突き放される経験が必要なとき -私が自立したきっかけ-

当サイトでは、「自立」に関してはかなり記事を書いてきたように思います。

女性が幸せに生きるために「自立すること」は必須項目だと考えるからです。

私自身、今でこそある程度自信を持って「私は自立している」と言うことができます。

でも、昔からそういう人だったわけではありません。

ある程度の紆余曲折を経て、今の私へと成長してきました。

この記事では、私が「自立しよう」と思ったきっかけと経緯について書いてみようと思います。

tough love 突き放す愛

若い頃から一人で海外を渡り歩いていても、結婚してからは、私は元夫の庇護に入って依存的に生きていました。

もうこれから一生一人になることはないんだ、と安心していた部分もあります。

家庭内では長子で、下に妹と弟がいて、私はまだ赤ちゃんだった頃から自立させられたのだそうです。

大人たちは、「早すぎる時期に自立させてしまった」と心配していたと。

そのせいもあってか若い頃の私はブラコンで、「お兄ちゃんのように頼れそうな年上の男性」に惹かれることが多かったです。

構ってくれて、守ってくれて、寄りかからせてくれる人が欲しかったんですね。

そんな私が明確に自立を促されたのは、元夫の一言がきっかけでした。

there is no room for you here.

ここに君の居場所はない。

自分の足で歩けるようになるまで、戻ってくんな

当時私は長年暮らした香港から離れ、まるで振出しに戻ったような立ち位置にいました。

日本でどうやって生きて行ったら良いのかもよくわからない。

家族との折り合いも悪い。

そんな私は、依存する先が元夫しかなかったわけです。

しかし、こう突き放されたことにより、私はまるで奈落の底へ突き落されたような絶望感に襲われたのでした。

当時、元夫は「これは Tough Love (厳しい愛)だ」と言っていました。

依存させること、甘やかすことが愛じゃない。

必要なときには突き放さなければ共倒れになる。

彼はそう思ったんだと思います。

「どうしたらいいの?」

当時の私のメンターは元夫と同い歳、私よりも8歳上のバイセクシャルの男性でした。

私は思い余って彼に相談しました。

心細くてさめざめと泣く私に、メンターは言いました。

「そりゃもう、腹括って行くしかないよ。そこまで来たのなら」

この一言が、決定打となりました。

無力感から自己有力感へのシフト

不思議なことに、この一言で、私は本当に腹を括ることができたのでした。

もちろん、それまでに積み上げた様々なワークがあります。

でも最終的にはメンターのこの言葉で、私は「腹を括る」ことの大切さを知ったのでした。

その時から、私は変わりました。

少し前までは、

「どうしよう、やっていけるかな、一人で生きていけるかな、怖いな、不安だな」

と思っていたのに、今や私の中には、

「なんとしてでもやっていくんだ。居場所がないなら自分で作らなくては。どうやってやるかはわからないけど、とにかくもうやるしかない」

という思考が巡っていました。

「大丈夫かなぁ」じゃない。

「なんとかする」んだ。

そう考えると、ハートチャクラの辺りに力強いパワフルなエネルギーが充満してくるのを感じました。

私の波動が切り替わった瞬間でした。

無力感や絶望感が底を打つと、自己有力感(エンパワーメント)が出てきます。

無力感や絶望感に苛まれている時、宇宙はその波動を映し返してきます。

つまり、「私は無力でとうてい生きていけない」と感じざるを得ないような現実が延々と生み出され続ける。

でも、自分の中が自己有力感のエネルギーに変われば、宇宙は「なんとかなる、できる現実」を生み出し始めます。

成長と自立の始まり

その日から私は目に見えて変わっていきました。

部屋の断捨離を進め、人間関係の整理に着手しました。

共依存的な関係、機能不全な関係はすべて解消しました。

親に対して、キッチリと境界線を引き始めました。

スケジュールは相手に合わせるのではなく、自分の都合を先に決めるようにしました。

「どうすればいい?」

ではなく、

「私はどうしたい?」

と自問することを習慣化していきました。

それまで私は、ストレスがかかるたびにチェーンスモークするヘビースモーカーでした。

右手の中指がヤニで黄色く変色し、万年気管支炎を患っているような人でした。

でも、この時から喫煙はきっぱり止めました。

気持ちがシンドくなれば湖まで散歩して、話し相手が欲しくなれば日記を書いて自分と対話しました。

新しいブログを起ち上げて、自分の考えを発信し始めました。

変容

それから2か月。

久しぶりに話をしたメンターが言いました。

「なんか百瀬さん、変わったね」

2か月の間、メンターにさえ接触せずに、一人で課題に取り組んできました。

「数か月前まで一人じゃ生きていけないって泣いてたのに、、、

その百瀬さんが、こんなに力強く「自分らしく生きる」ことについて語るなんて、、、」

それ以来、私は「一人で生きること」を嘆いて泣いたことは一度もありません。

互いを尊重し合う関係

離婚した後でも、私が元夫と日常的な対話を通して親友関係を継続できている理由は、お互いに自立した者同士として付き合っているからです。

私が依存的になり始めれば、彼は即座に「俺の時間をリスペクトできないなら、もう話せない」と通告してきます。

二人がお互いに相手を人として尊重し合い、大切にし合い、礼儀を弁えて接することができる場合に限って、関係は存続する。

二人の間で、そこを明確にしているんです。

二人の人間が互いに甘え合い始めたら「終わりの始まり」

人間関係を健全に保つためには、ある程度の厳しさと自立が必要なんです。

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