過去3~4年の間に世界の透明性が急激に高まってきています。
私の友人の一人が今から4~5年前に、こんなことを言いました。
「最近世界がどんどん透明になっていて、怖い」
つまり、自分が何者であるかを隠して何かをすることがどんどん難しくなっているということ。そのことを友人は言っていたのです。
ひと昔前までは、ネット上では匿名が当たり前でした。実生活では決してできない傍若無人な振る舞いも、ネット上でなら平気でできたのは、インターネットが持っていた匿名性のお陰でした。
しかし、このところネットで実名や自分の存在を隠して何かをすることは、ますます難しくなってきています。
当サイトのドメインを取得しているサーバーはオーストラリアのものです。つい数日前にそのサーバーから連絡が来て、「アカウントの情報が正しくない可能性があるから確認してくれ」と言うのです。
そういえば、ドメインを取得したころはまだ実家で暮らしていましたが、今は別の場所で暮らしています。引っ越した際に、ドメインのサーバーのアカウントの住所変更までは気が回らず、前の住所のままになっていたのでした。
そのことに気づいてすぐに最新の情報へ書き換えましたが、「一体どのようにしてそのことがわかったのだろう」と、少し気味が悪くなったのです。私の情報が真実であることを常に監視されているように感じたのです。
今はネットで何でもできる時代ですが、その代わり、本人確認のために求められる身分証明は厳しくなる一方です。一つでは足りず、複数の証明証を求められる時もある。そのくらい、なりすましや詐欺にはナーバスになっているということです。
ひと昔前までは、自分の素性を明らかにすることなく、匿名でオンラインビジネスをしている人が沢山いました。とくにスピリチュアルの業界ではその傾向が強かった。
でも今は、自分がどこの誰でどんな人間かをすべて明らかにした上で、逃げも隠れもしない、公明正大な商売をすることが求められていることを強く感じます。
自分の素性を明かし、襟を正して生きることは、決して簡単なことではありません。
世の中に自分を示しながら生きるためには、常に自分と向き合うことが求められるからです。自分の弱さも欠点も直視できなければ、自分を世に示しながら生きることは難しいのです。自分のすべてを受け入れ、そして常に変化・成長する意志を持たなければ成し得ないことと感じます。
これから先、世界の透明性はますます高まっていくでしょう。何かを隠しながら、胡麻化しながら生きられる時代ではないことをヒシヒシと感じます。
自分と向き合うと決めた人にはそれなりの道が開けるでしょうが、自分と向き合うことなく、胡麻化したり逃げたりしながら生き続けようとする人にとっては、大変厳しい時代の到来だと言えるでしょう。
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