男性は若いうちはみなナルシシストで、基本自分のリソース(時間・労力・お金)は自分のためだけに使いたいと思っています。
自分の夢を支えてくれたり欲求を満たしてくれている間は女性が好きだけど、彼女が「私にリソースを使って」と言ってきたら最後、距離を置きたいと思うのが未熟な男性の特徴です。
女性の成長課題は、自分を犠牲にして相手や他者のお世話をしたり尽くしたりするのをやめ、自分のためにリソースを使えるようになること、自分を大切にできるようになること、自分を愛することです。
一方、男性の成熟は「自分のことしか考えない利己的なナルシシズム」から、「愛する者のために自らを捧げることができる」ように成長することにあります。
いつまで経っても「守るべきもの」を持たない男性は次第に生きる意味を見失い、虚無感と無力感のうちに一生を過ごすこととなります。
あるいは、いい歳をしても内面が成熟しきらない未熟な男性(A.C.)は、「本当は嫌だけど義務だから仕方なく」という感覚で家族を養い、蓄積した不平不満が「嫌味」や「感謝の要求」という形で現れます。
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先日亡くなった坂本龍一氏の過去のインタビューの中に、ご自身が「未熟な男性」から「大人の男性」へと変化したことに関する内容があったので、シェアしたいと思います。
インタビューの言葉
坂本:あの頃はほんと、もう、自分のことしか考えてなかった、、、、。今はほとんど、、、子供のために生きているようなもんだね。
相手:それすごいよね。(坂本が)そういう風になると思わなかった。
坂本:思わなかった、僕も。上3人は、僕が毎朝3時まで飲んでいた頃に生まれてるから、あの頃はほとんど一緒に過ごして上げられなくて、、、謝ったの、最近(笑)。
(環境に関する取り組みについて)
坂本:自分の子供がさ、20歳になったときとか、今の自分の歳になったときのこととか考えると、時間の想像力ってのは50年くらいは一気に伸びるのよ。その50年後に、どんな世界に、どんな地球になっているのかなって、そのためには「今」何をしなくちゃいけないのかって、普通の頭を持っている人なら考えればわかると思うんだけど、、、わからない人が多いみたい。
若い頃はヤンチャで自分のことしか考えず、周りの人たちを振り回していた坂本さん。
好きな人との間に子供ができて、その子を守るために生き始めて以来生き方が変わったそうです。
若い頃は関心がなかった環境問題やテロの問題や様々な問題に関心を寄せ始め、勢力的に活動を展開していった。
その理由が、「子供の未来のため」。
利己的な自分を乗り越えて、「自分」という存在を大きな何かや目的のために捧げて行った典型的な例だと思います。
最後に、「自分の楽曲の版権を巡って子供たちが骨肉の争いを繰り広げたら悲しすぎる。そんな種を残さないように全部寄付しようかなとも思う」と仰っていました。
自分のことだけではなくて、愛する者たちの幸せを真剣に考えられる人の言葉ですね。
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