「怖れ」に根差した人生観から「安心」に根差した人生観への変換

アセンションのプロセスを経る中で体得するシフトの一つは「怖れ」に根差した人生観から「安心」に根差した人生観への変換です。

「怖れ」に根差した人生観

私たちが「なぜ?」自分らしくのびのび生きられないかと言えば、心の奥底で「自分はこの世を安全に生きていけないのではないか」という強い怖れを抱いているから。

それは幼少期において、あらゆる形で養育者たちから叩き込まれた恐れです。

自分らしくのびのび振舞った際にこっぴどく叱られて死ぬほど恐ろしい目に合わされたり、ことあるごとに「この世や人生がどれほど恐ろしい場所か」を教えられたり、「お金がないとどれほど怖いか」を思い知らされたりしてきました。

自分の中の怖れを乗り越えられていない親は、無意識のうちに自分の怖れを子供に引き継がせてしまいます。

私の母親は、まだ子供だった私や妹が思い通りに動かないとき(部屋の片づけをしないとか掃除をしないとか)、「そんなことじゃお姑さんから嫌われるぞ!」と繰り返し言ったものです。

幼い私はその言葉の意味はわかりませんでしたが、とにかく今の自分は何かがおかしくて、将来怖い思いをするという感覚だけはしっかりと受け取ったのです。

怖いですよね。

当時はまだ雇用機会均等法も無かったし、女が一度結婚して家を出たら実家には戻れないというのが一般的でした。

「戻る場所がない」「自立することが許されない」世代の女性である母にとって、「姑から嫌われる」は避けたいことに違いなかったのです。

その怖れを子供たちに投影して植え付けてしまったんですね。

本来であれば養育者の仕事とは、子供たちに保護を与え、無条件に受け入れ、愛してあげることです。

それをしてもらった子供は、心置きなく安心して自分を開いていくことができる。

しかし、日本では親自身が未熟(アダルト・チルドレン)なので、子供に安心や安全ではなく、恐怖心や罪悪感や義務感を植え付けてしまいます。

私が観察したところ、日本社会の8~9割方がそういう状態です。

そういう人たちが形作っている社会ですから、一体どんな社会になるかは想像がつきますよね。

病んで歪(いびつ)な社会に合わせよう、受け入れてもらおうと必死になって、さらに病んでいくという悪循環。

そしてみんな「人生とは、社会とはそういうもの」と思い込んでしまっている。

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観念が人生を支配する

私たちの中には根強く「人生とは、この世とは、恐ろしい場所である」という観念が居座っていて、無意識のうちにそれをベースとした生き方を選んでしまっているという実態があります。

  • 仕事を選ぶとき
  • 行く場所を選ぶとき
  • 食べるものを選ぶとき
  • 着る服を選ぶとき
  • 付き合う人たちを選ぶとき
  • 結婚相手を選ぶとき
  • 買うものを選ぶとき

日常生活のすべてにおいて、「怖れ」が支配しています。

日本ではとくに「服装」にそれが現れていると感じます。

4月になってから街の中に「新社会人」と呼ばれる人たちが出現しました。

見事なまでに同じ色と形の服(ネイビースーツにトレンチコート)、同じ髪に同じ靴。

典型的な同調圧力(怖れ)。

彼らは「それが一番無難」と思ってやっているわけですが、私のように外国に22年間住んだ後に戻ってきた人の目には異様な光景に映ります。

外国ではまず見かけない光景だからです。

ちなみに海外では、日本の新社会人ルックのことを「ペンギン・スーツ」と呼んで揶揄しているんですよね。

※ ネイビースーツを着て集団で歩いている姿が集団行動をするペンギンたちに酷似しているから。

服装に関してさらに言えば、普段から「流行っているもの」を着たがる人が多く、「自分らしい」かどうかより、無意識のうちに「周りからどう見えるか」を考えて服を選んでいる人が多い印象です。

インナーチャイルドが癒えていない人は、12~13歳頃の自分が着たかった服や持ち物を、大人になってから好んで持つ傾向にあります。

多くの女性が訳も分からず早く結婚したがるのも、「人生は自分の手には負えない、誰かに背負ってもらいたい」と無意識のうちに感じているからです。

私自身若い頃はそうだったので、気持ちはよくわかる。

自身の経験から言えることは、自分が成熟しないままに結婚しても幸せにはなれないし、人生の問題は解決しないということ。

見て見ぬフリをしている自分の課題は歳を重ねるごとに重さを増して、ある時点で向き合うようにと自分に迫ってきます。

結局、自分の人生の課題は自分で解決するしかないということ。

それを弁えた上で、自分は一体人生やパートナーシップに何を望むのかを明らかにしていくことが必要です。

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日本人が世界の中でも群を抜いて貯金したがるのは、特に不安感が強い民族だからです。

「何か」あったときのために、「老後」のために、貯金がないと不安で、、、という人がほとんどです。

そしてその不安感が「お金に関する怖れ」のエネルギーとなって集合意識の中にブロックとなり、日本経済が坂を転げ落ちるように衰退していってしまいました。

今の日本社会を取り巻く「貧しさ」と、国民一人ひとりが抱えている「お金に関する怖れ」のエネルギーは決して無関係ではありません。

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前提を変えたら?

