私はよくクライアントの皆さんに「人生の流れを良くしたかったら、まず家の中を整えてください」とお伝えしています。
なぜなら、家の中を整えることは根本的に「自分という人間を良く知り内面を整えること」と同義だから。
真剣に家の中を整えることに取り組めば、人生の流れは自然と良くなっていきます。
「家の中を整える」とは、単に整理整頓したり掃除をするだけではありません。
家の中に置く家具や日用品を一つひとつ吟味するプロセスを通して、「自分」という人の輪郭を明確に炙り出すことを目的としています。
「拘りがない」という人も多いですが、別な言い方をすれば「自分の輪郭や核が曖昧」ということ。
それが別に悪いということではありませんが、まだしっかりと自我が発達しきっていないことを示唆します。
一方、拘りが強く「自分」をハッキリと持っている人は、自我が確立されています。
「これが自分」というものがすでに定まっているので、必然的に人生に明確な方向性や軸や推進力がもたらされます。
それは例えば海を航海する船が、航路を明らかにするための地図と方位磁石をしっかりと持っているイメージ。
どちらへ進めば自分が幸せになれるか、自分の中に尺度と判断基準が明確に存在していることを意味します。
無意識に現れるセルフイメージ
日本の人たちの会話を注意深く聞いていると、ご自身の家の悪口を言う人が多いことに気づきます。
- このボロ家
- 狭苦しい場所
- 安普請の家
謙遜のつもりなのか何なのか、ご自身が住む家を無意識のうちに悪し様に言う人が多いことにとても大きな違和感を覚えます。
それは、彼らの潜在意識の中にあるセルフイメージが低いことを意味します。
私は自分の家が大好きです。
暇さえあれば家の中の手入れと掃除に勤しみ、自分の家の悪口は絶対に口にしません。
むしろ、人に対して「私は今の家を溺愛している」と公言しています。
家は私にとってこの世で一番寛げる場所であり、自分だけの聖域であり、そこに招き入れる人は厳重に選んでいます。
すべての人に入ることを許すわけではありません。
自分の住む場所を愛するとは、すなわち「今の自分を愛している」ということと同義です。
自分の家をどう扱うかも、自分自身をどう扱うかと同義です。
セルフイメージや自己価値感が低い人は、好きではない人も家の中にあげて自分が不満やストレスを我慢していたりします。
それはつまり、他者が自分を侵害しても我慢していると同じこと。
自分を見くびっていたり、ディスっていたり、自分に対して不満を抱いていれば、それがダイレクトに自分の住む場所に反映されます。
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私が知る限り、多くの日本人は自分の住む家の中身にあまり注意を払いません。
選ぶ家具や日用品、リネンやアメニティに至るまで、「何となく」選んでいる人が多い印象がある。
あるいは、値段を見て高いか安いかで決めている。
自分の家の中を整えるとは、すなわちすべてに対して「自分なりの結論を出す」ことを意味します。
- クローゼットの中に入っている服はすべて自分の納得がいくものか?
- どういう理由でその服をキープしている?
- 今のシャンプーを選んでいる理由は何?
- 使っているシーツの触り心地は好き?
- どういう基準でキッチン用品を揃えている?
- 普段使う鏡はどんなもの?
- 部屋のコンセプトは何?
- どういう基準で洗剤やトイレットペーパーを買う?
- 今の部屋は「自分」に相応しい内容?
- 今の部屋を変えるとしたらどこをどう変える?
- 部屋の中で違和感を覚えるところはどこ?
こうしたことに逐一向き合って自分なりの答えを出していくことは、簡単な作業ではありません。
自分という人を良く知り、自己価値感を見直し、自分は生活に一体何を求めるのかを良く知らなければできないことです。
だからこそ、家の中を整えること=「自分という人間を良く知り内面を整えること」なわけです。
簡単な例を出せば、私は自分の家の中に「リビング」という部屋を創る必要性を持っていません。
一人暮らしですし、リビングで寛ぐという習慣を持たないからです。
それよりも、少し大きめのワークデスクを置く書斎(スペース)を創り込むことの方が私にとって優先度が高い。
だから、いつか自分の持ち家を持つことになっても、あえてリビングを創らずにワークスペースを広く取ろうと考えています。
今の私の家の中の大まかなコンセプトは「愛と豊かさ」です。
色調は白と緑(観葉植物の色)を基調とし、モーブピンクとゴールドとエメラルドグリーンを指し色にしています。
この色の組み合わせが私にとっては「愛と豊かさ」を連想させるからです。
このようにして家の中が「好き」や「納得がいく」で埋め尽くされればされるほど、自分に対する好意や信頼や愛が深まっていくという原理です。
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今の私は自分の部屋の在り様に大変満足しています。
それはとりもなおさず「今の自分の在り様に満足している」ということであり、それが外の世界に反映して、人生が「満足の行くもの」へと自然とシフトアップしていく。
なぜなら、人生とは自分の内面が正確に反映されたホログラムだからです。
去年から一年間手間暇お金をかけて、家の中を自分好みに整えてきました。
お陰で、自分の中で決着がついていなかった様々な件に関し一応の答えを持つことができ、あらゆることに腹を括れたと感じています。
それから数か月経ったとき、怒涛の具現化の波がやってきました。
人生のありとあらゆるエリアで現実がグレードアップしていったのです。
家の中を丁寧に整えると、必ずや人生に良い影響が現れます。
生き方すらも変わります。
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