ホメオスタシスとは恒常性維持機能と呼ばれる脳に備わっている機能の一つです。
体温を一定に保ったり、呼吸を継続できたりするためにある機能です。
太古の昔は、自分の生命に危険が及ばないよう、未知の領域へ足を踏み入れないことで「身の安全を図る」機能として働いていました。
現代では「何から」自分を守っているかと言えば、「傷つくこと」からです。
- 嫌な思いをしなくて済む
- 失敗しなくて済む
もこの範疇に入ります。
これを避けるために、「新しいことにチャレンジしなくても済む」状況を、私たちの潜在意識は生み出し続けます。
ホメオスタシスの例
例1)
ずっと興味があった勉強を始めるために学校へ通い始めたとたんに家族が病気なった。看護があるので学校はやめることにした。
例2)
ずっと就きたかった職業に就くために今の仕事を辞めようと親友に相談した。「こんな時代に安定した仕事を手放すなんて狂気の沙汰」と言われ、決心が揺らいでしまった。
例3)
一念発起して自分のビジネスを起ち上げてみたが売り上げが伸びず、資金がショートする前に再就職先を探して会社員に戻ってしまった。
乗り越えるためのワーク
ホメオスタシス的な状況が起こった時に、乗り越えるのに役立つワークをご紹介します。
それは、「自分は『なぜ?』この状況を創り出したのか?」と自問自答すること。
目の前にある現実は「すべて」自分の潜在意識が生み出したものです。ですから、誰か他の人に答えを聞いても「正解」はわかりません。
本当に素直に正直に、自分と向き合うんです。
このワークを私自身何度もやってきた結果、答えはいつも同じでした。
「そうすればチャレンジしなくても済む」から。
とにかく、「チャレンジしなくても済む大義名分」が欲しかったんです。
最初から「やらなかった」訳ではない、やってみたんだ。でも、あらゆる状況が許さずに、断念せざるを得なかった、という状況が欲しかった。
それなら諦める「大義名分が立つ」からです。
- 外の世界は自分よりもできる人たちでいっぱい
- 自分には無理
- 失敗したら立ち直れない
- どうせ自分の能力は低い
自分の安全圏内に留まって新しいことにチャレンジしなければ、「自信がないちっぽけな自分」を感じずに済ませることができます。
でも、何かを新しくやろうとすれば、こういう自分を否応なく感じざるを得ないんです。
しかしそれは「本当の自分」ではありません。エゴが作り出した「幻想の自分」に過ぎないんです。
それに囚われて、前進することを止めてしまいたい自分がいる。
ここを見切ったとき、身体の芯にあった緊張がスーっと解けていくのを感じました。
あとはもう、自分の「行先」を見据えて「今やるべきこと」を淡々とこなしていくだけです。
すべてを見切った上で、抵抗したい自分、変わりたくない自分もすべて受け止めた上で、なお「なりたい自分」の波動に自分を合わせて進み続ける。
疲れたら休み、心細くなったら泣き、自分を支え励まし、また歩きだす。
結局それだけが、成長しながら生き続ける唯一の道だと、49歳の今私は思うわけです。
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