【引き寄せの法則】うまく行かないとき -出来事や状況の意味は自分が決めている-

「潜在意識の書き換え」や「引き寄せ」に取り組んでいて、なかなかうまく行かないと思っているとき。

実は、今目の前にある出来事や状況に「うまく行っていない」という意味付けを行っているのは自分です。

そして、その意味付けが行われた瞬間に未来が生み出される。

私自身ここはそうとう手こずった所なので、気持ちはわかります。

フラストレーションが溜まります。

このことをしっかりと理解して腑に落としておかないと、延々と自分が望まない未来を生み出し続けて、「なぜ現実が変わらないのだろう?」と思う停滞にハマり込んでしまいます。

無意識の傷を投影している

ここで少し逸れるかもしれない話を入れておきます。

実はここをしっかりやっていないがために、延々と傷ついた未来を生み出しているケースが多いのが実情だからです。

私たちは無意識のうちに出来事に意味付けを行っています。

その大部分において、インナーチャイルドの傷を投影しています。

10年ほど前、保護犬の里親探しを手伝っていた私の元へ知り合いの女性が里親として名乗りを上げてきました。

私は保護団体の担当者の連絡先を渡し、「電話して話をして、犬に会う段取りをつけるように」

と言っておいたものです。

ところが数週間後、「犬は別な人に引き取られることになった」と彼女から連絡がありました。

彼女はかなり動揺して取り乱した様子で、保護団体の悪口を言い始めました。

「私は犬の里親として能力のある相応しい人間なのに、それを理解できない団体に問題がある」というのです。

「保護犬は別な人に引き取られた」という状況に、自分自身のインナーチャイルドの傷(私は十分ではない)を投影してしまった例です。

もう一つ例を挙げると、あるとき友人の香港人女性がこんなことを言いました。

「外国にある本社が香港事務所を閉鎖する方向で動いている。彼らが私に対して舐めた真似(リストラ)をしてきたら、私にも考えがある」

そのとき私は思ったんです。

香港事務所を閉鎖するかもしれない、それに伴う人員整理は純粋に経営判断によるもので、彼女個人に対する侮蔑や見下しではないだろうよ、と。

しかし、内面に決着のついていないわだかまりを抱えている人は、こういう状況に自分の傷を投影して意味付けを行ってしまう例です。

純粋な経営判断にすぎない状況に対し、「個人的な恨み」を持ってしまうということ。

インナーチャイルドをある程度癒しておかないと、事実を歪曲して見てしまうことを止められません。

だからこそ、癒しは重要なプロセスなのです。

どう意味付けするかは自由

話を戻します。

「自分が活躍できる素晴らしい職場を引き寄せる」と決めて引き寄せに取り組んでいるAさんがいるとします。

取り組むうちに、B社の情報がAさんにもたらされました。

B社のことを知れば知るほど、Aさんは「理想的な職場だ、これこそまさに僕が求めているもの」と、ワクワク感が湧いてきます。

Aさんは迷わずB社に転職活動を開始します。

面接を進む間、確かな手ごたえがあったと思ったのに、結果的にB社からは不採用通知が届きました。

ここで。

この出来事を「どう解釈するか」がAさんに委ねられるわけです。

  1. なぜだ、あんなにうまく行っていたのに、なぜ急にうまく行かなくなったんだ、引き寄せ方に問題があったのか?
  2. これはB社よりももっと自分に合う職場が他にあるって意味だな。よし、ほどなくしてそちらの情報がもたらされるだろうから、今一度自分の強みを精査して準備を整えておこう

1.と2.では、随分と波動が違います。

潜在意識(宇宙)と脳はこの波動をキャッチし、それに見合った未来の現実を生み出し始めるのです。

つまり、1.を選んでいれば「なぜだかうまく行かない現実」が生み出される。

2.を選んでいれば「もっと自分に合う職場が見つかる現実」が生み出される。

おわかりでしょうか。

関連記事:

深層心理が具現化する

B社から不採用通知が届いたという状況をもう少し深堀すると、それにはそれなりのエネルギー的な理由があります。

B社の職場見学へ行ったとき、Aさんには「少し気になる点」がありました。

職場が妙に静まり返っていて、話をしている従業員が一人もいなかったことです。

Aさんはその状況を見て「おや?」と思いました。

しかし、B社に対して「好意のバイアス」を持っていたし、「どうしてもB社に入りたい」という執着も生まれていたので、この違和感を無かったことにしてしまったのです。

いくら顕在意識から消し去っても、潜在意識にこの違和感は残り続けます。

「あんなに静まり返った職場で仕事をして、精神的に害にならないだろうか。病むようなことはないだろうか。少し不安だな」

これがAさんの本音です。

潜在意識が具現化するのは常に「本音」の方ですから、これが「不採用通知」という形で具現化するわけです。

つまり、顕在意識ではB社への転職を希望していても、潜在意識には不安要素が残ったまま。

このエネルギーが具現化したということ。

そして、恐らくAさんの求める「理想的な職場」は、どこか他にあるのです。

だからいずれにしても、Aさんの望み通りに物事は進んでいるわけです。

ただ、エゴと顕在意識ではその真実が見えていないだけです。

犠牲者として生きるか創造者として生きるか

ここしばらくのエネルギーの動きの影響で、苦境に立たされている方たちが増えているという印象です。

日本だけでなく、世界的にその傾向がある。

ここで、「人生とは苦しく困難なものだ、運のいい人たちは勝ち残れるが、そうでない人たちは苦しみながら生きるしかないのだ」と犠牲者意識で解釈するか。

それとも、「これは人生のステージがアップする前兆に違いない。この先は上向きしかないから、やりたいことや人生設計をもう一度練り直しておこう」と創造者の意識で解釈するか。

「運がいい人」とは、人生に「良いことだけ」が起こる人のことではないんですよね。

もともと誰の人生にも、良いこととあまり良くないことが同じだけ起こります。

「運がいい人」とは、あまり良くない出来事が起こった時に向き合って乗り越え、その後の人生の糧にできる人です。

だから、結果的にこの人の人生には「良いこと」しか起こっていないことになる。

「災い転じて福となる」と言いますが、ただ何もせずに流されていて福がやってくるわけではないんです。

「運がいい人」は禍を福に転じるだけの意識の力を持っている人なんです。

これが本当の意味での「ポジティブ思考な人」であり、ネガティブなものを見て見ぬフリをしたり無かったことにして、無理やりポジティブなフリをすることとは、根本的な波動の違いがあるわけです。

関連記事:

常に意識的になる

自分が今どんな波動を発しているかに常に意識的になり、望みからズレた波動を発していると気づいたら、都度修正することが大切です。

ズレること自体はまったく問題ないです。

人間の脳は変化を嫌うので、どうしても古いパターンを繰り返そうとしてしまう。

その自分もしっかり受け入れた上で、責めることなく、淡々とズレを修正していけばよいだけ。

その繰り返し。

そして最後まであきらめないこと。

それが望みを具現化する秘訣です。

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