日本人の集合意識に根差す「変化を拒む」カルマ

ネットフリックスに、「アンという名の少女」というシリーズがあります。

「赤毛のアンの現代解釈版」として放送されていました。

私はこの作品が好きで全部見たのですが、日本のネット上を見回してみると、否定的なレビューが目立つ作品です。

数多く寄せられているレビューを一つずつ読んでいくと、ほとんどが「原作のイメージと違いすぎて違和感がある」という主旨でした。

「作者のモンゴメリーが描いた世界観とあまりにも違う」ということですが、当たり前ですよね。

19世紀(明治時代)生まれの原作者が描いた世界観は19世紀のもので、今は2020年21世紀なのだから。

こういうところからもわかるように、日本人はもともと「伝統」や「原型」を大切にする傾向が強く、「新しいもの」「自分とは違うもの」に対して拒絶反応を示すパターンが昔からあります。

「変化を拒む」というカルマ

「変化を拒む」ことは日本人の集合意識に深く刷り込まれているカルマの一種です。

伝統ということになれば、イギリスやフランスやオランダなどヨーロッパ各地では伝統を重んじる国は沢山あります。

何も日本だけの文化ではない。

しかし、例えばオランダなどは伝統を重んじると同時に世界で最も進化的な国の一つであり、日本より20~30年くらいは意識レベルの発達段階が進んでいます。

「伝統を重んじる」ことと「変化することを拒む」ことは決してイコールでありません。

「伝統」や「原型」にあまりにも拘るのは、裏を返せば「変化が嫌い」「新しいものに開かれていない」文化です。

このことは今更私が言うまでもなく、過去20年の間に日本は世界の潮流から取り残されてしまった現状を見れば明らかです。

「変化が嫌い」というのは、今の時代には致命的な欠点となり得る要素です。

今年に入ってからも「こんな時代だからこそ、古い価値観や伝統を大切にしなくてはならない」と言っている人たちがいて、「あまりにもズレすぎている」と感じたものです。

今は「伝統」や「原型」にしがみ付き、それを守って生きていく時代ではありません。

「大切にする」ことは全く構いませんが、それにしがみ付くあまり変化を拒むのであれば、それは「時代遅れ」の生き方と言わざるを得ません。

伝統や原型にはある種の安心感があります。

自分の安全圏ともいえる感覚で、そこに留まる限りリスクはありません。

新しいものや変化に自分を開き、未知の世界へ一歩踏み出したり、自分とは違うものを受け入れるには勇気が必要です。

日本人が世界の流れに追いつくためには、変化を厭わない、自分が変わる器を持つ必要がどうしても必要です。

2021年からはまったく新たな時代が開かれています。頑なに変化しないことを拒むのであれば、その結果は自分が受け取ることになります。

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