「潜在意識の書き換え」や「引き寄せ」に取り組んでいると、「嫌なこと」が起こることがあります。
「嫌なこと」というのは言葉のあやで、「何かしら不快感を引き起こす出来事」という意味です。
そしてその出来事の内容は人によって違う。
嫌なことが起こると気分が悪くなって波動が下がるし、自分が進んでいる方向が間違っているのかと心配にもなったり、「なぜこんなことが起こるのだ」と気を揉んだりします。
そして「嫌なことを避けたい」気持ちが膨らみ、そのまま「元の自分へ」と戻って行ってしまう、あるいは「何もチャレンジしたくない」という受け身の在り方に留まることが起こります。
結論から言ってしまえばそれこそが「嫌なことが起こっている目的(の一つ)」とも言えるわけです。
しかしそれを繰り返している限り、望みを実現することはできません。
「本当に望む人生」を生きたいのであれば、いずれかの時点で「嫌な出来事が起こる状況」を乗り越えて、前へ進んでいける方向へ自分を調整していかなくてはなりません。
この記事では、
- 嫌なことが起こったらまずすること
- 嫌な出来事はなぜ起こるのか
- 乗り越え方
について深堀していきたいと思います。
嫌なことが起こったらまずすること
修復作業
嫌なことが起こった時。
私はまずは一度立ち止まり、思い切り自分を大切にすることで回復を図ります。
自分がしっかりと満ち足りていなければ、何事もうまくはいかないと経験的に知っているからです。
- 好きなものを沢山食べる
- 一日中大好きな小説を読む
- 公園を散歩する
- 友達に話を聞いてもらう
- 思い切り寝る
など。
とにかくその時その時自分の中から湧き上がってくる「これしたい」ということをかたっぱしからやっていくイメージ。
そのときに、「誰かや何かのアドバイス」に従うのではなく、「自分は今何をしたい気分か」を自分に聞いてそれをやることが絶対必要です。
なぜなら、「自分に必要なこと」や「回復の仕方」は自分が一番よく知っているからです。
それを一通りやることで、傷ついたオーラやチャクラを修復し元気を充電するわけです。
内観作業
それが終わったら、私の場合は、お気に入りのカフェへ行ってコーヒーを飲みながら内観します。
内観の内容は、
- 嫌なことによって炙り出されている自分の感情を知る
- トラウマがあれば癒す
- 思い込みや観念があれば解除して手放す
この辺りです。
ポイントは、自分の気持ちや感情を一切否定したり変えようとしたりしないこと。
「自分は今、こんな風に感じているんだなぁ」と、すべて受け止めて寄り添います。
無理やり元気を出そうとしたり、気分を変えようとしたりしてはいけません。
そういうこと自体が根本的な自己否定だからです。
自分の在り方を一切否定せず、変えようとせず、ただ「そうなんだね」と受け止め寄り添う。
その上で癒すべきものは癒し、手放すべきものは手放す。
この一連の作業を終えれば、意識は必然的に「今ここ」へ戻ってくるはずです。
時間は個人差がありますが、数日~1週間程度といったところだと思います。
嫌なことはなぜ起こるのか
嫌なことはそもそもなぜ起こるのか?
という根本的かつ究極的な問いに対する答えはただ一つ、私たちが「進化するため」です。
度々書いてきたことではありますが、宇宙の一部である私たち人間が「生きる」究極的な目的は「進化すること」です。
人生で起こるすべての事柄は、ただこの一点を目的として起こっているわけです。
ただ、その目的に沿った行動を取れないケースが多々ある。
意識が明晰ではない(無意識)し、怖れは強いものだからです。
二元論の世界に生きている限り、自分の人生から「好ましくないこと」をすべて無くすことはできません。
ネガティブと感じられる出来事を、自分の進化・成長の試金石として使えるようになることを促されています。
人生の原則は自分
人間の究極的な目的は「自分の「本当の」望みを叶えて生きる」ことにあります。
なぜ「本当の」と強調して書いたかというと、無意識で生きているうちは私たちは「本当に欲しいもの」がわからないからです。
社会から受け入れてもらえるように、社会で安心・安全に生きていけるように、「これが成功ですよ」「これが幸せですよ」と示されたものを「欲しがる」ように、よくコントロールされている。
でもそれは「本当の自分」ではありません。
生きる上で一番重要なことは、自分の人生の原理原則は自分であり、他の誰でも何でもないことに気づいていること。
「人生は自分の意志と意図で創る」という明確な意識と心的姿勢で生きていること。
出来事や状況や他者や何かに振り回されることなく、迎合することなく、自分の輪郭と軸をハッキリと持ってそれを体現しながら生きていくこと。
しかし自分の中にまだ乗り越えられていない怖れが沢山入っているので、なかなかそれを実行することができません。
その怖れを炙り出すために、嫌なことが起こります。
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二つの方向
以前動画の中でもお話したことがありますが、私たちの脳と潜在意識には相反する二つの力があります。
