私が「ワークを行うことが適切でない」と判断するとき

セッションを行っていると、ときどき「ワークやヒーリングを行うことが適切でない」と感じる場面に遭遇します。それはどういうときかと言うと、クライアント側の準備ができていないときです。

どんなワークでもヒーリングでも、行う動機が「愛」でないと効果を発揮しません。これは自然なことなのですが、往々にして私たち人間は「愛」ではなくて「恐れ」を動機として癒しを望むことがあるのです。

決して珍しいケースではなくかなりよくあることです。

恐れを動機としたワークは効果がない

「私は今苦しい。こんな苦しみを味わうのはもうコリゴリだ。どうにかして苦しみを遠ざけたい。よし、癒しやヒーリングをしてこの苦しみから逃れてやる」。

こういうエネルギーで何かを行うとき、その動機は「愛」ではなくて「恐れ」です。

私たちは、まず何よりも「自分自身を無条件に愛する」訓練から始めなくてはなりません。今、あなたが感じている苦しみや不安や恐れは、「かつての自分」が味わったものです。幼い頃の自分が独りぼっちになったり、周りに頼れる人が誰もいないと感じたり、必要な愛を必要なときに得られなかったときの苦しみなのです。

その苦しみを「嫌な感情」と言って忌み嫌い、「感じたくないから今すぐ癒してやる」と決めつけるのは、自分自身に対する拒絶反応と同じです。

子供の頃の自分の痛みを拒絶し、傷ついて苦しんでいる子供に対して「お前のせいで私は幸せになれない」と、叱咤している状態と同じなのです。叱咤された子供は癒えるどころかさらに傷を深めてしまうでしょう。

自分に対する理解と思いやりが必要

どんなワークもヒーリングも、かつての自分に対する理解・思いやり・愛を動機として行われる必要があります。今自分が感じている痛みから逃げずに受け止め、「怖かったね、辛かったね」と寄り添い、「もう大丈夫、私がいるからね」と愛と思いやりの場所から光を送ることで、自分自身を癒していくのです。

そういう訳で、セッションの中で私が「ワークやヒーリングを行うことが適切でない」と判断した際には、ワークやヒーリングを行う代わりに自分自身を受け止める必要性についてのお話をすることがあります。

私たちは、今この瞬間の等身大の自分を受け入れることができなければ他の何事も成し遂げることができません。今準備ができていないのであれば、まずはその自分を受け入れること。そして、「今の自分の気持ち」に正直になることで一歩ずつ進んでいくより他、道はありません。

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