男性性と女性性の統合

アセンションのプロセスでは、男性性と女性性の統合(陰陽バランスの統合)の課題に取り組みます。

男性性と女性性の統合とは、自分にとって最適なバランスで「男らしさ」と「女らしさ」の特性を体現できること

そして究極的には自分の「○○したい」に従って行動し、望む人生を具現化する力を育むことを指します。

宇宙には、女性性が望むものを満たすように男性性を働かせることで、物事がスムースに成就していく摂理があります。

つまり、宇宙は女性性を主体として物事が進んでいくようにできているということ。

男女の仲がつつがなくうまく行くのは、男性が女性の欲求を滞りなく満たせているとき。

この状態にあるときに世界は平和そのものです。

世の中で争いや戦争がなくならないのは、男性性が女性性を満たすように機能できていないことの顕著なサインです。

一人の人間の中で、男性性と女性性がうまく機能していなかったりバランスが崩れていたりすると、人生に対する幸福度と満足度が下がってしまいます。

肉体の性が男でも女でも、誰しも少しずつ「女らしさ」と「男らしさ」を両方兼ねそろえているものです。

そのバランスは人によって違います。

この記事では、男性性と女性性の各特徴と、二つの異なるエネルギーの統合について書いていきます。

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男性性とは

男性性とは簡単に言えば「男らしさ」のことです。

「行動」(Do)に根差した力でもあり、3次元世界を安全に着実に生きていけるために必要な力です。

  • 取捨選択力や決断力
  • リーダーシップ
  • 博愛と平等精神
  • 逞しさや肉体的な力
  • 弱い者を守る力
  • 克己心
  • 父性
  • 愛したい欲求
  • 外側に向かう欲求

健全な男性性は自分よりも弱いものを守り助け、決断力や推進力を発揮して人生を切り開いていく力を持ちます。

男性性が強い男性の例

アーノルド・シュワルツェネッガーやタイガー・ウッズ、ジョン・マッケンロー、アントニオ猪木、石橋貴明

男性性が強い女性の例

谷涼子、西本智美、和田アキ子、ピンク

負の男性性とは

一方、男性性にはネガティブに発露すると自分や他者にとって害となる側面もあります。

  • 暴力
  • 支配・コントロール
  • 横暴やわがまま
  • 命令や独裁
  • ナルシシズムやサイコパシー
  • 利己主義・身勝手

こうした要素は男性性が負の側面で発露したものです。

本来なら弱い者を守るために使われるべき「力」で他者を支配・コントロールする。

相手の意志や気持ちを尊重せずに、自分のやりたい放題を押し付けたりすることです。

モラハラやパワハラ、DV や虐待といった問題は、負の男性性の現れです。

負の男性性を克服して健全な男性性と女性性を統合するためには、「男らしさ」を健全に体現できるように訓練すること

そして健全な女性性(思いやりや優しさ)を内面に育むことが必要です。

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女性性とは

女性性とは「女性らしさ」のことです。

男性性が「行動」(Do)に根差した力であるのと対照的に、女性性は「在る」(Be)に根差したエネルギーです。

何もせずにボーっとして「今」を楽しんだり、結果や成果に関わらず存在自体を包み込むように愛せたりする力は女性性のものです。

  • 優しさや思いやり
  • 美しさや感情
  • 想像力と創造力
  • 慈しみ育む力
  • 忍耐力
  • 母性
  • 愛されたい欲求
  • 内側に向かう欲求
  • 官能

健全な女性性は、自分や他者をジャッジしたり批判したりせず、ありのままをそのまま愛で包み込むことができます。

相手の問題を見て見ぬフリをするという意味ではなく、どんな欠点や弱点があったとしても、人間存在の価値や素晴らしさはいささかも変わらないという無条件の愛と受容性を持つという意味です。

