「引き寄せ」や「潜在意識の書き換え」に取り組んでいらっしゃる方ならよくご存じの、「現実は無視する」。
今ある現実は完全に無視して、あくまで「望む現実」にフォーカスし続けましょう、というヤツ。
望む現実を生み出す上で鉄板中の鉄板ですし、バシャールも「自分を現実から分離させることが極めて重要」と繰り返し伝えています。
でも、「現実は無視する」っていう日本語は誤解されがちで、「そういう意味じゃないよ!」ということをやってしまって「うまくいかない」と仰る方がすごく多いと感じています。
そこでこの記事では、
- 「現実を無視する」という言葉の真意
- 正しい「現実」との付き合い方
の二つについて書いてみたいと思います。
目次
「現実に反応」するのを止める
「現実を無視する」とは、正確には「現実に反応(リアクト)するのを止める」という意味。
今目の前にある現実は、しばらく前のあなたの波動が生み出したものです。
その現実に反応し、反射的に何かを思ったり行動したりするのを止めて、自分の内面を整えて波動を「望む自分」に合わせることにより、「望む現実」を生み出せるように自分を訓練しましょう、ということです。
現実には対処(リスポンド)する
しかし実際には、現実には「対処」を必要とするものがあります。
ケガをしたので手当を受けるとか、病気になったので治療を受けるとか、収入が必要なので仕事を探す、などです。
その際「対処(リスポンド)」するとは、「反応(リアクト)」することなく、淡々と必要なことだけこなす、という意味です。
- 仕事が見つからない自分には価値がない
- 病気になるなんて、自分が悪いに違いない
といったエゴが繰り出す観念の幻想に惑わされないということ。
例えば、今あなたの事業が倒産し、借金を背負って一文無しになっていたとしても。
「人生そういうときもある。仕事はこういう風に整理してカタをつけ、またやり直そう。どうやったって俺は成功する人間なんだ。大丈夫、すぐに挽回できる」
こう思考を整えて、目の前にある現実を淡々と処理する。
そしてまた、閃きやインスピレーショに従って新たな現実を生み出していくということです。
現実を使って潜在意識を浄化する
今目の前にある現実は、「正しく使って」こそ役に立ちます。
目の前にある状況がたとえどんなものであるにせよ、それはしばらく前の自分の内面世界を正確に反映したものです。
鏡に映った自分の髪が盛大に跳ねていたら、「どうしてこんなに髪が跳ねてるの!」と憤り、鏡の中に手を入れて直そうとしたりはしませんよね。
自分の髪を直すはずです。
現実もそのように「利用」することで、自分の波動を変えることができるわけです。
ここから先は具体的な例を出して解説していきます。
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例1 大切にされない現実
今目の前に、恋人にないがしろにされたり後回しにされたりする状況があるとしたら。
それはつまり、しばらく前のあなたが、
- 自分をないがしろにする
- 自分よりも恋人や他者を優先する
という姿勢で生きていたことを意味します。
この波動が「恋人が私をないがしろにする」「恋人が私を後回しにする」という状況となって具現化したものが、今目の前にある現実。
その「現実」に「反応」して、
- どうして私をないがしろにするの!?
- 私のこと大事じゃないの!?
- どうせ私のことなんてどうでもいいんでしょ!
