未熟な男性が女性に甘えすぎる問題と、未熟な女性が抱える「共依存」は、一つのコインの表と裏のような関係です。
男性が彼女よりも友達を優先したいとき、女性が「私のことは気にしないで」と言ってくれた。
多くの男性はここで安心してしまいます。
でもね。
これって女性側の精一杯の優しさと頑張りで。
言ってしまえば「無理してる」状態。
それなのに多くの男性は、女性の言葉を「額面通り」に受け取って、「彼女もああ言ってくれてることだし、ここはいっちょ羽を伸ばすか!」となってしまう。
二人の関係は確実に破局へと突き進みます。
目次
女は後回しにされたら枯れてしまう
女性は鉢植えの花と同じです。
日常的に水やりと太陽の光を与えるなど、きちんと手間暇をかけてあげないと、枯れてしまう。
いくら友達と遊びたいからと言って、後回しにばかりされて、元気でいられるわけがないんです。
でも男性は気づかない。
それが男性の甘え。
もともと女性は「男性に甘えられて嬉しい」生き物ではありません。
でも、男性の事が好きだから、健気に無理をしてでも、「私のことは気にしないで」と言ってしまうだけ。
これがすれ違いの元なんですよね。
無理をするのは依存しているから
女性が無理をしてしまうのは、男性に依存しているから。
男性を失いたくないあまり、つい我慢してしまうんです。
さらに言えば、男性を自分に甘えさせることで自分の居場所を確保している共依存なんです。
成熟している女性は、男性から甘えられたら「イラっ」とします。
なぜなら、元来女性は甘えてもらいたい生き物ではないから。
むしろ、自分が求めるものを男性にストレートに伝えて、それを満たしてくれるように男性に頼みます。
「来週は少なくとも一日は会いたいし、どこそこへ行きたいから連れてって」と。
成熟した女性は、自分で自分を満たすために、男性にしっかりと自分の欲求を伝えることを学んでいるからです。
男性は言ってもらわないとわからない
男性は女性と違い、何かを「察する」ことはできません。
自分の隣で赤ちゃんが泣き続けていても、平然とスマホをイジって過ごせます。
なぜなら、赤ちゃんは「何も言わない」から。
もの言わぬ赤ちゃんや動物が必要とするものを察して与えて上げられる女性と違い、イチイチ「言葉」で指示をもらわないとできないのが男性。
だから、女性はちくいち自分の必要とすることを、適格に、男性に伝えなくてはなりません。
夫婦がうまくいく秘訣は「伝え合う」こと
私の親友のドイツ人は、家事や子育てを一切手伝おうとしないポルトガル人の夫に、常に苛立っています。
一時期夫婦仲は相当悪くなっていた。
でも夫に悪気はないんですよね。
ただ、妻がなぜそんなに怒っているのかわからないから、困惑している。
自分に原因があるとは思っていないんです。
一方、私の香港人の友人女性はイギリス人の男性と結婚し、かなりいい感じに家庭を営んでいます。
彼女は、旦那にやって欲しいことを「すべて」言葉に出して指示を出します。
「カール、バスタブにお湯を張ってチャーリー(息子)をお風呂に入れてくれる?」
「カール、チャーリーの背中をさすってあげて」
「カール、ミルクを温めてチャーリーに飲ませてくれる?」
「カール、チャーリーのオムツが汚れてないか確かめて?」
「カール、、、、」
私の目の前で、次々と指示を出しては旦那を動かす彼女。
彼女は彼女で生まれたばかりの娘ちゃんの世話にかかりっきり。
すごいなぁ、と思いました。
忙しい合間を縫って、バケットを切り分けてバターを塗って、オーブンで焼いて皿に並べる彼女。
忙しく息子の世話をするカールの所へ持っていくと、カールは「やぁ、ありがたいな、どうもありがとう」と言ってバケットを食べる。
素晴らしいな、と私は思ったのでした。
彼女は夫にやって欲しいことはすべて言葉に出して伝え、夫はそれを満たすために必死に動く。
忙しい合間を縫って夫が好きな食べ物を用意する妻。
それに対してちゃんとお礼を言う夫。
男と女の生活って、結局これの積み重ねなんです。
お互いに全く違うからこそ、言葉に出して伝え合わないとわからない。
お互いに相手に甘えたり依存したりすることなく、自分の責任を全うし、相手に感謝し、支え合って生きていく。
そういうことなんですよ。
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