最近何をする気にもなれず、何もしたいと思えない。
無気力。
そういう自分を何とかしたい、と仰る方がときたまいらっしゃいます。
「無気力」になるのはツラいし焦るので「何とかしたい」と思う方は多いですが、けっこう誤解されやすい問題なので、少し丁寧にひも解いていきたいと思います。
自分を「何とかしよう」とするのを止める
自分に出てくる症状は、たとえそれが何であれ、本当の自分からのメッセージやサインです。
大抵の現代人は、何か問題らしきことが自分に出てくると、出てきた症状だけを見て「何とかしなくては!」と思い実行します。
でも、「なぜ?そういう症状が出てしまったのか?」という原因の部分には目を向けません。
向けたとしても、「あーそっかー」程度で受け流し、本気でその原因を自分の生活から取り除こうとは思わないのです。
症状が出ているということは、今までの自分の在り方や生き方が「本来あるべき姿」からズレてしまっているということ。
そのズレを修正することなく、小手先のスキルを使って「症状を取り除きたい」と思っても、一時的には良くなったとしても揺り戻し構造から逃れることはできないでしょう。
まずは症状を受け止めて受け入れ、原因を直視するところから始めなくてはなりません。
原因は「やりたくないこと」をやり続けたこと
人が無気力になってしまう根本要因は、「本当はやりたくないこと」をやり続けたことです。
- 仕事
- 人間関係
そして、自分のものではない思考を信じ続けてしまったこと。
- 自分には取り柄がない
- 社会に適応できない自分はダメ
- 苦手な人とうまくやれない自分はダメ
- など
こうしたことは本来自分のエネルギーではありませんが、誰かや何かから言われたことを信じてしまって、本来の自分の力を失って行った結果が「無気力」です。
「今」を生きることに集中する
無気力になってしまったら、とにかくただひたすら「自分の声に従って生きる」ことを始めることです。
「何もしたくない」と自分が思えば、「何もしない」を実行する。
「仕事行きたくない」というのなら、仕事は休んでください。
「そんなことをしたら仕事を失っちゃう!」と思ったとしても、どうせやりたくもない、行きたくもない仕事です。
いっそのこと手放して、元気が回復したらもっと自分に合った仕事を探せばいいんです。
お金が無くなっちゃう!という人もいらっしゃいますが、家族やその他に借りたり、必要なら生活保護を受けたりすればいいんです。
とにかく自分の内面を整えることが先決。
その際周囲からどう思われるかとかどう言われるかなどは、すべて華麗にスルーするくらいの神経の図太さを養ってください。
あとはとにかく、自分の中の「〇〇したい」「〇〇したくない」に正直に従って、それに忠実に行動していくだけです。
やってみるとわかりますが、「何もしない」をしていると、必ず「〇〇してみようかな」が出てきます。
- 押し入れに入っていた古い漫画を読んでみようかな
- YouTubeで動画を観てみようかな
- ネトフリ観ようかな
- など
こういうことが出てきたら、それもただひたすら実行します。
これ以上は飽きてしまってできない!というところまでやってください。
突然何かが食べたくなったり、どこかへ行きたくなったりするかもしれません。
それに抵抗せず、とにかくひたすらそれらを実行していくことです。
最低でも1か月はこれをやってみて欲しいと思います。
実際に実行してみるとわかると思いますが、私たち人間は、「自分に正直に生きている」と、身体の中にエネルギー(元気)が漲ってきます。
気分が明るくなって楽しく、次々とアイデアやインスピレーションが湧いてきます。
子供たちがまったく飽きることなく何時間でも遊び続けられるのと同じです。
一つの遊びに飽きれば次の遊びを思いつき考案し、身体が疲れるまで延々と遊んでいられる。
本来人間は、自分がやりたいことさえやって、やりたくないことをやらずに生きていれば、恐ろしくクオリティの高い仕事を次々と成し遂げるだけのバイタリティが自然と湧いてくるようにできているんです。
問題は、「本当はやりたくないこと」を我慢してやって、やりたいことには蓋をしてやらずに済ませていることによって生じるストレスです。
ストレスが蓄積されればされるほど、本来の自分は見失われ、「無気力」がやってきます。
「無気力」は、もうこれ以上今の道は進めない、進んではいけないという本当の自分からのメッセージです。
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