相手と自分 双方を尊重したコミュニケーションとは その2

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日本の多くの方は、相手に共感することが思いやりだとか優しさだとか、「相手を受け入れる」ことだと思っている節があります。

しかし実際には決してそうではありません。

例えば相手が、「私、チョコレートケーキってどうしても好きになれないんだよね」と言ったとき、必ずしも「私もそう!」と共感できないことがあるでしょう。

相手が求めているものも、共感であるとは限りません。

こういう場合、「そうなんだ、あなたはチョコレートケーキが苦手なんだね」と、ただ相手のありのままを受け止めるだけで良いのです。

相手の言う事にすべて共感してあげたり、合わせてモノを言ってあげることは優しさでも思いやりでもありません。それは共依存の症状です。

相手も自分も双方を尊重したコミュニケーションでは、どちらも否定する必要がなく、合わせる必要がなく、ただありのままを受け止めればいいだけなのです。

大部分において、人が求めているのは、ただ「ありのまま」をそのまま認めてもらえることです。

  • 「今、すごく悲しい」 → 「そうなんだ、今悲しいんだね」
  • 「今、すごく楽しい」 → 「そうなんだ、今楽しいんだね」
  • 「今、悩んでいる」 → 「そうなんだ、今悩んでいるんだね」
  • 「今日、何だか元気が出ない」 → 「そうなんだ、今日は元気が出ないんだね」
  • 「今、何もしたくない気分」 → 「そうなんだ、何もしたくないんだね」
  • 「今日は外に出る気分じゃない」 → 「そうなんだ、外に出る気分じゃないんだね」

たったこれだけのことですが、日本人の多くは、相手がこういうことを言ったときに、励ましたり、相手の感じ方を変えようとしたりしてしまうのです。

例 「閉じこもってばかりはよくないから、もっと外へ出てみようよ」。「考え方を変えてみたら?」等。

こう言われると、人は暗に自分のありのままの状態を否定されたと感じます。しかし実際は、どうにも外へ出る気分にはならないのですから、気分が変わるまで出なければ良いだけの話なのです。

特に女性は、アドバイスを求めているわけではありません。ただ自分の気持ちや状態を持て余しているので、受け止めて欲しいだけであることが多いのです。

試しに、ただありのままに相手の言葉を受け止めて、後は何も言わずにただジッと静寂を感じてみることをしてみましょう。

「そうなんだ、今日嫌なことがあったんだね」

私たち人間の気持ちや感情は、決して変えようとせず、励まそうとせず、ただありのままを受け止めてもらえたと感じると、数分のうちに自然と昇華されていくものです。

しかし、それをせずに、頭で「べきべき」「ねばならない」で気持ちや感情をコントロールしようとするがために、感情を押し殺したり、無かったことにしたり、否定したりしてしまうのです。

子供を自己肯定感の高い人に育てたいと思うのなら、子供の気持ちや感情を、決して変えようとしないことです。ただありのままを受け止めて、数分間ジッと静寂を感じる。そして、子供の気持ちや感情がどう変化していくのかを見守るのです。

あらゆる感情に良いも悪いもありません。ネガティブな気持ちも感情も、ありのままに受け止めて認められる人は、内面が成熟した大人へと成長します。逆にポジティブ思考などで気持ちや感情を否定してコントロールして育った人は、抑圧が強い自己否定型の大人へと成長します。

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