「子供らしい(Childlike)」ことと「子供っぽい(Childish)」はまったく別のものです。
前者は良い意味で純真でかわいらしい様を指します。
好奇心に満ち溢れた澄んだ瞳でまっすぐに世界を見る様を「子供らしい」と言います。
後者は、本来大人として振舞うことを期待される場で「大人げない(まるで子供のような)」振る舞いをしてしまう様を指します。
ネガティブな意味が強い言葉です。
例1:あることで友人の気分を害してしまった。謝ったけれど、友人は許してくれそうもない。
こういうときに子供っぽい人(childish)は、「ちゃんと謝ったのだから許すべき」というようなことを言って相手を責めます。
相手に許してもらえない事実を受け止めることができず、「べきべき」で相手に責任を転嫁してしまう様が「子供っぽい(大人げない)」のです。
一方、良い意味での子供らしさを残しつつも内面が大人な人は、相手に許してもらえない事実を受け止めることができます。
もちろん痛みは感じますが、その痛みは自分が負うことを弁えているので、相手を責めたり批判したりすることはありません。
例2:仲の良い友達には何でも話したいし、すべてをわかってもらいたいと思う。
子供っぽい人が言うことです。
私たちはみな違う人間ですから、自分のことをすべて完全に分かってくれる人などこの世に存在していません。
そのことを弁えることができず、自分のすべてを理解して受け入れてくれない相手に不満をぶつけたり責めたりするのは、子供っぽい人です。
一方、内面が大人な人は他者と節度を弁えた付き合いを持つがことができます。
色々な人と「合う部分だけ」で繋がることを知っているのです。
自分のことを100%理解して受け止められるのは自分しかいないことを理解し、一人きりの時間を大切にしています。
分別のある大人とは、一人きりでいることを恐れない人のことです。
いつまでも子供らしさを失わない人は魅力的です。
好奇心が強くチャレンジ精神に旺盛で、いくつになってもこの世界で遊ぶ心を忘れません。
一方、子供っぽい人と一緒にいると疲れてきます。
ストレスが大きいので、次第にその人とは付き合いたいと思わなくなります。
この二つは似ているようでいてほとんど正反対の意味を持つエネルギーですので、しっかりと意識したいところです。
私たちが目指すのは「子供っぽさ」ではなく、いつまでも純真さと好奇心を失わない「子供らしさ」のことです。
ちなみに、傷ついたインナーチャイルドは、癒えてくるとこの子供らしさをもった「ワンダーチャイルド」になります。
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