「目の前にいる相手は、自分とはまったく異なる存在なのだ」
この認識がしっかりあるかないかですべてが変わると、私は思っています。
今更言うまでもないことですが、私たち人間はみな違います。
誰一人として、同じ人間は存在していない。
これは当たり前のことですが、頭では分かったつもりでいても、実際には「相手は自分と同じに違いない」という前提で言動していることがほとんどだと、私は感じるのです。
「フライパンでご飯を炊くと、炊飯器で炊くよりもおいしいですよ。是非試してみてください」
と言われたことがあります。
この方は、「日本人なら誰でも炊飯器でご飯を炊くに違いない」という前提で話をされているのだと思いますが、私は当時炊飯器を使わない人でした。ある頃からごはんは土鍋を使って直火で炊くようになったので、炊飯器を買うのが面倒くさく、10年くらい使わない生活をしていたのです。
ですから、フライパンでご飯を炊くよりも土鍋で炊いた方が美味しいと思っている。
人のライフスタイルや価値観、感じ方は、人の数だけあるということです。
「ミーシャの音楽って、癒しそのものですよね」
以前、20代のクライアントの方から言われたことです。
でも、私はミーシャという人を知りません。邦楽を聞かないし、日本のミュージックシーンに興味がないので、名前も曲も聴いたことがないのです。
2000年代に20代を過ごした私にとってブリトニー・スピアーズは「誰でも知っている」アーティストでした。でも、私の両親はブリトニーを知りません。
私にとっての「当たり前」は、両親にとっての「当たり前」ではない。
自分が知っていることを、相手も知っているとはまったく限らない。自分たちが共有している知識や認識や感覚を、世界中の人が同様に共有しているわけではない。
この当たり前すぎるほど当たり前のことを、どこまで地に足をつけて腑に落とせるかで、すべてが変わります。
- すべての人が今の人生で結婚したいわけじゃない
- すべての人が今の人生で子供を持つわけではない
- すべての人が正社員になりたいわけではない
- すべての人がマイホームを持ちたいわけではない
- すべての人が自分と同じように感じるわけではない
この現実をありのままに受け入れることができれば、世界が変わります。
私たちは一人ひとり、「自分だけの真実」を見つけて、それを大切にして生きていったら良いのです。
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