私たちは皆、生きることを通して成長していきます。
人生とはすなわち、人が成長する過程です。
誰しも「未熟」から出発し、時間と経験を重ねる中で「成熟」へと向かいます。
最初から「成熟」が完成している人はまずいません。
ですから、「未熟」から出発することは恥ずかしいことでもなんでもありません。
ただ、中には50になっても60になっても精神構造が子供なままの人たちもいます。
それはその人たちの問題。
男性と女性では、取り組む成長課題が違います。
というか正反対。
この記事では、男女別に取り組む成長課題について詳細を書いてみたいと思います。
目次
未熟なうちは男女が反転している
男性と女性は、未熟なうちは男女の役割が反転しています。
男性は女性に甘えている
男性が未熟なうちは、パートナーの女性を過度に信頼しています。
過度に信頼しているというか、むしろ、女性に甘え切っている状態。
「彼女だったらすべてを受け止めてくれるだろう」という思考があって、わがまま放題に振舞ってしまうという意味。
彼女との約束があるのにも関わらず後から来た友達の誘いを優先したり、彼女との約束を反故にしたり、ドタキャンしたり、毎回のデートを割り勘にしたりするようなことを平気でやらかします。
言葉を変えれば「彼女との仲は安泰」と安心しきっている。
そして、自分のそういう振る舞いが彼女との間の信頼関係を破壊している自覚が持てません。
女性は、自分が大切にされていない、後回しにされている、放置されていると感じることには耐えられない生き物です。
女性性はもともと「愛されたい」性だから。
なので、彼からしっかり「愛されている」と感じられないと、寂しさと悲しさが怒りに変化し、彼への恨みが募っていきます。
そして、男性の甘えた振る舞いが命取りとなって、二人の関係は破局へと向かいます。
女性は男性を愛しすぎている
一方、女性が未熟なうちは、男性を愛しすぎています。
女性は自分が「愛されたい」と願う生き物。
それで、それと「同じもの」を男性に与えようとします。
しかし、男性は「愛されること」を求めていません。
なぜなら、男性は自分が「愛したい」性だから。
そして、女性からの愛情が重い、鬱陶しいと感じます。
女性から過度に愛されてしまうと自分の役割がなくなってしまい、退屈し始めるのです。
未熟な女性はまた、内面に愛情不足や見捨てられ不安を抱えているので、男性を束縛したりコントロールしたりしてしまいます。
相手の行動を制限したり、束縛したり、嫉妬させたりして愛情確認することが「愛」であると勘違いしている。
日本の若い女性たちが、いとも簡単に、平気に、「彼を束縛してやる」と口にするのを目の当たりにして、私はとても驚きました。
そして、未熟な女性は男性が自分を愛していると信頼することができません。
「どうせ自分は愛されない」という歪んだ観念を握りしめているからです。
インナーチャイルドがしっかり癒えていないので「自分が愛されている実感」がなく、相手に対する不信感から試す行為を止められません。
そして、二人の関係はやがて破局します。
男女の役割を正常に戻すのが成熟
人が成熟すると、男女の役割も正常に戻したいと感じ始めます。
つまり、男性は女性を愛したい、大切にしたい、守りたいと感じ始める。
女性は男性を信頼し彼から愛情を受け取り、安心して自分らしく生きたいと思い始めます。
男性は女性を愛すのが役割
男性が未熟なうちは女性に甘え、わがまま放題をやっていました。
今度は自分の力で彼女を満たし、守り、支えるように行動を変えていきます。
「俺が、俺が」とやっていた自己本位な部分を乗り越えるのが、男性にとっては成熟なのです。
そのうちに、自分の力や能力は女性や弱い者たちを守るためにあるのだという真理に、男性は目覚め始めていきます。
他所の国では、男性は子供の頃からそういう意識で育てられます。
街で女性や子供や年寄りが大きな荷物を持って歩いていれば、近くにいる男性がすっ飛んで来て手を差し伸べてくれます。
「僕がお持ちします」と。
20年ぶりに日本へ戻って来て、20kg超えのスーツケースを持って新宿駅の地獄の階段を運んでいる私を、避けるように素通りしていった多くの日本人男性を見て、心底呆れたものです。
日本人の男ってマジヤバイ。
他所の国の成熟した男性は、「弱い者を守り助ける」という意識がハッキリとあります。
それを体現して愛する人たちのために自らを捧げられるようになること。
それが男性にとっては真の生きがいです。
女性は男性を信頼して愛情を受け取る
一方女性は、男性へ注いでいた愛情をすべて自分へ向け直すことで、成熟へと向かいます。
女性が不満や寂しさや悲しみから解放されない理由は、自分の愛情を他へ向けすぎていて、自分をないがしろにしているからです。
男性へ向けていた愛情をすべて自分へ注ぎ直すことで、自分で自分を満たし、幸せになることを学んでいきます。
愛情を自家発電できるようになった女性は男性に依存する必要がなくなり、いつもご機嫌でいられるようになります。
インナーチャイルドが癒えている女性は、男性の自分へ対する愛情を信頼することができます。
自分は愛されるに値する存在であることを知っていて、魅力的で特別な自分をパートナーが大切に思っていてくれることを疑いません。
だから安心して自分にも相手にも自由を与えられる。
相手を信頼し、頼ることができるわけです。
これこそが男性が求めているもの。
それを与えられる女性は、パートナーとの間に正常なエネルギーの循環を生み出すことができます。
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