「故郷」を追われた人たちの課題とは

人には誰しも、「心がホッと感じる場所」があるように思います。人によってはそれが生まれ故郷だったり、別の場所だったりします。必ずしも自分が生まれた国であるとは限らない、むしろ、どこか遠くであることも多い。

それを「魂の故郷」と呼んでいます。

私にとって「魂の故郷」

私にとって「魂の故郷」は香港です。

初めて香港を訪れたのは1997年、その後もたびたび訪れていました。何度目かに行ったときそのまま居つき、結果的に移住。2016年まで15年半暮らしていました。

香港が今のようなひどい状況になる前、2018年に訪れたとき、空港から街行きの電車に乗った時に、「あぁ、戻ってきた。もう安心だ」と感じました。その時につくづく、私は過去生で香港に生きたことがあるんだな、と実感したのです。

「魂の故郷」が奪われるとき

自分にとって「魂の故郷」があって、そこに住むことができれば何も言うことはないのです。「魂の故郷に住めてよかった」で終わる話です。

ですが、「魂の故郷」を手放さなくてはならない人たちもいる。多くの香港人が香港を離れることを余儀なくされていますし、世界各地で紛争や飢饉が起こり、自国を捨てて難民として逃れる人たちは大勢います。

人生には、必ずしも自分にとって都合の良いことばかりが起こるわけではありません。同じくらい、都合が良くないことも起こります。人生には、「理想の人生を実現させる」という目的の他に、「魂の傷の癒しを進める」という目的もあるからです。

「魂の故郷」を手放さなくてはならないのは、私たちの魂が集合的に持っている「魂のトラウマ(傷)」の一種で、自分にとって心の拠り所となる場所を奪われたり追われたりしたときの傷の癒しが促されています。

自分の内側に居場所を創る課題

私の課題は、その傷をしっかり癒して「自分の内側に拠り所となる故郷を創る」こと

外側の世界に居場所を求めるのを止め、自分自身にしっかりと繋がることで、どこにいても安心できる自分へと成長することが、課題となっています。

「課題」というくらいですから、簡単にクリアできるものでもありません。何年かかっても、根気よくコツコツと取り組むことで変化していく課題です。

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