オールドソウルが個性化のプロセスの中で必ず取り組むことを促されることの一つに「親越えの儀式」があります。「親越えの儀式」とは、私が創り出した造語です。
ご自身がオールドソウルである場合、恐らくほとんどのケースにおいて親よりも自分の方が魂年齢が高いという状況になっているはずです。
私たちオールドソウルは、人生のいずれかの時点で(無意識のうちに)私たちを支配・コントロールしている未熟な親と対決し、決別し、親を乗り越えて前進していくことを促されます。
この儀式をきっちりと完了できたオールドソウルは、真の意味で「自分を生きる」ステージへと進むことが出来ます。逆に言えば、「親越えの儀式」を終えないうちは、真の意味で「自分を生きる」ことはまだできません。
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親越えの儀式
私たちは皆、ある時点で親に対してきっちりと境界線を引く必要があります。
その結果たとえ親と縁を切ることとなろうとも。いやむしろ、そのくらいの覚悟と決意を持って臨む必要があるのが「親越えの儀式」です。
「私を一人の人間として尊重してくれるのなら、今後もお付き合いします。もし少しでも尊重しない態度を取るのなら、あなたたちとのご縁はこれまで」
と、しっかり相手に言い渡す必要があるのです。
それができるようになるためには、まずは自分自身の内面をしっかりと一致させる必要があります。
- 親に理解してもらいたい
- 親にわかってもらいたい
- 親にわからせたい
- 親に認めてもらいたい(認めさせたい)
- 親とうまくやっていきたい
あるいは逆に:
- 親に反抗している
- 親との問題をなかったことにして避けている
- 親と喧嘩ばかりしている
- つい親に絡んでしまう
このようなうちは、親との間にある臍の緒を切ることできません。心の底ではまだまだ親と繋がって甘えていたいのです。
「親越えの儀式」では、「もはや親でもなければ子でもない」と淡々とした態度で子の方から申し渡す必要があるのです。これを適切な強さ(強すぎても弱すぎてもダメ)を持ってできたとき「親越え」は完了します。
親と自分を繋いでいたエネルギー的な臍の緒が完全に切れます。
そしてそれ以降は対等な立場の人間同士として、付き合っていく(あるいは付き合いをやめる)のです。
親から心理的に自立できていないサイン
- 親を幸せにしたい(親孝行したい)と思っている
- 自分がやることや生き方を親に認めてもらいたいと思っている
- 親が自分を理解してくれないと悲しい
- 親に対して一生懸命自分を説明する
- 親の気持ちや感じ方の責任は自分にあると感じている
- 親が喜ぶことを言ったりやったりしている
- 誰かと結婚するときや自分が何かをするとき、「親の許可」を必要とする
- 親に反抗・反発している
- 親と喧嘩が絶えない
- 親を恨んでいる
- 親への怒りを抑圧している(自分では怒りはないと思っている)
- 親とは表面的には良好な関係を保っているが本心は言えない
たとえ自分が何歳でも、結婚していて経済的に自立して、親と遠く離れて暮らしていようとも、親から「自立できているかどうか」は、自分が相手のことを未だに「親」として見ているかどうかに尽きるのです。
まずは自分自身が完全に親から心理的に自立することが必要です。
心理的に自立するとは、親の言う事に従って生きたり、親を喜ばせるために生きようとしたり、自分らしく生きることで親を悲しませるなどという罪悪感に苦しむことがない状態を指します。
- 自分の人生は自分の裁量と価値観で生きると決めること
- 親の感情や幸せの責任を自分が背負わないこと
- 親が自分に依存するのを許さないこと
- 親に依存しないこと
- 自分の人生の許可を親に求めないこと
- 親の価値感は親にお返しすること
- 親の甘えは容認しないこと

1973年長野県生まれ。20年以上に渡り海外5か国に暮し働きながら、心理学、宗教学、人智学、形而上学(メタフィジカル)などを学び実践してきた経験を持つ。現在は国内外のアセンションのプロセスにある人たちの覚醒の支援・サポートを行っている。
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