「自分は毒親かも」と思う方へ

毒親問題について、私は「子供側」の気持ちや状況は本当によくわかるのです。しかし、親御さんへの対処は困ることが多いです。

今まで何名か、ご自身が親御さんとしてお子さん方と関わってきた結果、毒親になってしまったかもしれないというご相談がありました。

そこで共通していたのは、親御さんには「自分が子供たちにしてきたことを省みるだけの謙虚さがない」ということでした。謙虚さとはありのままをありのままに見て受け止められるという意味です。自分を省みるだけの強さを持たず、お子さん方からの反応に「悩まされている」という犠牲者・被害者の体でいらっしゃるのです。

親御さんたちは一様に、「自分は子供を愛している」と仰いますが、実はそれは自分の痛みを子供へおしつけて、子供から愛情を奪っている行為でしかないことに、気づけないのです。自分の「愛」が著しく歪んだ愛であるという自覚もなければ、認識もありません。

「自分のしていることは親として当たり前」「子供が親になればわかる」「子供はもっと私に感謝するべき」という認識でいる以上、子供との関係は修復どころか悪化の一途をたどるだけであることに気づくことがまずは必要なのです。

この件に関し、ネット上に弁護士の方が書いたとても良い文章を見つけましたのでシェアしたいと思います。是非多くの方に読んでいただきたいと思います。

親御さんにとってはかなり耳の痛い内容かもしれませんが、ここに書かれていることが毒親問題の核心でありすべてなのです。ここを直視できない限り、自分の癒しも浄化も統合も一歩も前へは進みません。そしてそれがおできになる方は、全体の1割にも満たないのが現実なのです。

「私は毒親なの?」20代の娘に通報された母…こじれた親子関係は、修復できるのか

自分の恥部を公表した女優

近年、自身の機能不全ぶりと毒親っぷりを独白した暴露本を出版したのは、ハリウッド女優のデミ・ムーアでした。デミ自身毒親である母親に苦しめられ、16歳のときに母親から自分の養育権を奪回し、母親とは事実上絶縁したと言われています。

しかし毒親によって傷つけられた心は、意識的に癒しを行うまで痛みを発し続けます。デミは、自身が母親から受けた痛みを、自分の娘たち3人に連鎖させてしまったのです。自身のアディクション(依存症)と共依存について、娘たちとデミがトークショーへ出演して赤裸々に語っていました。

アメリカは日本よりも意識が20年以上進んでいるため、人々は自分の恥部を勇気をもって公表し、それについて相手と話し合うという積極的な解決策を取る人が多いです。

それに比べて日本はまだまだ意識的に遅れていて、自分の恥部を直視できない人たちが圧倒的に多いです。恥ずかしい部分は人に知られないよう隠そうとする人間(エゴ)の習性から、核心に迫る質問をされるとはぐらかしたり、論点をすり替えたり、笑ってごまかそうとする人がほとんどなのです。

毒親となってしまった人が毒を中和する方法はただ一つ、自分自身のインナーチャイルドを癒すことです。これをしないままに子育てをしていても、自分の毒で子供を壊してしまうだけなのです。

ですが、自分の痛みに向き合う準備ができていない多くの親御さんは、無意識のまま子供と子供の人生を犠牲にする道を選んでしまうのです。

そういう事情があって、お子さんとの関係に悩む親御さんのご相談は、実りある内容にならないことが多いです。

ここでシェアした内容が、「もしかして自分は毒親なのかも」と思っていらっしゃる方の参考になりましたら幸いです。

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