私たち人間にとって、この世を生きて行く上で必要なものは、いざという時に自分で自分を守れる力ではないかと思います。
別に、何か特別な危機的な状況がなかったとしても:
- 自分の身体を適切にケアする
- 危険な場所や人には近づかないようにする
- 有毒な人や団体から自分を守る
- 自分の権利や境界線が侵害されたときに、健全な怒りを表して相手を追い払うことが出来る
- 自分と利害が対立する相手が現れた時に、自分の利害を守れるだけの知識と語彙を持っている
- 自分が必要とする支援やサポートを得る力がある
生きる上で必要な力があるかないかということが、自分を信じる力(自信)を持つうえで、とても大事だと思うのです。
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今の私は、世界中どこへ行っても私ならやっていけると感じています。簡単なことばかりではないかもしれないけれど、でも、私ならきっと大丈夫という自信があるのです。
それに比べて、何かしらの状況が生じた時に:
- つい相手に迎合してしまう
- 相手に見くびられてしまう
- 相手が自分を害することを許してしまう
- 自分の権利をちゃんと主張できない
- 自分の資産をだまし取られたり奪い取られたりしてしまう
- 騙されてしまう
などがある場合、やはり、自分を信頼することは難しいと思います。
自分ならどこへ行ってもやっていける、自分さえいれば大丈夫という安心感がない。 こういうケースでは、インナーチャイルドの癒しに取り組んだ方がいいでしょう。
本当の自信とは
多くの人は、「自信」という言葉の意味を誤解しています。 自信を持つのに、資格や知識やスキルは一切必要ありません。
何よりも必要なことは、「自分は自分のままで有り余る価値がある存在なのだ」と信じることができる力。何ができなくても、学歴がなくても、資格がなくても、そんなことと自分の価値は全く関係ないのだと自分が感じられるかどうかなのです。
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人生舐められたら終わり
今でこそこの記事を書いている私ですが、忘れもしない出来事があります。
19歳のとき、大学進学で出た東京のバイト先で、他人のミスをなすりつけられても自分の潔白を主張することができず、バイト代を受け取らないまま辞めたことがあったのです。
そのことを学校の友人に話すとこう言われました。「ももちゃん、どうしてちゃんと自分を主張しないの?人生舐められたら終わりだよ」
この一言が、私にとっては決定打となりました。
私は、事なかれ主義者の親の方針で、何か言われても「言い返さないことが大人」「争わないのが大人」と教えられて育ちました。なので若い頃は、不当な嫌疑をかけられても、じっと黙って耐えているだけで、自分の名誉を守ることができなかったのです。
自分を守る力をつける

アメリカで暮らしていた数年間に、賃貸契約の問題、学校側との問題など、様々なトラブルがありました。
そういう時、ただ黙って相手の言い分を聞いているだけだと、必ず負けてしまいます。身に覚えのない不当な請求書を支払わされたり、自分の権利を侵害されたりするのです。
自己主張が強いアメリカ人にとって、自己主張しようとしない若い日本人女性など蟻のような存在に見えたことでしょう。
負けないように必死に自分を主張した経験から、私の英語力は飛躍的に向上しました。初めてアメリカに行ったときには、コーラが欲しくても通じなかった私の英語ですが、22歳の時には自分の英語で不動産会社のアメリカ人社員を論破するくらいにまで上達しました。
こうして、私は自分で自分を守る術を実践で身につけていったのです。
自分との関係がすべて

今の私は、私の権利や意志を尊重しようとしない人を、絶対に信頼しません。
相手がどれほど知識や経験のある人でも、「まぁ、あなたさえ我慢すれば、丸く収まりますから、波風立てず」的なことを言う人は、自分の世界には入れないと決めているのです。
私は、自分を裏切らないと決めています。 自分を裏切りながら、自分自身といい関係を持つことはできません。そして、人生で一番大切なことは自分自身との関係なのです。
逆に言えば、自分との関係さえうまく行っていれば、後のことは自然とうまくいくようになるのです。
男性性と女性性の統合についてはE-Bookにまとめていますのでご参照ください。
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