自分を偽ることを止める

とある芸能人の方が、誕生日に「毎日笑顔でいられるように」と抱負を述べたと、ネットニュースで読みました。

「いつも笑顔で」と、日本の方たちはスローガンのように仰いますよね。

こういう不自然で非人間的な抱負を抱くことが、私たち人間を追い詰める根本的要因であることに、そろそろ気づいた方がいいでしょう。

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気持ちや感情を素直に表現する文化もある

私がこのことに気づいたのは、25歳のときにオランダ人のパートナーと同棲している時でした。

白人文化圏の人たちは、自分の気持ちや感情を隠さない人が多いです。

惨めなとき、不機嫌なとき、悲しいとき、それを色に表します。

「放っておいて」と言って、フイっと一人でどこかへ行ってしまう。

惨めなときにはブスっとした顔をして沈み込んでいる。

怒っているときには「怒ってる」と言います。

周りもそれを当然のように受け入れている。

その様子を見て、「ここでは人々は気持ちや感情を素直に表現することを許されているんだ」と思ったものでした。

日本とは正反対の在り方です。

日本では古くから「顔で笑って心で泣いて」というように、本音と建て前を使い分け、自分の気持ちや感情とは別の仮面を被って生きることが染みついています。

それは、もともとは周囲の人に対する配慮であったかも知れません。

しかしそれが芯まで根付いてしまうと、人々は自分の本当の気持ちが分からなくなったり、自分の気持ちや感情を感じたり気持ちに従ったりすることに罪悪感を持つようになってしまいます。

それは決して健全なこととは言えません。

私にとって、気持ちや感情を押し隠して顔では愛想笑いをし、内心怒りや不満を溜める生き方はシンドイです。

それを続けていると、深刻に心を病んでいく。

それよりも、気持ちや感情を都度素直に表現して自分に嘘なく生きる方がしっくりくると感じたものです。

なので、最初は「おかしくもないのに愛想笑いを浮かべるのを止める」ところから始めました。

そして、自分の中で何かスッキリしない、うまく呑み込めないことがあれば、渋い表情をしながら「うまく呑み込めません」と言うようにした。

周りに八つ当たりしてもいい、ということではありません。

ただ自分の気持ちや感情を包み隠さず素直に表現するという意味です。

悲しければ悲しい。

惨めなら惨め。

怒っているなら怒っている。

嬉しいなら嬉しい。

喜怒哀楽を素直に表現する。

自分の感情や気持ちを素直に色に表すことが当たり前のこととして受け入れられている国も、世界には沢山あると知る事は日本の人たちには必要だと思います。

そういう場所があるということを知れば、日本で言われていることだけが唯一正しいものではないことがわかるから。

自分に正直に生きる

生れてこの方、私は毎日笑顔なんかでいられた試しはないし、毎日笑顔でいられる人にもお目にかかったことがありません。

一般的な日本の方に比べると、私は相当毎日の機嫌は良い方です。

「ももちゃんはいつもご機嫌なのねぇ」と言われます。

私は自分に絶対に無理をさせないからです。

自分が快適に心地よく過ごせるよう、色んな事を無理せず我慢せず、自分を大事にしているからです。

しかしそれでも、到底笑顔なんかではいられない時ももちろんある。

別にそれが「悪いこと」だとはまったく思いません。

むしろ、人間として自然で当たり前なこととして受け入れています。

天気と同じです。

晴れの日もあれば曇りの日もあり、雨の日もあれば嵐の日もある。

それが「自然」の在り方です。

日本の人はとても勤勉で、〇〇でなくてはならない、△△が素晴らしいこと、とスローガンを掲げて頑張ります。

しかし、「そんな努力はそもそも必要ないんだよ」ということを知ってもらいたいと思っています。

流れに逆らわない

ちょうど先週、私はかなり大変な時期を通過しました。

毎日の食事を用意することすら大変だった。

料理するだけの心の余裕がなかったので、すべて外食で済ませ、夜は早いうちから寝てしまいました。

それくらい疲れていたんです。

誰とも話したくないし、会いたくもないので、必要最低限の用事しかせず、後は一人キリで過ごしていました。

そんなときに、とてもじゃないけど笑顔なんか出てきません。

そんな必要すらもない。

そういう時は、無理せずに早く家に戻り、肌触りの良い部屋着に着かえて温かいお風呂にゆっくりつかり、早く寝てしまうのが一番。

そうやって自分を大切にしながら休養するのです。

私たちに必要なのは、「しんどいときでも笑顔を絶やさない頑張り」ではなく、しんどい時は無理しない勇気の方なのです。

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