私が今まで観察してきた中で、男性と女性には割と明らかな違いがあります。
ここでは便宜的に「男性」「女性」という言葉を使っていますが、つまりは「男性性優位な人」「女性性優位な人」という意味。
男性は人生に「成功」を求める人が圧倒的に多いと思います。
なぜなら、男性にとって「自分の能力を証明すること」はとても大きなことで、「成功」=自分の能力の証明となるからです。
彼らにとって「成功」することは、人生において最も重要なことであると言っても過言ではないでしょう。
一方、女性は「成功」に拘る人はほとんどおらず、むしろ「幸せ」になりたい人が多い傾向がある。
かくいう私も、人生で「成功」したいと思ったことは一度もなく、自由で幸せに生きたい欲求が強い人です。
それにしても。
人生における「成功」とは一体どんなことなんだろう?
と、考えることはあります。
私が考える「成功」とは、自分の本性に忠実に生きられること。
そして「自分でいられる幸せ」を実感できることです。
比してどんな人生が「失敗」かと言えば、自分の本性を偽り、自分に嘘をつき続け、自分を犠牲にしてまで誰かや何かの軸で生き、人生の最後を恨みつらみで終わること。
そんな結末だけは迎えたくないと、今まで生きてきました。
私が知る限り、残念な末路を辿っている人の数は決して少ないものではありません。
むしろ、そういう人たちの方が多い。
持ち家を持って成功裏にローンを完済し、子供たちも独立したにも関わらず、必ずしもそれが内面の充足感に結びついていない。
何かに恨み節を唱えて最後を迎える人も大勢いらっしゃる。
どうしてそうなってしまうのかと言えば、やはり、「本当の自分を生きていなかった」からだと思うわけです。
「後悔のない」人生とは、「すべてが思い通りに行った」という意味ではありません。
そうではなく、「すべてを自分で選んだ」と思える人生のことです。
そして、少なからず自分の選択に納得している、気持ちの折り合いがついていることです。
例えば、私にとって「公務員になって安定的な生活を送る」ような生き方は、自分らしくありません。
ですが、中にはそういう生活が性分に合っていて、とても幸せだと感じる人たちもいる。
その生活を自分の意志で選んでいる、今の現実は自分が生み出したものだと自覚がある状態が「自分で選んだ」と思える生き方です。
人生では、自分の思い通りにならないことが割と沢山起こります。
政治や自然災害や他者の言動など。
それは受け入れるより仕方がない。
でも、自分の意志の力が及ぶ範囲において、私は私の人生の主(あるじ)で在り続けたいと思います。
私にとって、「自分に忠実である」ことは何よりも大切です。
自分の好き嫌い、したい・したくないに忠実に生きること。
それでなければ、本当の意味で幸せを実感することはないと経験的に知っています。
「自由」を信条とする私が、「安定」を求めて公務員的な生き方をしたとしても、ちっとも幸せにはなれない。
それよりも、自分の責任において自由を全うしながら生きた方が、私は何倍も幸せだと知っています。
自分にとって「何が成功で幸せか」は、自分にしかわかりません。
だからこそ、世間や他者の中に正解を求めるのではなく、常に自分の内側に答えを求める習慣をつけなくてはならない。
世間で流行っているものを所有して、世間で「成功」と言われるスペックを身につけて、世間で「成功」と言われるスペックのライフスタイルを実現しても。
果たしてそれが本当の意味で自分の幸せに貢献していますか?
問題は、傍から見て「どう見えるか」とか「幸せそうかどうか」ではなく、「自分が幸せを感じているかどうか」です。
それは自分にしかわからない。
自分だけの「幸せ」の正解を持ち、それに忠実に生きられること。
それが私にとっての「成功」した人生です。
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