中学生の頃道徳の時間で、担任の先生が印刷してきた「新聞の投書」をみんなで読んだことがありました。
40年くらい前の話なので、細かい部分はもちろん忘れています。
その投書の主旨はこんな感じでした。
当時会社員の30代の男性。先日電車の中で、若い女性が酔っ払いに絡まれている場面に遭遇した。思わず助けに入ろうかと思ったが、酔っ払いは体格が良く、痩せっぽちの自分は自信がなく、足が竦んで何もできなかった。帰り道につくづく自分が情けなくなった。それから自分は近所の空手道場に入門し、今は基礎を習っている。少しでも身体を鍛えて置けば、今度いざというときに、「何か」ができるようになる気がする。妻や子供は笑いますが、自分は本気です。
この時13歳だった私は、「カッコいいなぁ、この人」って思ったんでした。
特に最後の、「自分は本気です」の部分。
意外に思われるかもしれませんが、私は池波正太郎が大大大大好きで、彼の著書はすべて読破しています。
池波先生の「剣客商売」の中でも、これに似た話がありました。
江戸の下町でウナギのかば焼きの屋台を出している男が、大二郎の道場の一番弟子だった。父小平から、どんなに貧しい人からでも必ず「稽古代」をとるように、と言われていた大二郎。屋台の男は、有り金すべて(5両)を持参してきた。中には小銭も沢山含まれていた。大二郎はそれを受け取って、男を弟子として迎えることにした。男の希望は「悪いやつにバカにされたくない」。10日間で剣術を学びたいといいます。
続きはこちらで。
このかば焼き売りも、相当カッコいいです。
ようするに、「男気」っていうのは、こういうことを言うんだと思うんですよ。
体格とか、能力とか、そういうことじゃなく。
こういう「気概」があるかどうかってこと。
そして、地に足がつくレベルで、自分ができることを実行する力があるかどうか。
こういうところから、私は「男気とは何ぞや」ていうのを、学んできました。
今の私は、弱い者虐めや、それに準じる不正を目撃したときに、何もせず知らんふりをしたりはしません。
なぜなら、私の中にはしっかりと、この「男気」が育まれているからです。
筋トレしてますしね 笑
最後にもう一つ。
今から40年くらい前に中島さんが作った歌。
私 本当は目撃したんです
昨日電車の駅 階段で
転がり落ちた子供と
突き飛ばした女の 薄笑い
私 驚いてしまって
助けもせず 叫びもしなかった
ただ怖くて 逃げました
私の敵は 私です
、、、、
、、、、、、
、、、、、、、、
ファイト!
闘う君の唄を
闘わない奴らが笑うだろう
ファイト!冷たい水の中を
震えながら昇っていけ
中島 みゆき
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