「健全な意欲」と「不健全な意欲」

「何かを学びたい」「何かを身に着けたい」「何かをできるようになりたい」という「意欲」には、大きく分けて二つの種類があります。

  1. 自己実現へ向けた健全なもの
  2. 劣等感を感じなくても済むようになるための補償的なもの

自己実現へ向けた健全な意欲

例えば、最初は10mしか泳げなかった人が25m泳げるようになりたいと練習を重ねたり、将来はミュージシャンになりたい子供が練習を重ねたりするときの意欲は、健全なものです。

人間の本質は進化・拡大ですから、新しいことができるようになることは嬉しいことですし、何かを学んだり身に着けたりするときに感じる誇らしい歓びは、前進するための大きな原動力になるものです。

また今までは他者に依存してばかりで一人では何もできなかった人が、手痛い目にあったことをきっかけに自立したいと思い努力することは、人間の健全な成長へ向けた健全な意欲です。

こうした意欲はおおいに持った方が良いものですし、またそれなくして自己実現を果たすことは不可能とすら言えます。

劣等感を感じなくても済むようになるための補償的意欲

それに比べて「劣等感」に根差した「不健全な意欲」には、常にある種の「必死さと悲壮感」が漂います。

この場合の「〇〇したい」や「〇〇できるようになりたい」は、健全な欲求に根差したものではなく、自分の中の劣等感を感じなくても済むようになるための補填手段でしかないために、「〇〇できない」という現状を受け入れることができません。「〇〇できない自分」を受け入れることができないのです。

そのため、「必死に」〇〇できるようになりたいと、悲壮な追及を続けます。

今まで、

  • どうしてもレイキのやエナジーワークの体感を得られるようになりたい
  • どうしてもエンジェルナンバーやサインの意味を分かるようになりたい
  • どうしても占星術を理解できるようになりたい
  • どうしてもテレパシーができるようになりたい
  • どうしてもあなたのようになりたい
  • どうしても「常にプレゼンス」でいられるようになりたい

などなど、数々の「必死」なご要望を頂いてきました。

言うまでもなく、こういう場合「〇〇できるようになること」は解決策にはなりません。

本当の解決は、自分の中にある劣等感を認め、向き合い、癒すことによって「〇〇できない自分でも大丈夫」と、等身大の自分を受け入れることができるようになることです。

健全な自己肯定感と自己価値感を持っている人であれば、自分が何かできないことに焦りや苛立ちを感じたり、どうしてもそれができるようにならなくては!という必死さを持つことはありません。

自分の中に、「どうしても〇〇できるようになりたい、〇〇できない状態は耐えられない」という必死さがある方は、解決できていない劣等感を抱えていらっしゃいます。

その劣等感に向き合って癒し、健全な意欲に昇華できるようになることが当面の課題です。

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