私がかねてより強烈に違和感を覚えていることが一つあります。
それは、男性が「言われないと家事ができない」理由は、「女性と違い「察する」能力がないから」という論説。
女性には母性本能が備わっていて、物言わぬ乳幼児や動物の世話ができる。
言われなくても、相手が必要としていることを「察して」与えてあげる力がある。
しかし、男性にはその能力が備わっていない。
だから、男性は「言ってもらわないと家事ができない」のだ。
、、、、、、
違うと思う。
なぜなら、私が付き合ったり同棲したりしたヨーロッパの男性は全員、「言われなくても」家事や料理をやってくれていたからです。
そこで、私なりに「なぜ?」、男性の中には、「言われなくても普通に家事ができる人」と、「言われないと家事をしない人」がいるのかについて考えてみました。
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目次
幼少期の刷り込みが原因
結論は、「言われなくても普通に家事や料理ができる男性」は、全員「お父さんが家で家事をしていた家庭」出身者でした。
つまり、子供の頃に、家の中でお父さんとお母さんが手分けして家事を分担していた環境で育っている。
だから、「家事=男女の隔てなく協力してやるもの」という設定が、潜在意識の中に既にある。
彼らの中に、「家事は自分の仕事である」という当事者意識がちゃんとあるということです。
だから、誰に言われるまでもなく自分で主体的に動ける。
一方、「言われないと家事をしない男性」は、全員「家の中のことはすべてお母さんもしくはメイドさん(つまり女性)がやっていた家庭」出身でした。
つまり、彼らの中に「家事は自分の仕事(役割)ではない」という意識があるということ。
「家事=お母さん(女性)の仕事」という認識でいる。
基本「自分は関係ない」と思っています。
ヨーロッパでも南の方、スペインとかポルトガルとか、マンマ・ミーアの世界観が強い地域では、「家事をしない無能な男」が量産される傾向にあります。
マンマがすべてやってくれる環境だからです。
だから「俺?手伝うよ?」というセリフが出てくる。
これが潜在意識レベルで刷り込まれているために、「主体的に動きたい」と思わない。
また、それが正しいことという世界に住んでいます。
その証拠に、彼らも一人暮らしの時には家事をしています。
なぜなら、やってくれる人が他にいないから。
できないわけじゃない、察する力とか関係ない。
他に家事をしてくれる人がいなければ、やるんです、自分で。
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自分が晒している無能ぶりに気づいていない
彼らは、無意識のうちに自分が晒してしまっている無能ぶりには気が付いていません。
「言ってくれれば手伝うのに」って、何様のつもり?
まさか、会社でもそんなこと言ってんの?
「言ってくれましたら、やりましたのに」って?
それでよく今までクビになってないね?
「指示待ち人間」は、職場でも家でも不要だわ。
私は「誰に言われなくても」「自分の目で見て」「頭で判断して」動いてんの。
察するとか察しないの問題じゃないでしょ。
当事者意識があるかないかの問題でしょ?
現に、言われなくても家事をやる男たちだっているんだから。
私はアンタの「お母さん」じゃないのよ。
私が一人暮らしだったら、少なくともこのストレスからは解放されるのに。
と、、、女性は思ってます。
現に、まさにコレが原因で真剣に離婚を考え始める女性がものすごく多い。
こういう男性は自分では自分の姿に気づけないのだし、よしんば指摘されたとしても、エゴが出てきてしまって素直に受けとれない。
逆切れしたり不貞腐れたり傷ついて自分の殻に閉じこもったりするのが関の山。
だから女性側は、男性のプライドを傷つけないように、繊細な心を傷つけないように、気を遣いながら接しなければならない。
そんな面倒くさい人と生活を共にしているよりも、一人で暮らすかシングルマザーになった方が、精神衛生上よっぽど楽で楽しいからです。
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夫の無能ぶりは離婚の原因トップ3に入る
私が女友達から離婚の相談を受けるときの理由が100%コレでした。
浮気とか借金問題とか、目に見えた問題があればまだ「マシ」なんです。
そこを追求できるから。
でも、
- 旦那が動かない
- 家事も子育てもせず趣味をしている
- 私の作る料理に文句ばかりで自分は何もしない
こういう状況にあるとき、女性側は周囲の理解を得られないことが多い。
「あんなに良い旦那さんなのに」
と言われるのがオチ。
孤独感を募らせた妻の気持ちはものすごいスピードで冷めていきます。
彼女らは一様に「同じ計画」を持っていました。
「今はお金がないの。資金が貯まったら、一刻も早くアイツを捨てて楽になりたい」
彼女らの夫は、みな一様に「妻の気持ちにはまったく気づいていない」という状態でした。
男性は、「妻が言っていること」を軽く見過ぎている。
「妻の言葉」をちゃんと理解して歩み寄る姿勢を見せない限り、離婚は避けられないという状況なのに、それに気づいてないんです。
意識改革が必要
こういう男性と間違って結婚してしまったら。
正直、もう手遅れです。
なぜなら、彼らはすでに「完成品」だから。
「言ってもらえないと家事ができない」というスペックで出荷済みの完成品なんです。
だから、気に入らなかったら「返品」するしかない。
「動ける男」を育てるのは、親です。
それも、父親。
父親がしっかりと家事を分担して、家の中でも働いている家庭で育つ息子は、家事を自分の仕事と認識しやすい。
一方、家の中のことをすべて女性がやっている家庭で育つ息子は、無能になる。
すごくシンプルです。
私自身、家の中で「言われないと動く気がない」男性とはパートナーにはなれません。
無理。
息子さんが小さいご家庭は今からでも間に合います。
父親が手本を示して、しっかりと動ける男性を育てましょう。
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