男性性と一言に言ってもそこには「健全(神聖な)男性性」と「負(マイナス)の男性性」があります。
日本と韓国はとかく負の男性性が際立って表面化しやすく、「健全な男性性」とは何かを知らない男女が多すぎると感じます。
男性と女性との関係は社交ダンスの関係で、男性が上手にリードして踊ればダンスはうまく行きます。
ですが、男性が強引に「俺(さま)はこっちに行きたいんだ、お前はついてこい!」とやってしまうとカップルは空中分解してしまいます。
この記事では、「リードする」と「押しが強い」の違いについて解説していきたいと思います。
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目次
「押しが強い」男性の特徴
言うまでもないことですが、女性の意向をマル無視した男性の「押しの強さ」は単なる強引さと自己中心性の表れです。
こういう男性は「自分のわがままを女性に押し付ける」ことが「男らしさ」であると勘違いしています。
そして「女性はそれに従うべき」というような時代錯誤な思い違いを未だに握りしめている。
- この日にデートしませんか?
- 俺、腹空いたんで一緒に食事に行きませんか?
- 俺はコレが食べたいんで、一緒に食べに行きましょう
- 俺、この食べ物が好きなんですよ
- 俺、この店前から来てみたかったんですよ
- 休日はこんな風に過ごすのが俺の趣味なんです
女性の意向や満足などはまるで無視して男性本意の「やりたいこと」を押し通す。
それで「俺(さま)ってすごい」とやっているのは単なる自己満足でしかありません。
それに付き合わされている女性の不満などはお構いなし。
「押しが強い」男性の特徴は、
- 自分都合の日程でデートを提案し
- 自分が行きたいところに女性を連れて行き
- 自分が食べたいものを食べさせ
- 「俺ってすごい」と自分が満足し
- 女性を見下してウンチクを述べ
- 熱心に自分を語り
- 聞かれてもいないアドバイスや説教をして
- 女性をうんざりさせる
当然女性側の不満は募り、愛想を尽かされるという結末になってしまう。
私が見た限り、こういうタイプは40代以上の世代に多いです。
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「リードする」男性の特徴
一方、「リードする」とは、文字通り「リーダーシップ」を発揮して関係性の舵取りを男性が担うという意味です。
カップル間における男性の役目とは、女性の意向や意志を上手に聞き出して汲み取り、自分の力と能力の及ぶ限りそれを満たしていくことです。
- ご都合はいかがですか?
- お腹空いていませんか?
- 何を食べたいですか?
- どんな物が好きですか?
- どこか行きたい場所はありますか?
- 休日はどんなことをするのが好きですか?
こうした質問で巧みに女性の欲求を聞き出し、それを満たせるように全力を注ぐ。
- 女性の都合に合わせた日程でデートを提案し
- 女性が行きたいところに連れて行き
- 女性が食べたいものを共に食べ
- 歓びを共有し
- 女性が困っていれば助け
- 話を聞き
- サポートを申し出る
- 女性が満足する姿を見て喜ぶ
「やった、俺の力で彼女を喜ばせることができた!」と、自信を深めていく。
それが「健全な男性性」の在り方です。
関係が長くなれば二人の将来について話し合い、女性と自分双方の意向を満たせる形での関係性を提案する。
それに向けて行動を起こしていく。
形にする。
そういうことを「リードする」って言う訳です。
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男女の役目が入れ替わっている現代
世界的に言えることではありますが、リーダーシップを発揮できない負の女性性を多く持った男性が増えています。
負の女性性を持った男性とは、
- 優柔不断
- 責任を負いたがらない
- 相手に責任を擦り付けたがる
- 取捨選択できない
- 傷つきたくない
- トライしない
- 失敗を恐れる
- 嫌味
など。