女性性が強い女性の例

マリリン・モンロー、スカーレット・ヨハンソン、黒木ひとみ、檀れい

女性性が強い男性の例

はるな愛、西田敏行

負の女性性とは

女性性が傷ついていると、負の女性性として現れてきます。

  • 被害者・犠牲者意識
  • 依存や甘え
  • 共依存
  • 無力感と諦念
  • 嫌味や僻み
  • 陰湿さ

歴史上女性性は常に負の男性性によって傷つけられてきました。

そうした経緯から、今でも女性性は深い傷を抱えています。

その結果、自らの女性性を否定して「男性と同じに」なろうとしたり、男性を打ち負かして「女性の方が素晴らしい」ことを証明しようとしたりすることに躍起になりました。

つまり、「男勝りな女性」が激増した。

こうした闘争的なエネルギーは本来女性性のものではありません

傷ついたエネルギーを癒し、本来の女性性を健全な形で発揮できるようになることが女性性の課題です。

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中性的な男性や女性

私たちの中には男性性と女性性が均衡している中性的なタイプもいます。

このタイプは従来のステレオタイプ的な「男らしさ」や「女らしさ」を体現せず、ニュートラルなエネルギーを持っているのが特徴です。

中性的な女性の例

マイリ―・サイラス、ナタリー・ポートマン、アンジェリーナ・ジョリー、沢尻エリカ、内田也哉子

中性的な男性の例

キアヌ・リーブス、武田真治、本木雅弘

男性性と女性性が程よく統合されていくと、次第に人格は中性的なエネルギーを帯びるようになります。

男らしさと女らしさ両方を兼ねそろえたバランスの取れた人格として、均衡したエネルギーを体現し始めるのです。

自分や相手のありのままを無条件に受け入れる愛をもちつつも、ダメなものはダメと線引きができるだけの父性を持つ。

克己心と自制心で人生の舵を取り、今を生き、未来を創る力を兼ねそろえます。

男性性と女性性を統合する

男性性と女性性を統合するとは、先にも述べたように自分にとって最適なバランスで「男らしさ」と「女らしさ」の特性を体現できること、そして究極的には自分の「○○したい」に従って行動・実現していける力のことを指します。

必要なものを与える

今日は疲れたから少し休みたいと感じたとき、健全な男性性が育っている人なら「休む方向」で動き始めます。

連絡すべき箇所に連絡し、スケジュールを調整し、休みを取る方向で行動を起こしていく

脳に指令を出すのは常に自分の女の部分

命令を実行するのは男の部分

女性性が望むこと男性性が受け止め、その実現に向けて邁進努力すること

具現化すること

これが滞りなくスムースにできたとき、私たちは深い満足と安心を感じます。

インスピレーションを行動に移す

自分の中にインスピレーションが湧き上がり「ずっとやってみたかった絵を始めてみたい」と思った

そこで、街にある絵画教室を探し出して申し込みをし、次の週から通えるように手配した

インスピレーションを受け取るのは女の部分

それを実行するのは男の部分

自分の中に自然に湧き上がる「〇〇してみたい」は魂からのメッセージ。

それを滞りなく満たして実行に移せることで、人生が充実した豊かなものになっていきます。

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自分を危険から守る

新しい職場に移って1か月。

どうもしっくりこないと感じている。

この職場に来ると鼓動が速くなるし、なんとなく惨めな気分になることが多い。

内心「出勤したくない」という気持ちで毎朝通っている。

そこで人事に試用期間内に退職する旨を伝え、他にもっと自分に合った職場を探すことにした

自分の中に湧き上がる危険信号しっかりとキャッチし、安全を確保するために必要な行動を起こせることが、自信を持って人生を生きていく基盤となります。

また、男性性と女性性を統合するには、傷ついている男性性と女性性を癒して、健全な側面で体現できるようになることも必要です。

例えば、自分の言いたいことをまっすぐに言えず、嫌味を言ったり無言の圧力をかけたりして相手を思い通りに動かそうとするのは負の女性性の発露です。

そういう癖がある人は、内面に健全な男性性(言いたいこと、言う必要があることはストレートに嫌味なく相手に伝える)を育んでいくことで、負の女性性を健全な男性性へと置き換えていく必要があるわけです。

  • 負の女性性→健全な男性性
  • 負の男性性→健全な女性性

この作業をコツコツと行い日々の生活の中で実践していくことにより、自分の内面の男性性と女性性を統合していきます。

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