「意見の違い」という勘違い

私が日本の人たちの考え方ですごく気になることは、「意見の違い」という勘違いです。

そもそもそれは「意見の違い」ではなくて、「お互いに求めているものが違う」とか「ライフスタイルが違う」とか「ライフプランが違う」という問題なのに、「意見の違い」だと勘違いしているからややこしくなる。

例えば、彼女は彼と二人でたまにはお酒を一緒に飲みたい、彼はお酒を飲むのが好きではない、という場合。

明らかに「意見の違い」ではなくて「ライフスタイル」や「嗜好」の違いです。

二人が円満に一緒に居られるためには、「お酒を飲みたくない」彼の嗜好を彼女が尊重して無理強いするのを止める必要があります。

もしも彼女が彼とお酒を飲めなければ幸せではないというのであれば、お酒を飲むのが好きな人を探して付き合う必要があるわけです。

どちらかが正しい・間違いではなく、単に相性が悪いだけです。

次に子供が欲しい女性と子供は欲しくない男性のケース。

「意見の違い」ではなく、「ライフプラン」や「求めるもの」が違うという問題です。

こういう二人が結婚しても生活を維持できませんし、解決する方法は基本ありません。

どちらかが心の底から「求めるもの」を変えられれば話は別ですが、それ以外なら相性が悪いので結婚しない方がいいのです。

どうしても結婚したい女性と、結婚はしたくないという男性も相性が悪いです。

「意見」の問題ではなく、「求めているものが違う」んです。

「意見」とは何か特定のことに関して「自分が思う事」のことです。

例えば、「赤は色としては派手すぎると思う」は意見です。

この場合、「私はそうは思わない」といういうのも意見です。

こういう場合は「意見の違い」と言って、見方や捉え方を変えることによって双方が歩み寄る余地はある訳です。

しかし、上に挙げたようなケースはそもそも内容が「意見の違い」ではなくて「生き方の違い」であるわけなので、歩み寄るとか違いを受け入れるとかでは解決できないと知る必要があります。

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