「自己統合」への道

2015年にアセンションのプロセスへ入ってから今に至るまで、私は真剣に「自己統合」の課題に取り組んできました。

これは一定期間それに取り組んで終わったら止める、という類のものではありません。

最後の日まで、毎日取り組むことです。

2023年に入ってまったく予期していなかった新たな課題を与えられ、自分の来し道が間違っていなかったことを改めて確信しました。

それと同時に、自己統合のプロセスが終盤に差し掛かっていることも感じ取っています。

この記事では、「今」私が考える「自己統合」について書いてみたいと思います。

ちなみに、まったく記事と関係ないんですけど、80年代~90年代にかけて活躍していたバブリーなグループがいました。

米米クラブ。

最近公式で「浪漫飛行」の公式PV出ました。

私は当時高校生でしたが、すごく素敵な曲で大好きでした。

いつの間にか、私自身がこの歌の歌詞とまったく同じ生き方をするようになってしまった

「トランク一つだけで~♪」って、私の人生、いつもソレ

19歳でトランク一つでアメリカへ、25歳でイスラエルへ、27歳で香港へ、43歳でインドとバリへ、44歳で日本へ、46歳で札幌へ、引っ越してきました。

その度に家財道具はすべて捨てています w

この PV の内容が、米米クラブってこれだよなーという内容で笑える。

もう一発。

ユーミンの中でも好きな一曲。

バブリーな感じがたまらん。

真夏の夜の夢

自己統合とは

「自己統合」とは、どんな自分もありのままに受け入れ完全に愛するということです。

日本の人たちには受け入れにくいことかもしれませんが、自己統合とはそういう意味なんです。

私たち人間は、生まれた瞬間はみな「完全体」です。

自分の存在を恥じたり、卑下したり、「ここにいて申し訳ありません」と思う嬰児はいません。

赤ちゃんは常に100%の存在で、自分の存在価値を疑うことはありません。

しかし、成長過程の中で、人間の意識は様々に引き裂かれて「分裂」していきます。

だいたい4歳くらいから内面の分裂が始まります。

分裂した意識状態

自分が生れ落ちた環境で、「怒りはあってはならない」と教えられた人は、怒りは悪いものだと思い込みます。

そして、自分の中の怒りを抑圧することを覚えます。

怒りが湧き上る度に抑え込み、いつの間にかそれが当たり前になってしまう。

怒りがなくなったわけではなく、抑圧されたものは潜在意識に沈殿します。

この時点ですでに意識は顕在意識(自分は怒りなど感じていない)と潜在意識(本当は怒っている)に「分裂」していますが、本人に自覚はまったくありません。

これは簡単な例ですが、私たち人間の内面は、様々な要因によって人格や意識が細かく分裂し、バラバラになってしまっています。

そして、潜在意識に抑圧した「自分の怒り」を外側の他者へ「投影」し、「あの人は怒りをあらわにしている、けしからん!」と思うのです。

でも実際には自分の中に見て見ぬフリをして蓄えている「怒り」を外の世界に見出しているだけに過ぎません。

この状態でずっと生きているのが、意識が覚醒する前の人間の状態です。

バラバラに分断されてしまった自分の欠片を一つずつ集め、元の「全人格的な状態」へ戻ることを、自己統合と呼びます。

抑圧を手放す技術

アセンションのプロセスでは無意識のうちに感情を抑圧している部分を巻き戻します。

「怒りはあってもいいもの」と認識を変え、エゴが怒りを抑圧する前に、自分の中に湧き上がった怒りを「感知」できるだけの意識の明晰さを養う必要があるのです。

私にとっては30代で本格的に学んだヴィパッサナーの技術が大いに役に立ちました。

ヴィパッサナーとは、自分の体内の感覚を隈なくキャッチするスキルのことを指します。

良く知られたところではインド(ネパール)発のヴィパッサナー瞑想があり、日本には千葉と京都に瞑想センターがあります。

私は香港において2度ほど10日コースに参加し、1日コースは何度も参加しました。

自分の体内の感覚をキャッチする能力が高まると、自分の感情や気持ちが動いたときにすぐに気づくことができるようになります。

ん?

