーボーの花瓶を猫が割ってしまったこともあります。
この人生で10匹以上の猫を看取ってきましたが、何度経験しても「慣れる」ことがない。愛する者を失う悲しみは、生きる上で「最もツライ感情」の一つであると思っています。
しかし上に書いたようなことは、私にとってまったく問題にはならない。なせなら、「猫と一緒に暮らすことの歓びは何物にも替えがたいから」です。
猫は私の人生の中で大きなウェイトを占める存在で、それが私の人生に与えてくれる歓びの大きさを考えれば、喜んで「マイナスの部分」を引き受けようと思える。
だからこそ、「猫と一緒に生きる」ことを選び続ける。
別の言い方をすれば「心が強い」んです。
二元性を「等しく」愛する
人生においてより大きな歓びを味わいたいと思えば、そこに付随している「マイナスの要素」をも等しく受け入れる必要があります。
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歓びが大きければ大きいほど、マイナス要素も大きくなる可能性がある。
どちらか片方だけを受け取ってもう片方は受け取りたくないという方は多いですが、それは「できない」のが二元性の世界の性質なんです。
- 恋愛はしたいけど傷つきたくはない
- お金持ちになりたいけど「金目当ての人」が近寄ってくるのは嫌
- 幸せにはなりたいけれど自分は変わりたくない
- 音楽家として成功したいけど他人から批判されるのは嫌
こういうことは基本、できないんです。
恋愛をして誰かと愛し合うことの素晴らしさを味わいたければ、ときに傷つくことを受け入れる必要があるし、今よりもお金を沢山稼ぎたいのであれば今までとは違う行動をする必要があるし、幸せになりたいのであれば、今の自分を変える必要がある。
それが嫌なら「今のまま」いくしかない。
勇気を出す力
日本の社会には「心が弱い」人たちが多いなぁと感じます。
自分が傷つきたくない、変わりたくない、行動したくないから、安全圏の中に留まり続けて、自分と向き合うことから逃げ続けて多くは望まないという人が多い。
チャレンジしなければ、最初から欲しがらなければ、当然失敗することも、傷つくこともありません。
でもそれでは「進化・拡大」も「成長」もない。
それではいずれ行き詰るときが来ます。
本当の意味で人として成長しながら幸せに生きたいと思うのであれば、3次元世界の泥臭い「心の痛み」を受け入れる必要があるんです。
傷ついて、傷つけて、泣いて、それを糧にして成長して、また進む。
その繰り返しを「人生(人が生きる道)」と呼びます。
問題は、その勇気を「いつ」出せるか。
他の人は自分のために「勇気を出してくれ」たりはしません。自分で出すしかない。
限りある時間を少しでも自分が幸せに生きるために、勇気は絶対に必要な力なんです。
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