時期とタイミングと忍耐

物事には、時期とタイミングというものがあります。

私は思い立ったらすぐにでも行動に起こさずにはいられないほどせっかちな人ですが、タイミングを外していたり、まだ時期でないことは、どれだけ行動してもうまく行かないということを経験的に学んできました。

人生には、時期を待つしかないことが沢山あり、待てるだけの「忍耐」を養うことが課題だったりします。

自然界を見れば、そのことはよくわかります。

自然界に備わっている忍耐力

今年の1月のある日、私は部屋に植物を飾りたくて仕方なくなり、歩いて30分ほどの場所にあるホームセンターまで行ってポトスの鉢植えを買ってきました。

買って帰ったポトスを大きな鉢へ植え替え、そのあと鉢分けもしました。部屋の中の緑を増やそうと思ったのです。ポトスは強い植物なので、鉢分けしてもすぐに根付くと思っていました。

しかし予想に反して鉢分けしたものは、すべて枯れてしまいました。

原因は室温の低さでした。札幌の冬の室温では植物は生きられない。鉢分けするのなら、少なくても5月まで待たなくてはならないことを、知らなかったのです。5月まで待つ忍耐力がなく、極寒の真冬に鉢分けを強行したことで、強いはずの植物は枯れてしまいました。

時期とタイミングを誤っていたのです。

1月に買った鉢植えは、数か月の間成長せずにじっとしていましたが、4月に入った頃から突如として成長し始めました。ぐんぐんと伸びて、今では大きくなってしまったものもいくつかあります。

自然の神秘とはすごいものです。

秋から冬にかけて植物や木はじっと冬眠して過ごし、春になって気温が上がるともに一斉に芽吹きます。待つところはじっと待ち、成長する時期が来たら一斉に伸び始める。誰に言われるでもなく、自分たちで察知して。

これは、人生における他のことにも言えることです。

人生の時期とタイミングを待つ

私たち人間が成熟して大輪の花を咲かせるまでに、様々な下積みを経験しなくてはなりません。今の人たちは早急で、すぐに結果を欲しがります。たった一年かそこらで何かで成功することを求める。けれど、人生とはそのようにできてはいないのです。

まずは、人間力を培うための経験を、長い間積む必要があります。誰かに何かを提供できるようになるには、まずは自分がある程度の場所まで到達している必要があるからです。それにはそれなりの時間がかかるものです。

芽が出ない時期が長くても、やがて時期が来れば芽吹き、成長するときが来ます。じっくりと粘り強く育てれば、やがていつかは大輪の花が咲くでしょう。

木が成長して花を咲かせ実を着けるまでには、十年以上を要することもざらにあります。

私たちは自然から、待つことと忍耐を学びます。待てる力は、女性性が担うところです。母なる自然の力に通じるものです。

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