望みを実現させる上で、多くの人が陥りがちな罠があります。
それは、目の前にある状況に振り回されること。
今までずっと書いてきているように、私たちの現実はしばらく前の自分が発していた周波数を正確に反映したものです。
自分が信じていること、よく考えていること、感じていることがそれぞれ「周波数」を持っていて、それらが混然一体となったものを「波動」と呼びます。
- 人生とはツラく苦しいものだ
- 嫌なことでも我慢してやらなければ生きていけない
- どうせ私は愛されない
- 受け容れられるためには頑張って自分を変えなければ
潜在意識にこうした観念を握りしめ、「惨め」「落ち込む」「ツライ」などを感じながら日々を過ごしていれば、必然的にそれに相応しい現実世界が生み出されます。
問題だらけのブラックな職場で苦労していたり、パートナーに粗末に扱われたり。
はたまた望むことがなかなか実現せずに嫌な現実と折り合いをつけながら生きざるを得ないような状況が起ち起こってきたりします。
それを変えるためにまずはビジョン(理想やなりたい自分像)を明確に持つことが必要です。
しかしそれを実践していてですら、こうした状況はやはり立ち起こることがあります。
その時に、多くの人の意識は最終的なゴールである「ビジョン」を離れてしまいます。
そして、目の前にある状況(問題)を「どう解決するか」や「なぜこんな状況ばかりなのか」にフォーカスしてしまう。
結果的に落ち込んだり意気消沈してしまうことが起こります。
この状況にあるとき、意識はもはや最終ビジョンから離れて「問題解決モード」や「意気消沈モード」へ入っています。
すると、それにマッチした状況を延々生み出すこととなってしまうわけです。
つまり、次から次へと思い通りにならない現実を生み出してはそれに苦しむという状況を生み出し続ける。
ここをしっかりとクリアにしておかないと、なかなか思うように人生を創っていくことができなくなってしまいます。
この記事では、こういう時にどうやって意識と波動を変えていくかについて、具体的な例を出しながら解説していきたいと思います。
目次
目指す最終地点(ビジョン)を明確にすること
つい最近、親しい友人がとても落ち込んでいました。
元気がなく、日々を過ごすのがやっとという感じ。
彼は昨年の終わりに香港からタイへ移住したばかりです。
最終的な目標(ビジョン)はタイでの身分を確立して永住を果たすこと。
過去数年の政変的困難から、香港ではもはや生きていけないことは明白だからです。
いわゆる「政治難民」。
しかし一番の障壁は何といってもビザ(在住権)のこと。
彼はリタイアメント・ビザを申請してタイへ入国しました。
リタイアメント・ビザの条件の一つに「タイ語習得」があります。
タイ語学校へ通って言語を習得し、数か月ごとに移民局へ出頭して面接を受け、言語習得状況をテストしなくてはならない。
しかし半年たった今、タイ語習得は思うようにはかどっていない。
それが大きな心理的プレッシャーとしてのしかかっているということでした。
タイ語がうまく習得できないと判断されれば、永住の話は遠のいてしまいます。
これは一見、気分が落ち込むには「もっともらしい」理由に思えるかもしれません。
しかし実際には、ちっぽけなエゴが繰り広げる制限とブロックだらけの潜在意識が「現実」として具現化してきただけに過ぎません。
問題は、彼の意識が最終ビジョンを離れ今ある状況に振り回されてしまっていること。
彼の最終ビジョンはタイでの身分を安定させて永住し、心置きなく自分の人生に集中できるようになることです。
タイ語習得は、あくまでもビザを得るために課せられている条件の一つに過ぎない。
そして、タイへ永住する方法は、今は見えていないだけで、それこそ無数にあるはずなのです。
ただ、「今の彼」にその情報や知識がないから知らないだけ。
ここで彼がやるべきことは、自分の最終ビジョンへ立ち戻ることです。
タイ語習得のために家庭教師を雇ったりすることではなく(もちろんそうしてもよいのですが)。
つまり、「あれ、自分はどうしてタイ語を勉強しているんだっけ?」と自問自答する。
そして、最終的に求めている「理想の現実」を明確に意識し直すということ。
彼の最終ビジョンはタイでの身分を安定させて永住し、心置きなく自分の人生に集中できるようになることですから、ここに意識を集中させること。
- タイではどの場所にどんな家を持つのか
- どんな車・バイクを所有するのか
- それに乗ってどこへ行きたいのか
- タイではどんなライフスタイルを持ちたいのか
- どんな人たちと付き合いたいのか
- タイで是非とも経験したことは何か
こうしたことを逐一クリアにした上で、そこにある「ワクワクする」感情を体内に行きわたらせる。
その上で、「今この瞬間に一番やりたいこと」をやる。
それは食事をすることかもしれない、ジムへ行くことかもしれない、昼寝することかもしれない。
初心へ立ち戻って、最終ビジョンをしっかりと脳内に描きながら、「今」やりたいと思うことを次つぎとこなしていく。
これだけが必要なことなんです。
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不信感を手放す
でも、、、、そんなことをしていてもビザが、、、、
そういう心配は、彼の中に「不信」や「疑い」が残っているからこそ出てくるものです。
何に対する「不信」や「疑い」かと言えば、自分に対する不信、宇宙に対する不信、人生に対する不信、すべてに対する不信です。
つまり、心の奥底では「願いが叶う訳がない」と信じているのです。
だから、いつまで経っても「それ」が実現し続ける。
タイ語習得もうまくいかない。
そういうことなんです。
「受け取ること」を許す
脳内にビジョンが描けるということは、彼が「タイで永住している現実」はすでに5次元領域では存在しているといことを意味します。
この宇宙のどこにも存在していないものは、ビジョンすら持てないからです。
あとは、今5次元領域にある「その現実」に、自分の周波数を合わせるだけ。
「タイで永住している自分」に「今なる」ことで自分の波動と現実が一致したとき、その現実が3次元世界へ時間差で具現化してきます。
潜在意識の中に残っている制限やブロックが多ければ多いほど具現化は遠のきます。
まずは「今ある現実」の中に「自分の中のどんな制限やブロックが」具現化しているのかを見極め、制限やブロックを解消することが先決。
気づくだけで8割がた解消できますが、残り2割も解消するために、是非日々の内観ワークを習慣づけていきましょう。
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