アセンションのプロセスの中で、私たちが常に意識を向けて乗り越えることを促される課題の一つが「無力感」です。
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無力感とは、「自分の手には負えない」「自分にはどうにもできない」「自分にはできることがない」という感覚のことを指します。この感覚が強いとき、人は自分以外の誰かや何かに依存せざるを得ません。
わかりやすいように具体的な例を挙げていくと、
- ブラックな職場で変な人が寄ってこないようにパワーストーンのお守りを持っている
- 正社員の仕事を離れてしまったから、もう健康診断は受けていない
- 今度のセラピストは信頼できると思っていたのに、期待を裏切られた
こうしたことはすべて依存です。
1.
私も石(パワーストーン)は大好きですから身に着けることはあります。しかし、「石さえあればそれが守ってくれる」という発想は依存でしかありません。そもそもブラックな職場に近づかないように、変な人が寄ってきたら自分で追い払えるように、自分自身に力をつける必要があるでしょう。
そうした努力や取り組みをしないままに、なんでもかんでも石に頼ろう、守ってもらおうという魂胆が、すでに無力感に根差した依存そのものなのです。
石は所詮石です。自分の力に勝るものではありません。
自分のことは自分で守れるようになるのが第一義的な解決策なのです。そのサポートとして石を使うのであって、石に依存している限り大した効果は期待できません。
2.
正社員かどうかは関係なく、日本では健康診断が格安で受けられる制度があります。国をあげた医療保険がある程度整備されていて、各自治体で実施している健康診断があるからです。医療保険はすべて自腹な国が多い中、恵まれた制度だと思います。
にもかかわらず、正社員ではないから長年健康診断を受けていないと仰る方が割といらっしゃいます。それはあまりにも他者(企業)に依存した姿勢であると言わざるを得ません。
そもそも自分の身体の管理をするのは、会社の責任ではなく自分の責任です。自営業やフリーランスの人は、みな自分で何とかしているのです。企業に抱っこにおんぶの姿勢でいるかぎり、とうてい自立はできないでしょう。
3.
私たちのような対人支援をしている人たちは、あくまでもクライアントをサポートできるだけであって、クライアントの問題を「解決してあげる」ことは最初からできません。そのようなことは不可能だからです。
しかし、自分の問題を自分で解決できる気力がない(無力感でいっぱいの)クライアントは、セラピストやコーチに依存しようとします。そして依存させようとしない相手に対して敵意を抱き、失望するのです。
そもそも人生の諸問題は、自分で何とか解決するものです。
学校の宿題を誰かにやってもらっても意味がないように、人生の問題も、自分自身で取り組んで乗り越えなければ意味がないのです。宿題を見てくれる家庭教師や予備校があったとしても、家庭教師や予備校の先生が宿題をやってくれるわけではありません。
それと同じように、自分の人生の課題をセラピストやコーチが肩代わりして解決してくれることはないわけです。
そのことをしっかりと認識し自分で努力できる人でなければ、どのようなサービスも効果がないでしょう。
無力感から有力感へ
あらゆる問題は「自分の力で何とか解決できるだろう」と感じられることが、自己有力感です。
宝くじが当たることを夢見る人は多いですが、それは、宝くじにさえ当たれば「自分の人生の諸問題が一気に解決するだろう」と期待しているからです。
その根底には「自分の力ではどうにもできない」という無力感があることに、気づけている人はどれくらいいらっしゃるでしょうか。
残念ながら、無力感に根差した波動で宝くじを買っていても、当たることはないのです。
もしも宝くじを当てたいのであれば、「お金の問題は、自分で何とか解決できるだろう」という自己有力感の波動が必要なのです。宝くじに当たらなくても、自分ならなんとかできる。そう心の底から思えたときに、宝くじに当たる波動と一致するのです。
アイロニーです。
占い、石、セラピスト、宝くじなどに頼らなくても平気な自分になれたとき、波動はシフトします。もはや無力感ではなく、「自分なら大丈夫」という自信と安定感を伴った自己有力感を持つようになるのです。
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