アメリカのスピリチュアル・ティーチャーのティール・スワンは、かつて絶望的な状況の中に長くいたことを自身の経験として語っています。
ほぼ密室状態で監禁虐待されていたという壮絶な体験。
その状況からどのように抜け出したかという話は、とても興味深いものでした。
そこまで極限的な状況ではなかったとしても、人生では何回か「不本意な状況」に陥る経験が誰しもあるものです。
そんな時に、そこから抜け出せるか、もしくはそのままずっと停滞するかの「分かれ目」みたいなモノがあると、私は感じています。
最悪な状況、あるいは「とても不本意な状況」に長く留まってしまい、そのまま最悪の結末を迎えたというケースも世の中には割とある。
この記事では、最悪のケースで終焉する前に、そのような状況から抜け出せる唯一の方法について書いてみたいと思います。
目次
最悪のケースで終焉する要因は「絶望」

これは以前もシェアしたことがある波動表です。
見ていただくとお分かりの通り、私たち人間が持つ中でもっとも波動が低いエネルギー状態は「無力感」と「恥」。
この下には「死」しかありません。
「恥」の一つ上に「絶望」があります。
つまり、「無力感」と「恥」と「絶望」、この3つに囚われたとき、人は希望を失い絶望的な最悪な状況の中で最悪な結末を迎えてしまう可能性が高い。
多くの人は「怒り」や「不平・不満」は「悪い感情」と思われるかもしれませんが、決してそうではないのです。
「怒り」や「不平・不満」にはまだしも「健全な力」があります。
現状をひっくり返して状況を改善したい、できる、という力がすっかり失われたわけではない。
だから「怒り」や「不平・不満」を感じている間はまだイケるんです。
それが「悲しみ」に変わり、心が反応するのを止め、「絶望」や「無力感」が支配し始めたらまずい。
「絶望」とはつまり、心が生きることを放棄した状態だからです。
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一つ「上」の波動状態を目指す
今あるどんな状況も、自分が発している波動が反映されたものです。
もしも状況があまりにも最悪で「無力感」を抱いている場合、それは自分の内面の無力感が反映されているだけ。
同じ状況に際したとき、すべての人が同じ反応や感じ方をするわけではありません。
その時のその人が発している波動の周波数により、反応や感じ方、そしてどれくらいスピーディーにその状況を脱していけるかが変わるわけです。
自分の力や希望を見失わず、「きっとなんとかなる」という前向きな信念を持ち続けられる人は回復が早い。
逆に、「どうせ自分はダメだ」と後ろ向きな観念に囚われている人は、絶望的な状況の中で停滞が長引く傾向にあります。
状況を改善する方法は「自分が発している波動を変える」ことですが、波動は一足飛びにガツーンと上げられるわけではありません。
そこで、「一つ上の状態」を目指すことを積み重ねていくことが重要になります。
今「絶望」を感じている人は、その一つ上の「無関心」や「無感動」を目指す。
「絶望」はまったく希望を見失った真っ暗闇ですが、「無関心」や「無感動」は「どうでもいい」というニュアンスで、真っ暗闇の絶望よりも少しだけマシ。
その上には「悲しみ」があり、ここまでくると絶望よりもだいぶマシになってきます。
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感情を「感じ切る」
波動を少しずつ上げていくためには、まず「今」の感情を感じ切ること。
「感じ切る」と「感情に浸る」ことは違います。
「感じ切る」とは、例えば自分の身体をお湯につけたときに皮膚で温度を体感する要領で「感情を感じる」という意味。
皮膚がお湯の温度を体感するときに、「自分=お湯」という意識ではないはずです。
「自分」と「お湯」は常に別のものとして存在している。
自分(主体)は「お湯を感じる者」として在り、お湯(客体)は「感じられる物」として在る。
しっかり分離している。
ところが、「感情に浸って」しまうとこの分離感がなくなります。
「自分」と「感情」の境目がなくなり、「私は悲しい」となってしまう。
つまり、「自分=感情」という状態。
実際には「自分」と「悲しみ」は別の存在であって、同一の物ではありません。
そこで、「私は悲しみを感じている」という意識を明確に持つことにより、「感情を感じ切る」ことが必要なわけです。
感情はしっかりと感じ切ってさえしまえば成仏し、波動は梯子を上るように少しずつ上へ上へと上がっていきます。
絶望 → 無関心 → 悲しみ → 後悔 → 怒り → 欲望(○○したい)
というように、日々自分が抱いている感情が変化していれば、波動が上向いているサインです。
少しずつ波動を上げて現実をシフトする
これを日常生活に応用するとすると、例えば希望の職種に転職したいというとき。
自分には明確な希望があるにも関わらず、なぜだか物事がうまく行かない。
現行の会社をリストラされて次のツテも見つかっていない。
履歴書を送る会社からはすべて断られ、どうにも突破口が見つからないというような状況。
この時に、自分の内面にどんな感情があるのかをまずは明らかにし、それを感じ切ることに注力します。
- 自信の無さ
- 無力感
- 不安や心配
- 怒り
- 悲しみ
- 恥
ありとあらゆる感情が出てくるかもしれませんが、そのどれも否定することなく、感じ切ること。
そして、自分の中に「軸」を定めることです。
例えば、1日のうち必ずすることを決めておきます。
- 求人をチェックして、希望に合う案件があれば応募する
- 希望に合わない案件には応募しない
- 応募できる案件がないときには応募しない
- 自分の心が安らぐことを必ず一つする
- 不安や心配になったときには寝る or 掃除する
このように、日々を生きる上で「核」となることを据えることで、方向性と信念を持つことができます。
たとえ今、一時的に物事がうまく行っていないように見えたとしても、永遠にその状況が続く訳ではありません。
そして、私自身の経験から言えることは、物事がうまく行かない時期は、次に大きく飛躍するための準備期間であるということ。
この時期にどれくらい自分の内面を整理できるかで、次にシフトする先が決まると言っても過言ではありません。
私自身、大きな逆境の後に人生のすべてが刷新されるような大変化をたびたび経験してきました。
自分の波動を調整しつつ、前向きな信念を持ち続け、必要なことを行い、後は運を天に任せる(サレンダー)。
それが厳しい時期を乗り越えるために必要なメンタリティです。
ティール・スワンはどん底に居たときには無力感と絶望感しかなったそうです。
そこから少しずつ感情を感じ切ることにより、自分の中の状態が変化していったことに気づいたそうです。
それから間もなく彼女は外側の世界に助けを求め、絶望的な状況から脱したそうです。
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