自分の潜在能力を知る一番早い方法は、自分のポジティブ投影を知ることです。
心理学では、「自分の中にあるのに自分のものとして認めていない要素」を他者の中に見出す現象を「投影」と呼びます。
投影にはポジティブ投影とネガティブ投影があります。
ポジティブ投影とは簡単に言えば「自分の憧れの人」、ネガティブ投影は「苦手な人・嫌いな人」です。
一番顕著に投影が現れるのは恋人や伴侶で、「自分に持っていない要素を持っているこの人に惹かれた」とはよく聞くセリフですが、実は「本当は自分の中にもあるけれど、幼少期に抑圧してしまったので自分でも気づいていない自分の要素」を相手の中に見出しているだけなのです。
人間は、どこまで行っても自分の中にある要素しか外の世界には見いだせない生き物だからです。
本題に戻りますが、自分の憧れの人を見れば自分の潜在意識がわかるのは、この仕組みを利用しているからです。

つい最近、私はある若い人からこんなことを言われました。
「私は百瀬さんのように、人生経験を沢山積んで、視野を広げて、人間的に賢い人になりたいんです」。
この発言から、この人の潜在能力は「人生経験豊富な」「視野の広い」「賢い人」であることがわかります。その要素を持たない人は、私の中にもこの要素を見出すことができないからです。
ではどのようにしたらこの人が潜在能力を開花させていけるか。それは、その人自身が様々なことにチャレンジして経験をと視野を広げ、経験と失敗の中から常に何かを学んで糧として、自分なりの知恵や叡智を蓄えていくことを実践することです。
それは毎日の生活の中で実践することです。
そうやって生きるうちに、10年20年経ったある日、自分も「人生経験豊富で視野の広い賢い人」になれていることに気づくでしょう。
目標や夢を持つことが大切なのは、それによって自分の潜在能力が開かれるからです。今の自分には手が届かないように感じられるけどどうにも憧れるものは、自分の未来の姿なのです。ポジティブ投影を統合することで、一段も二段も進化・成長できるのが人間なのです。
ノートを用意して、あなたが憧れる人を一人選びましょう。ノートに、その人のどんな要素にどんな風に憧れるのかを書いていきます。
その要素が、自分がまだ気づいていない自分の潜在能力です。それを認め受け入れ、後はその要素を自分が体現できるよう日々の生活中で実践を重ねるのみです。その結果、数年後には一皮むけた自分に出会えるでしょう。
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