- どうせ私は愛されない、、、(涙)
と、古い自分の観念(どうせ私は愛されない)や言動パターン(相手を責めたり詰問したり)を繰り返していても意味がありません。
それをやっている限り、
- 古い観念
- 古い言動パターン
を強化することになり、結果としてまた同じ現実を生み出し続けてしまうから。
変えなくてはならないのは目の前にいる相手(彼)ではなくて、自分の波動。
まずは自分がそういう波動を発していた事実を真摯に受け止めた上で、自分の波動を「望む自分」動へと調整していく作業を行っていきます。
実生活の中で、
- 自分をないがしろにしている
- 自分よりも彼や他者を優先している
場面を洗い出してノートに書き出し、
- 自分を大切にして行動する
- 自分を最優先にして、他者に迎合しない
- 私は私を愛している
ように、観念や言動パターンを実際に変えていくのです。
具体的には、
- 彼の予定に合わせるのを止める
- 彼に自分のスケジュールを教えるのを止める
- 会いたくても自分のスケジュールや体調を優先する
- 彼に尽くしたくなったら自分に尽くす
- 彼に作ってあげたい料理は自分に作る
- 彼への返信は一日一回、すべての用事が終わった後手短に
- 彼を大切にするよりも自分を大切にする
これを皮膚感覚にまで落とし込んで実践できるようになったとき、あなたの波動が変わり、それを反映した現実が時間差で変化してくるという流れ。
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例2 お金がない
フリーライターのAさんの残高は、今日時点で15万円です。
この状況を見て、「ヤバ!もうお金がない!何とかしなくては!」とパニックに陥って焦ってバイトを探し始めたりしている限り、次に生み出すのも「お金がないからなんとかしなくてはならない現実」です。
なぜなら今Aさんが発しているのはそういう周波数だから。
今目の前にある状況は、しばらく前のAさんの波動を反映したものです。
好転反応やホメオスタシスの可能性もあります。
いずれにしても「この状況は一時的なもの」であることを理解して、「反応する」ことを完全に止めること。
その上で、現実を鏡にして自分の内面を精査する作業を行っていきます。
Aさんの夢はフリーライターとして完全に独立することです。
その夢を実現させるために今まで潜在意識の書き換えに取り組んできました。
そして起ち起こったのが「残高15万円」状況なわけです。
この状況に、Aさんの観念や言動パターンがすべて炙り出されてきます。
- お金を稼ぐためにはバイトを探さなきゃ
- 残高15万円しかない俺って価値がない、、、
- 人生詰んだな、、、、
- どうして俺はうまく行かないんだろう、、、
勘の良い方ならすでにお判りでしょうが、これらがAさんが握りしめている観念(思い込み)です。
こうした観念を手放して、「本当の自分」へと器を広げるために、今の状況が起こっているわけです。
こういう現実があるせいで、Aさんは自分の自信が持てないと思っていますが、真実は逆です。
Aさんの「自信の無さ」が、この状況を生み出した。
「自信」とは、「自分ならできる」と信じる力のことです。
つまり、Aさんは心の奥底では、「自分はできない」と思っているということ。
まずはここを直視することが必要です。
そして、
- バイトを探さなくても、ライティングの仕事で何とか収入をあげられるはず
- 残高と俺の価値には関連がない
- この状況は物事が良くなる前の一時的なもの
- うまく行っているからこそこの状況が起こっている
このように、より「本当の自分」に近い信念を選ぶこと。
そして、「その自分」で行動していくことで、生み出す未来が変わってきます。
「バイトで稼ぐ」のは、古いAさんの発想とやり方。
でも今は「フリーのライターになる」夢にコミットしていますから、昔のパターンに戻ることはありません。
「きっとライティングの仕事が入るだろう」と前向きな信念を持って、ライターの仕事をもっと積極的に探してみることにしました。
15万円の残高で、できる限り自分を快適に満たし、お金が入ったらやりたいことのリストを整理しました。
これからライターとしてどういう仕事を主に請け負っていくかについても、改めて見直してみました。
空いた時間には近所の公園に行って自然の中に座ったり、大好きな長風呂を楽しんだりしています。
このように、「今目の前にある状況」を鏡にして自分の内面を精査し、「今の自分の波動」を「望みが叶った自分」に合わせることで、「望む現実」が時間差で具現化してきます。
私の例
2000年、私は長野県にある実家に住んでいました。
アメリカやイスラエルやオランダで暮らした後、なかなか定住できる国が見つからず、小休止していた時期でした。
「どこに行きたい」と明確なものがあったわけではありませんが、「いずれはきっと海外で暮らせるはず」と前向きな信念を持ちつつ、派遣の仕事をしながら過ごしていました。
現実的には長野県の実家で派遣社員として生活していましたが、「なぜこんな現実なんだろう」と考えて腐ったりしていなかったのです。
週に5本はハリウッドの映画を観て外国気分に浸り、自分の部屋をできる限り外国風に整えていました。
少しでも興味がある国があれば、その国をテーマにした映画を借りて来ては自室にこもって観ていました。
当時の私は「引き寄せの法則」なんて知りませんでしたが、無意識のうちに実践していたわけです。
そんな生活を半年ほど続けたとき、正社員として勤め始めた会社がどうにも合わず、辞めることを決意しました。
同じタイミングで、香港に住んでいた大学時代の親友がピンチに陥ったことから、スーツケースに一週間分の服だけ詰めて香港へ旅立ったわけです。
結局それから2016年まで、私は香港で暮らすこととなりました。
潜在意識は常に、私たちの意識と身体が発している周波数を具現化しようとします。
もしも私が「本当は外国に住みたいのに、なんで実家暮らしなの」と悲嘆に暮れて諦めモードで暮らしていたら、ずっとその現実が生み出され続けるだけ。
今ある環境の中で、できる限り「理想に近い形」で自分をプロデュースしてあげることが、「望む現実を引き寄せる」際には重要になってきます。
そしてそこに「良い気分」が加わった時、具現化は加速します。
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