多くの方とお話する中でよく感じることがあります。
それは、根本的にズレたところから行動して問題を解決しようとしているということ。
自分を気分良く保つ、前向きな信念を持ち続ける、いろいろありますが、根本がズレたままそれをやろうとしてもあまり効果はないのです。
それはまるで「もう少し体重を減らしたい」と思っているのに、ジョギングをしながら清涼飲料水を日常的に飲んでいたり、「暑いから」と言ってエアコンをかけているのに窓を開けっぱなしにしているような具合。
多くの方は、無意識のうちに、自分にストレスをかけるような言動や振る舞いを選択してしまっています。
そのことに気づかないままストレスを溜め続け、ストレスを発散するツール(機能不全な買い物やドカ食いなど)を追い求め、そして「気分の良さが続かない」と悩む。
以前ヒーリングの仕事をしていたときに、「私は疲れやすい体質なので、自分で自分を癒せるようになりたい」と仰る方が大勢お見えになりました。
ですが、本来「生まれつき疲れやすい体質」という人間は一人もいないのです。
心身共に健やかで、毎日やりたいことをして溌剌と過ごしていれば、「疲れやすい」なんてことはまず起こり得ない。
普段から疲労が蓄積していたり、どうにも元気が出なくて癒しを求めたいというのであれば、まずは自分が晒されているストレスを生活の中から取り除くことが先決です。
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目次
無駄なことをすべて止める
私の経験上、体型をスッキリさせたかったら無理な運動や過酷なダイエットは特に必要ないです。
ただ単に「食べるべきでないものを食事からカット」するだけで自然と体型は自分にとってベストな状態になる。
「食べるべきでないもの」とは、小麦粉製品です。
パン、パスタ類、麺類。
これらを食事からカットするだけで体型はかなりスッキリします。
2週間。
普段こういうものを食べず、週に1回くらいラーメンやハンバーガーを食べても、体型には全くと言っていいほど影響しません。
つまり、「何かを手に入れる」ために「特別なことをする」のではなく、「今やっている無駄なことをすべて止める」方が本質的に必要で効果的であるということです。
これは何にでも当てはまります。
人間関係を整理する(断捨離)
私たちがストレスを感じる要因のトップ1は人間関係です。
今ある人間関係を整理して、必要であればすっぱりと断捨離することは、自分の精神衛生を良好に保つためには絶対に必要なことです。
例えば、子供のストレス要因になったり足を引っ張ったりする親御さんは沢山いらっしゃいます。
「親の言う通りに動こうとしないお前が悪い!」などと断続的にガスライティングを行い、子供を精神的に追い詰めます。
親から理不尽に責任を転嫁され続けた子供は、認知に重大な齟齬をきたして精神的に不安定な人間に成長します。
このような質の悪い人間関係を持ちながら、気分を良く保つことは不可能です。
しかし本人らにその自覚がありません。
自分の家族が無意識のナルシシストである場合、そのことに気づいて相手との関係を見直さなければなりません。
家庭内で妻に対して横柄で偉そうな態度で接するモラハラ夫は、今や広く世間に認知される存在となりました。
もしも自分の家族にそのような人がいるのなら、真剣に縁を切ることを考えなくてはなりません。
その為には、まずは自分がしっかりと心理的・精神的に成長して自立すること。
自分の癒しと人生の整理に着手して、ストレス要因を取り除く努力をしなくてはなりません。
ここで多くの人がつまづいてしまうのは、義理やシガラミを手放せないからです。
- 付き合いが長いから
- 血の繋がりがあるから
- お世話になったから・恩があるから
- 幼馴染だから
いろいろ理由はありますが、そういうものを握りしめていたり縛られていたりしては必要な縁切りができません。
自分自身が相手に心理的に依存していて自立できてないケースも沢山あります。
機能不全な人間関係を断捨離できずに悩むというのであれば、自分の弱さや狡さを直視できる強さが必要となってきます。
それができる人だけが、自立的に進んでいける道です。
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自分に合った環境を選ぶ
住む場所や職場環境、付き合っている友人らやサークルは、自分の生活の質に大きな影響を及ぼします。
好ましい影響があるものなら大歓迎です。
しかし、自分にとってあまり好ましくない影響や、むしろ害になるような環境があるのなら、真剣に改善することを考えなくてはなりません。
こちらから働きかけて改善の余地があるかどうかを探ると同時に、改善の見込みがないときにはその環境を離れて別へ移動することも覚悟する必要があります。
- 新しい家に引っ越す
- 新しい職場を探す
- 仲のいいグループから離れる
- サークルを辞める
こうした「大きな変化」に二の足を踏む人は多いですが、自分の精神衛生状態を改善するためには必要な行動です。
気分を良く保つ一番の秘訣は、決して自分に無理をさせないことです。
- 自分が嫌がること
- 自分がシンドイこと
- 自分がツライこと
こういう要素を生活から徹底的に排除していくこと。
悪環境に留まることを選び続けたまま、「どうしたら気分良くいられるか」を考えても無駄です。
幼少期から機能不全な環境で育ってきた人は、どうしても自分に無理をさせてしまいます。
嫌なことでも我慢してやっていたり、肩の力を抜くことができず、生真面目な完璧主義に囚われて「適度に手を抜く」ということができません。
こういう人が必要な力は「嫌なことでも我慢して続ける力」ではなく、嫌なことはすべてスッパリの断捨離できる行動力なのです。
境界線をしっかりと引く
日本の人たちの特徴の一つに、他者と自分の間の線引きができないことが挙げられます。
自分以外の人の問題に自ら首を突っ込んで、他人の世話を焼き面倒を見て、問題を解決して上げている人が大勢いらっしゃいます。
それは例えば、他者の宿題をせっせと片づけて上げる行為と同じこと。
他者の問題はその人の問題として、放っておけるだけの自立性を持つ必要があります。
「困っている人を見ると放っておけない」というのなら、自分の内面に深刻な共依存があるということです。
インナーチャイルドを癒し、共依存を乗り越えられるように取り組みましょう。
他者の問題や責任は他者へお返しして任せ、自分の生活だけを心配しましょう。
真剣に自分の生活に取り組んでいれば、他の人のことを気にしている暇はなくなります。
他の人の世話焼きを手放して、自分の課題に取り組みましょう。
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