望む人生を生きる上で、「受け取りのブロック」は幸せをブロックしてしまう最大の障壁と言っても過言ではありません。
今の私は「受け取りのブロック」がかなり少ない方ですが、今から15年くらい前までは、かなりひどい「受け取り拒絶症」でした。
パートナーからハイブランドのバッグを初めてプレゼントしてもらったとき、あまりの自己価値感の低さにそのバッグを「お返ししよう」と何日も苦しみながら考えたものです。
「私はこんな高価なもの受け取る価値がある人間ではない」
それがその時私の頭を支配していた思考でした。
とにかく苦しくて苦しくて仕方ありませんでした。
2010年に初めて専業主婦になったときも、みぞおちの当たりから湧き上がる罪悪感に押しつぶされそうでした。
「働いていない自分」を受け入れることができず、ボランティア活動やその他に専念することで罪悪感を補おうとしていました。
初めてネットショップに大口のカスタムオーダーが入った時、パニックになってあり得ない割引をした上に大量のおまけをつけてしまいました。
とにかく、他者から「何か」を受け取ることがどうしてもできなかったんです。
それから10年以上かけて、少しずつブロックを手放して来ました。
ブロックを手放すって大げさなことではありません。単に「受け取ることに慣れる」っていうだけの話です。
今ではすっかり「受け取り上手」になって、ごはんをおごってもらうことも、誰かから物やお金をもらうことも、何かをしてもらうことも、楽をさせてもらうことも、心の底から楽しんでできます。
自分に集中して生き始めると、「物やお金をもらう」ことがすごく増えます。
受け取るかどうかは自分次第
先日、こんな出来事がありました。
いつも私が仕事をしているカフェが、その日はすごく混んでいました。
たまたま入ってきた年配の男性が、遠慮がちに私に声をかけてきました。
「お隣、座ってもいいかな?」
そこで私は答えました。
「もちろんです。私は待ち合わせがもうすぐなので、あと10分くらいで出ますから、どうぞごゆっくり」
そして仕事に戻って熱中していると、飲み物を注文して戻ってきた男性が再び声をかけてきました。
「あの、コレ。ほんの気持ちです」
なんと、お店でクッキーを買ってプレゼントしてくれたのです。
そこで私は満面の笑みで「ありがとうございます!」と言って喜んで受け取りました。
なんだかすごくうれしくて、「良いことがあったなー」と思ったんですよね。
後でこの話を知人に話したら、「え、怖い。僕だったら受け取らないかも」と言いました。
あー、受け取りのブロック。
怖れ、不信、疑い、性悪説。
世の中を不信感に満ちたフィルターを通して観ていると、そこにある善意(愛)も豊かさも受け取れない典型的な例です。
私は、そういうフィルターやブロックがないんです。
だから、何かをくれるという人がいれば、ありがたく受け取る。
そして楽しむ。
ただそれだけです。
本当に、この世も人生もすごくシンプルです。だけど簡単じゃない。
今回は、受け取りのブロックのお話でした。
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