前も書いたことがあると思いますが、「自分と向き合う」ってすごく誤解が多い表現だと思います。
「自分と向き合う」とは、あらゆることの答えを外側の世界に探し求めるのをやめて、「どうして?」「なぜ?」を「自分に聞く」ことにより、「自分という人を解き明かしていく」作業のことを指します。
例えば、「そりゃ私だって本当は今の仕事を辞めたいよ」という人は、「でも辞められない」と思っているわけですよね。
そこで、「どうして辞められないと思い込んでいるの?」と、自分自身に聞くわけです。
すると、「収入がなくなるから」と言う答えが出てくる。
つまり、この人の中に「仕事を辞めると収入がなくなる」という「思い込み」が入っていることがここで明らかになるわけです。
これを深いレベルで行う作業のことを「内観」と呼んでいます。
以前、「自分と向き合う=旅をする」ことだと思い込んでいる方がいらして、「旅をして自分と向き合ってきました」と仰いましたが、それは自分と向き合うこととは一切関係ありません。
多くの方は、本当の自分と向き合おうとしません。
向き合えば、自分の内面に閉じ込められている痛みを感じなくてはならないと、本能的に知っているからです。
すべての人が自分と向き合うだけの強さを持っているわけではありません。
むしろそうではない人の方が圧倒的に多い(7~8割)。
多くの男性が、なぜ?無意識のうちに女性に対して聞かれてもいないアドバイスをしてしまうと思いますか?
答えは、「女性に何かを「教えてあげる」ことで、自分の内面にある劣等感を和らげたい」からです。
自分の中にある自信がないちっぽけな自分、他者と比較して自分を見てしまう劣等感、そういうものを直視するだけの強さを持たないので、外の世界の女性にその弱さや劣等感を投影します。
そしてアドバイスを与えてあげることで「一時的に」有能感を楽しみたい。
逆に、自分の劣等感や自信のなさを刺激してくるような人(男でも女でも)を敬遠する傾向がある人は、自分の弱さを受け入れられていないナルシシストです。
世の女性のほとんどは男性のマウンティングを見抜いています。分かった上で付き合ってあげているだけ。
男性の機能不全行為は本人が自分の内面にある劣等感や自信のなさを直視するまで止まりません。
自分と向き合うとは、自分を深く知っていくことです。
自分を理解することです。
そして、自分のすべてをありのままに認めて受け入れたとき、機能不全行為や問題行動は自然と解消します。
なぜなら、もはやその目的がなくなるからです。
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