今胸のあたりに生じたこの感覚は何だろう?

という具合。

感情の動きをキャッチしたら自分の気持ちをよくよく精査して、「で、自分はどうしたいの?」と自問することで、その後の行動指針がわかるようになります。

目覚め

意識の覚醒は、たいていの場合において「耐え難い困難」あるいは「耐え難い喪失体験」によってもたらされます。

人間は「痛み」を感じることで「痛み」から逃れたいと感じ、「どうしたら?」と答えを探し始めることを通して、意識を覚醒させていきます。

今、あなたがこの記事を読んでいるのも、そういうことです。

一度意識が覚醒してしまえば、以前のような生き方はできなくなります。

覚醒のステージでは、今まで自分が無意識のうちにどれくらい周囲の人たちを傷つけてきたのかどれくらいひどい行いを平気でしていたのかを直視する時期があります。

多くの人はここでボロボロになってしまいます。

いくら無意識だったとは言え「自分は最低な人間だ」と感じ、「こんな自分を愛してくれる人などいるわけがない」と考えてしまいます。

救いようのない「ひどい人間」である自分は、これから先どうやって生きて行ったらいいのか?

かなり過酷なステージですが、エゴを炙り出して直視することで、本来の自分を召喚する大切なステージです。

このステージを乗り切る秘訣は「自己愛」と「赦し」を実践することです。

完全な人間はいないこと、人は皆無意識な状態から始まること、これから先自分は変われることを信じ、ありのままの自分を認め、受け入れ、愛する訓練を積んでいくのです。

毎日を大切に生きて成長を続ける限り、絶望する必要はどこにもありません。

自分で自分を支え、励ましながら進んでいけば良いのです。

「自己統合」と「中庸」

「自己統合」の道は、「中庸化」の道とも言えます。

3次元世界である地球での大きな課題の一つは、「バランス感覚」を養うことです。

浪費家 ←→ 倹約家

飽食 ←→ 粗食

自分軸 ←→ 他人軸

男らしさ ←→ 女らしさ

内向的 ←→ 外向的

物事は常にこのように対極の存在を通して自己を認識しています。

浪費家の夫に対して倹約家の妻。

飽食の夫に対して粗食の妻。

内向的な兄に外向的な妹。

と言った具合に、無意識のうちに陰陽バランスの均衡を保とうという力が働きます。

「自己統合」とは、相手の中に見ている自分とは対極(正反対)の要素を、自分の中に育んで、自分でもその要素を少しは体現できるようになることを意味します。

あまりにも財布の紐が固すぎてバランスを欠いている妻は、浪費家の夫を少しは見習って自分を満たすために自由にお金を使えるようになる必要がある。

逆に、浪費一辺倒の夫は倹約家の妻を見習って、少しは節制する必要がある。

常に外向的である必要はなく、必要に応じて周囲との接触を断ち、一人きりの時間を確保して一人で過ごしてみる必要がある。

あまりにも自分軸に偏りすぎて相手を傷つけてしまう人は、相手の立場を思いやって利害関係のすり合わせを丁寧にできる「配慮」を身につける必要がある。

モラハラ、パワハラという負の男性性が出てしまっている人は、思いやりや優しさ、受容や理解といった健全な女性性を内面に育むことによって、暴力のエネルギーを中庸化する必要がある。

こういう一連のことを「統合」と呼びます。

バランス感覚を養う

「自己統合」がある程度進んでいる人が見せる顕著な特徴は、バランス感覚の良さです。

ポジにもネガにも極度に触れることがなく、常にほどほど。

中庸。

女性でありながらも強い意志と自立性を持ち、しかし優しさや思いやりといった柔らかい部分も持ち合わせ、過去を悔やまず、将来へ前向きな信念を向け、今を丁寧に生きる。

自分を愛し、他者を尊重し、ありのままの現実を見て受け入れる力を持つ。

未来のビジョンを持ち、努力を積み重ねることができる。

「自己統合」の最終形態です。

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