一つは私たちを安全圏から押し出そうとする力。
もう一つは私たちが安全圏から出ないように留まらせようとする力。
簡単にいうと、嫌な出来事はこの二つの力のどちらか(あるいは両方)が働いているときに起こりやすいです。
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進化・成長を促す力
「進化・成長」を踏まえたとき、いつまでも同じ所へ留まっていたのではその目的を達することができません。
赤バイエルをマスターした人は青バイエルへ進むのだし、小学6年生は時期が来れば小学校を卒業して中学校へ進みます。
その後も進化・成長は続きますが、目に見えた形ではわかりづらいだけです。
今ある環境の中で、
- 人間関係が悪化した
- 職場環境が悪化した
- 住環境が悪化した
- トラブルが増えた
- 理不尽な事を多く経験するようになった
- 居心地が悪いと感じることが増えた
- 問題が途切れなく続く
こうした状況があるとき、そこには「先へ進む時間ですよ」というメッセージがある可能性が高いです。
エゴは変化を嫌いますから、いつまででもぬるま湯の中に留まっていようとします。
そこで宇宙(潜在意識と脳)は、ぬるま湯を熱湯に変えて居心地を悪くして「喜んでそこから出たい」と思わせるように促してくるわけです。
そういうときに、嫌な出来事が多くなります。
乗り越え方
この場合、
- 次に行く新しいステージを明確に定め
- 心理的にも物理的にもそこへ移動する
ことで状況を乗り越えることができます。
端的に言ってしまえば「今までの環境はもう自分には合っていない(相応しくない)」ということ。
スムースに次のステージへ移動できるためには、
- 自分は次は何(どんなこと)を経験したいのか
- どんな人たちとどんな付き合いをしたいのか
を知ることが重要です。
自分が求めるものがわからなければ、舵を取りようがないからです。
もしも「求めるもの」が何かピンと来ない場合は、今までの環境の中で「不満だったこと」を精査することでヒントが見えてきます。
例えば、
- 今までの仕事は詰まらなかった
- 表面的な付き合いの友人しか居なくて物足りなかった
- 今ある家は狭いのが嫌だ
自分の不満が細かくわかればわかるほど、「欲しいもの」が見えてきます。
- 時間が経つのも忘れて没頭できるほど面白いプロジェクトに携わる
- 数少ない人たちと、深い話ができる関係を持つ
- 2LDKで天井が高い家に暮らす
あくまでも例えばの話なのでこれを「正解」にしないで欲しいのですが、つまり、「自分の不満」の中から「自分だけの正解」を導き出し、それを真っすぐに求めて移動していくことがここでは必要ということです。
自分が求めるものを明確にし、そのイメージを自分の中で膨らませて育てることで、次の行先を脳と潜在意識に指示するのです。
人によっては「夢ノート」を書いたり、求める現実を表す写真をビジョンボードに並べたりします。
そして、自分が求める物・環境・人がありそうな場所へ、物理的にも移動していくこと。
それが重要です。
安全圏へ留まらせようとする力
もう一つの力は、私たちが未知の世界へ出て行かないように安全圏の中へ留まらせようとする方向へ働きます。
起こる出来事は人によって違いますが、その人にとって一番堪える、あるいはその人の最大の弱点が刺激される何かしらが起こるわけです。
イギリス人の私のメンターは、自分のビジネスを拡大しようと動く度に、パートナーとの破局が訪れたと言っていました。
私たちがホメオスタシスと呼んでいる現象です。
それが起こる度に彼女は仕事を休止して、部屋にこもって泣いていたと言います。
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乗り越え方
ホメオスタシスの乗り越え方は別記事でも詳細を書いていますが、これが起こったらまずは「ホメオスタシスが起こっている」と認識することです。
それだけで、状況の見え方や捉え方が変わってきます。
ある意味、この段階で嫌なことが起こるのは「うまく行っているサイン」でもある訳です。
嫌な事が起こる地点が今の自分の限界点であるから。
いよいよ自分が限界を超えて新たなステージに足を踏み入れたという意味ですから、これは喜ばしいことなのです。
まずはそれを認識した上で、
- 本当に欲しいものを何度でも精査して認識し直す
- 諦めずに継続する
- 小さな変化を積み重ねる
これを地道に続けることです。
最初から大きなことをしようとすると反動も大きくなります。
まずは自分がやりやすいところから手を付けて積み重ねることで、嫌なことを最小限にとどめながら乗り越えていくことができます。
ポイントは、最終目標を諦めないこと。
意図を切ってしまわないこと。
切ってしまったらそれで終わりです。
ひとまず自分の体勢を立て直した後は、自分を心地よく保ちながら、できることを積み重ねて行きましょう。
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