もしも、、、

大前提として、人生とは楽しく安全で、この世は楽しい遊びの場なんだという信念のもとに生きていたとしたら、どうでしょうか?

これから死ぬまでの間、自分が必要とするものはすべて供給され、自由にのびのびと自分を表現しながら生きて行けば幸せになれると、保証されているとしたら?

もしも、、、

幼少期に「怖れ」の代わりに、上に書いたような「絶対的な安心感」を与えられて大人になったとしたら?

嫌われないように相手の顔色を伺ったり、忖度したり、自分だけ浮いていないか心配したり、理不尽な扱いを受けても我慢していたり、ブラックな職場で耐え続けたり、やりたくもない仕事をお金のために我慢してやったり、少ない給料を切り詰めて貯金に精を出したり、俺さまで横暴な恋人にしがみついて結婚してくれるようなだめすかしたりするでしょうか?

私たちの行動を支配しているのは、潜在意識の中に入っている信念と観念なのです。

観念とは

観念とは、ネガティブで否定的な思い込みのことです。

この世は怖い場所、相手のご機嫌を取らないと嫌われる、嫌われたら生きていけない、自分がツラい目に合う、何か恐ろしいことが起こるといけないから沢山お金を貯めて置かないといけない、自分は無力だから誰かに寄りかかっていないと生きていけない等。

潜在意識に入っている観念が多ければ多いほど人生は不自由で息苦しいものになります。

怖れに根差した数々の制限やブロックが沢山あるために、必然的に「生きづらさ」を感じざるを得ないからです。

信念とは

一方、信念とは、ポジティブで前向きな思い込みのことです。

この世は安全で楽しい遊び場、相手の機嫌は相手の問題、私の責任ではない、自分と合う人とだけ付き合えばいい、お金があるお陰でやりたいことをやり、欲しい物を手に入れることができる、自分ならきっとやりたいことをすべて実現していける等。

確固たる信念を持っている人は、状況や環境に振り回されることなく、どんなときでも自分らしく生き生きと生きていくことができます。

パートナーや貯金の有無に関係なく幸せで、自分の容姿や能力に対して否定的な感じ方を持つこともなく、ありのままの自分の魅力を十二分に発揮しながら輝くことができるわけです。

信念を持って自分らしく生きている人

私の知人の香港人女性は、顔の造作だけで言えば「美人」とは言えません。

個性的な眉毛にそばかすだらけ。

骨ばった体格に貧乳。

ですがその個性を十分活かしたヘアメイクと持ち前のファッションセンスを発揮して、ものすごく「魅力的な人」になっています。

彼女のセルフ・プロデュース力って素人離れしているな、といつも思うのですが、ちょっと振り返るくらいの魅力を醸し出しています。

職業はフリーライターで、「地球の歩き方」世界版と言われる「ロンリープラネット」で旅のルポライターをしている。

定職についたことがなく自由に生きていて、在り方そのものが「個性」の塊。

私はこういう人に憧れるんですよね。

人生の役に立つ信念

  • この世は安全で、人生とは自分を探求する場
  • チャレンジがやってきても自分ならきっとなんとかできる
  • 成長課題を乗り越えるたびに、より大きな自分に成長できる
  • 困難な状況は、うまく行っているからこそ起こる
  • 私は「望むこと」はすべて実現できる力を持っている
  • 私は自分の力を信じている
  • 心配しなくても必要なものは必ず与えられる
  • 私は楽しむために生まれてきた
  • お金は恐ろしいものではなく人生を豊かにしてくれる便利なツール
  • 自分を満たすことは素晴らしいこと
  • 人生とは「正しく」生きるものではなく「楽しく」生きるもの
  • 今日はどんな風に楽しもうか
  • 今日をサイコーに楽しい一日にするとしたら「何」をする?
  • 私に害を及ぼす人とは付き合わなくていい
  • 他人に優しくする前に自分に優しくしよう

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