そのため、いきおい女性が「リーダー」の役割を担分ければならず、二人の関係性を進めるのに疲れ切ってしまう女性が後を絶ちません。
負の男性性とは、
- 俺さま
- 自己中、強引、わがまま
- 支配・コントロール、横暴
- 暴力や暴言などDV
- モラハラ
など。
負の女性性とは、
- 優柔不断
- 責任を負いたがらない
- 相手に責任を擦り付けたがる
- 取捨選択できない
- 依存・癒着、甘やかし
こうした要素が色濃く出ている関係は機能不全ですし、二人が幸せになることはまずありません。
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「リード」できる男性を育てる
女性は男性と付き合う前に、以下のことをしっかりと見抜かなくてはなりません。
目の前にいる男性は、、、
- あなたに時間・お金・労力を使える人か
- あなたの意向をちゃんと確認してくる人か
- あなたが困っていたら助けようとする人か
- 乱暴な言葉使いや強引な振る舞いがないか
- あなたよりも優位に立ちたがる素振りがないか
- 知識やウンチクをひけらかしたりしていないか
- あなたが求めてもいないアドバイスや助言をしてこないか
- 偉そうな態度をとっていないか
- 突然説教が始まったりしないか
- 自分の都合ばかり優先する人ではないか
- 自分の趣味ばかり優先する人ではないか
- デートをドタキャンしたり小さな約束を破ったりしないか
- あなたを後回しにしていないか
- 子供や動物やお年寄りを粗末に扱う素振りがないか
これは付き合った後も同じことです。
男性は女性が与えすぎると甘えて「与えてもらえるのが当たり前」と思い始めます。
そして無意識のうちに「俺さま化」していってしまいます。
女性は男性がそうならないように、男性に与える分をさじ加減しなくてはなりません。
というか、最初は極力与えちゃダメ。
彼に与えたくなったら、その分をぐっとこらえ「自分に与える」こと。
- 彼に料理してあげたくなったら料理して自分で食べる
- 彼にプレゼントを買いたくなったら自分が欲しい物を買う
- 彼にしてあげたいことはすべて自分にする
そうやってしっかりと自分を満たした上で、自然と彼に対する愛情が湧き上ってきたら、「彼が必要としているもの」を与えてあげるのです。
- 彼が一人になりたいときはそっとしておく
- 彼が問題に直面している時は信頼して任せておく
- 彼が何かに集中しているときは邪魔をしない
- 彼にアドバイスしたり何かを提案したりしない
- 彼ができることを頼む
- 彼の落ち度を責めるのではなく、して欲しいことを手短に伝える
男性と女性双方が満ち足りて幸せな関係を築けるためには、
- 男性は女性を満たすことを学ぶこと
- 女性は自分を満たすことを学ぶこと
(私を含めて)女性はとかく相手に尽くしてしまう人が多い。
すると男性は慢心し女性に「与える」ことを止めてしまいます。
もしも男性に与えたくなったらそこをグッと堪え、その分をすべて「自分を満たすため」に使いましょう。
そして自分ができることでも時にはあえて男性を頼ってみること。
- ちょっと話聞いてくれる?
- 荷物持って?
- コンビニで〇〇買ってきて?
- 観たい映画があるからチケット買って?
して欲しいことはストレートに言葉に出して伝えること。
そして彼がそれをしてくれたら、大げさなくらい喜ぶこと。
- さすが〇〇くん、すごい
- ありがと!めちゃ嬉しい
- 〇〇君が彼氏で幸せだなー
彼が難なくこなせるような小さなお願いごとをして満たしてもらうプロセスを重ねること。
そうして彼の自信を育て、いずれもっと大きなことを彼の方からしたくなるように上手に導いていくのです。
逆に、もしも彼が「えー、、、マジかよ、、、」みたいに面倒くさそうなそぶりを見せたら、そこで敢えて何も言わず無言を貫き通します。
そして、自分の胸の中で「期待を温め続ける」こと。
悪態をついたり文句を言ったりしながらも、最終的にあなたの望みを満たす方向で彼が動いてくれるなら、彼の男性性は順調に育っています。
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